地質学雑誌
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120 巻, 11 号
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論説
  • 田沢 純一, 菊池 芳文, 二階堂 章信, 安達 修子, 奥村 よほ子
    2014 年120 巻11 号 p. 377-391
    発行日: 2014/11/15
    公開日: 2015/02/15
    ジャーナル フリー
    本研究では,日立地域の鮮新統基底礫岩の礫から産出したペルム紀腕足類フォーナ(石名坂フォーナ,新称)を記載し,その時代と古生物地理について論じる.腕足類化石を含む巨礫は,日立古生層の鮎川層に由来すると考えられる.したがって,石名坂フォーナの時代と古生物地理の検討は,鮎川層の時代と堆積場の検討に結びつく.石名坂フォーナは16属17種の腕足類からなり,時代的にはペルム紀中期(Wordian)を示し,種構成において南部北上帯の同時代の腕足類フォーナに類似する.古生物地理学的には,石名坂フォーナはボレアル型-テチス型混合フォーナで,シノモンゴル-日本区に属する.以上のことから,日立地域は中期ペルム紀には北中国東縁の大陸棚の一部をなしていたと推定される.また,日立古生層のうちとくにペルム系鮎川層と下位の石炭系大雄院層は,南部北上帯古生層の南方延長部であると考えられる.
  • 小島 萌, 志村 俊昭
    2014 年120 巻11 号 p. 393-412
    発行日: 2014/11/15
    公開日: 2015/02/15
    ジャーナル フリー
    日高変成帯中部地域に分布する37 MaのIタイプとSタイプトーナル岩のSrとNdの同位体比組成から,トーナル岩類の成因を検討した.
    Iタイプの角閃石黒雲母トーナル岩は砂泥質変成岩類に貫入し,その周囲にSタイプの白雲母黒雲母トーナル岩を形成している.その同位体比組成変化は壁岩の砂泥質岩との同化分別結晶作用に起因する.また,NdIは変成帯下部層の苦鉄質変成岩類と一致しない.このことから,角閃石黒雲母トーナル岩マグマの起源物質は苦鉄質変成岩類ではない.その候補となるのは,音調津地域のノーライトを形成した苦鉄質マグマと同等の物質であろう.
報告
  • 大和田 正明, 緑川 貴裕, 今岡 照喜
    2014 年120 巻11 号 p. 413-418
    発行日: 2014/11/15
    公開日: 2015/02/15
    ジャーナル フリー
    Low-grade Ryoke belt metamorphic rocks in the Iwakuni district, Yamaguchi Prefecture, are situated at a low structural level in a Jurassic accretionary complex comprising the Kuga Group. In this paper, we report on a method of sample preparation for, and results of, K-Ar dating. Samples obtained from a slate and a pelitic schist were collected for K-Ar dating from the low-grade parts of the Ryoke belt. The muscovite K-Ar dating gave ages of 99.4±2.6 Ma for the slate and 91.5±2.5 Ma for the pelitic schist. These two ages, combined with previously reported age data from this district, yield ages of approximately 99 and 92 Ma for the timing of peak metamorphism and cooling of the Ryoke belt, respectively.
口絵
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