地質学雑誌
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110 巻, 8 号
選択された号の論文の6件中1~6を表示しています
論説
  • 丹羽 正和
    原稿種別: 研究論文
    専門分野: 情報学
    2004 年110 巻8 号 p. 439-451
    発行日: 2004年
    公開日: 2005/01/07
    ジャーナル フリー
    岐阜県高山市北東方の美濃帯ジュラ紀付加体平湯コンプレックスの地質記載および対比を行った. 平湯コンプレックスは, 中期ジュラ紀のメランジュからなる. 平湯コンプレックスのメランジュは泥質岩基質優勢で, 黒色泥岩または灰色シルト岩からなる基質中に砂岩, 互層をなす砂岩・泥岩, 珪長質凝灰岩, 珪質泥岩, 赤色泥岩, チャート, 石灰岩および苦鉄質火山岩類などの岩塊を含む. 平湯コンプレックスは, チャートを挟む砂岩泥岩互層で構成される湯川コンプレックスに衝上し, チャート, 石灰岩および苦鉄質火山岩類の大規模岩体で特徴付けられる小八賀川コンプレックスに衝上される. それぞれの衝上断層帯では, 葉片状カタクレーサイトからなる幅10m~100m以上に及ぶ破砕帯が発達する. 岩相, 産状および構造的位置関係からは, 平湯コンプレックスは岐阜県美濃地域の久瀬ユニットに対比される可能性が高い.
  • 新井 敏夫, 田結庄 良昭
    原稿種別: 研究論文
    専門分野: 情報学
    2004 年110 巻8 号 p. 452-462
    発行日: 2004年
    公開日: 2005/01/07
    ジャーナル フリー
    兵庫県南東部に位置する六甲山地に分布する白亜紀後期花崗岩類の岩相区分と岩石記載を行った. これらの花崗岩類は, 布引花崗閃緑岩, 八幡谷花崗岩, 土橋石英閃緑岩, 六甲花崗岩に区分される. このうち, 布引花崗閃緑岩はその岩相により, 斑状相と等粒状相の2つの岩相に区分される. また, 六甲花崗岩類は, 中~粗粒相, 細粒相, 微文象相の3つの岩相に区分される. 六甲花崗岩は, 細粒相が岩体上部に, 中~粗粒相が岩体中, 下部に分布しており, 垂直的な岩相変化を示す. さらに, 六甲花崗岩の岩体の上部ではSiO2やK2Oに富み, 下部はTiO2, MgO, CaOに富むなど, 化学組成も垂直方向に変化する.
  • 高橋 孝三, 山下 仁司
    原稿種別: 研究論文
    専門分野: 情報学
    2004 年110 巻8 号 p. 463-479
    発行日: 2004年
    公開日: 2005/01/07
    ジャーナル フリー
    太平洋赤道域西部・中部には, 年間を通して高水温の西太平洋暖水塊 (WPWP) が, その東部には赤道湧昇域 (EUR) が存在し, エルニーニョ時にはWPWPが東に移動することにより大気系に異常をきたす. これまでのEl Niño-Southern Oscillation (ENSO) の解明を通じて, WPWPが地球の気候システムの熱源・水蒸気源となっていることが分かっており, 本海域は地球規模の気候変動を解明する上で重要な海域である. 本研究では, 珪質動物性プランクトンのレディオラリア群集沈降粒子フラックスを用いて海洋環境変動の考察を行った. その結果, 種組成変化をSite間で比較すると, WPWP海域に比べ, Lithomelissa setosa, Pseudocubus obeliscus, Lophophaena cylindrica等の種がEUR海域でフラックス, 割合ともに増加する違いが現れた. レディオラリアを用いた古環境復元には, 生産から堆積物中埋没までの一連の鉛直輸送と保存過程の包括的な理解が必要で, 沈降粒子フラックスに加えプランクトンネット, マルチプルコア試料を併用し, 種組成変化の観点から一連のプロセスを考察した.
  • 藤岡 導明, 亀尾 浩司
    原稿種別: 研究論文
    専門分野: 情報学
    2004 年110 巻8 号 p. 480-496
    発行日: 2004年
    公開日: 2005/01/07
    ジャーナル フリー
    銚子地域の犬吠層群小浜層に挟在するテフラと, 房総半島の上総層群黄和田層~梅ヶ瀬層に挟在するテフラを, 重鉱物組成, 火山ガラスの形態およびその化学組成に基づいて対比した. その結果, 小浜層のテフラ鍵層Ob1, Ob2, Ob4a, Ob4c, Ob5a, Ob5.1, Ob5.6, Ob5.7, Ob6a, Ob6cおよびOb7bはそれぞれ, 黄和田層のテフラ鍵層Kd39, Kd38, Kd25, Kd24, Kd16およびKd5A, 大田代層上部のテフラ鍵層O7, O3, 梅ヶ瀬層中部のテフラ鍵層U8, U7およびU6Aに対比された. あわせて行った石灰質ナンノ化石の検討によってもこの結果は支持される. したがって, 小浜層は黄和田層下部~梅ヶ瀬層中部に相当することになる. また年代学的なデータに基づくと, 小浜層中部~上部の堆積速度は極めて遅いものの, 従来この層準に指摘されていた約50万年に及ぶ堆積間隙は存在しないことが判明した. この層準の極めて遅い堆積速度と堆積物の粗粒化の原因を明らかにするためには, 古環境学的および古海洋学的な検討が必要である.
短報
  • 飯島 康夫, 金折 裕司, 佐野 弘好
    原稿種別: 研究論文
    専門分野: 情報学
    2004 年110 巻8 号 p. 497-500
    発行日: 2004年
    公開日: 2005/01/07
    ジャーナル フリー
    This note presents mesoscopic and microscopic features of neptunian dykes of calcareous sediments hosted by Late Pliocene basaltic lavas of the Uegusukudake Formation of Kumejima Island, the Ryukyus. The dykes, 1 to 20cm wide, consist mainly of micritic limestone rich in varied skeletal debris of a shallow marine affinity, with a subhorizontal depositional surface. Two dominant strikes of the dykes, NE and NW, are parallel and perpendicular to the modern central axis of the Okinawa Trough, respectively. The youngest foraminifera in the dykes were identified as Globorotalia inflata, of which first appearance is in Late Pliocene. Available K-Ar age data of the basaltic lava and Sr age data of the overlying Ryukyu Limestones indicate that infilling rapidly occurred during a period from 2.1 Ma to 1.3 Ma. These date are synthesized as follows. Open fractures formed due to rifting in an extensional regime, and were filled with shallow-marine calcareous sediments to form neptunian dykes under the sea. This rifting is postulated to have been related to the reactivation of rifting at the Okinawa Trough.
口絵
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