日本老年医学会雑誌
Print ISSN : 0300-9173
17 巻, 2 号
選択された号の論文の6件中1~6を表示しています
  • 制御理論から見た加齢
    阿部 裕
    1980 年 17 巻 2 号 p. 113-119
    発行日: 1980/03/30
    公開日: 2009/11/24
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  • 近藤 宗平, 大橋 望彦, 藤原 美定, 嶋 昭紘, 伊谷 純一郎
    1980 年 17 巻 2 号 p. 120-141
    発行日: 1980/03/30
    公開日: 2009/11/24
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  • 古守 豊甫, 籏野 脩一, 川手 亮三, 川井 啓市, 古川 俊之
    1980 年 17 巻 2 号 p. 142-164
    発行日: 1980/03/30
    公開日: 2009/11/24
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  • 蔵本 築, 松下 哲, 嶋田 裕之, 村上 元孝, 大津 正一
    1980 年 17 巻 2 号 p. 165-174
    発行日: 1980/03/30
    公開日: 2009/11/24
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    90歳以上の超高齢者92剖検例について主要死因, 主要病理所見及び臨床病理学的対比による診断率, 誤診率の検討を行った. また老年者連続剖検例1,452例に於て大動脈, 脳動脈, 冠動脈, 下肢動脈の動脈硬化の年齢的推移を検討した.
    1. 超高齢者の主要死因は肺炎, 誤嚥を主とする呼吸器疾患が37.0%と最も多く, 胃癌, 胆道癌等の消化器疾患25.0%, 心不全, 心筋梗塞等の循環器疾患16.3%, 脳梗塞等の神経疾患10.9%, 尿路感染等の泌尿器疾患6.5%で老衰死は2.2%であった.
    2. 主要病理所見としては脳梗塞41.3%, 脳出血6.5% (梗塞: 出血比6.3:1) 肺炎39.6%, 肺癌8.7%,心筋梗塞23.9%, 弁膜症13.0%, 胃癌12.0%, 胆嚢炎9.8%, 胆道癌6.5%, 尿路感染15.2%等が見られた.
    3. 主要病理所見の31.2%はその診断が偽陰性不一致例 (主としで見逃しによる誤診例) であり, 偽陰性率は脳梗塞31.6%, 肺癌62.5%, 心筋梗塞50.0% (小梗塞を除くと22.7%), 胃癌54.5% (早期癌を除くと27.3%), 胆道癌50.0%, 膵癌66.7%, 胆嚢炎66.7%等が高い不一致率を示した. 偽陽性不一致例は全体で7.7%で診断のつけ誤りは少なかった.
    4. 癌は34.8%に見られ胃, 肺, 胆道, 大腸の順に多く, 主要死因となったものはその65.6%であった.
    5. 大動脈, 脳動脈, 冠動脈, 下肢動脈の高度または中等度以上の動脈硬化を示すものの頻度は60歳以後年齢と共に著明に増加し, 動脈硬化の進展を示した. しかし高血圧, 高脂血症等の危険因子の頻度は逆に低下し, 加齢が重要な因子と考えられる.
    超高齢者はその疾患の特徴, 合併症及び動脈硬化の程度から見て老年者の延長上にあるもので特に選ばれた1群とは考え難い. 超高齢者はその年齢と共に病態の特異性から充分な診断的検査, 積極的治療が困難なことが多いが老年者と同様心血管系, 感染性疾患, 悪性腫瘍等の頻度が高い点を留意すべきであろう.
  • 和田 一成, 三木 秀生, 濱田 範子, 奥田 史雄, 福田 信二, 楠川 禮造
    1980 年 17 巻 2 号 p. 175-181
    発行日: 1980/03/30
    公開日: 2009/11/24
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    リポ蛋白リパーゼは他の多くの酵素と同様に, 生体内では膜面に保持されて存在し, その酵素基質反応も膜面上で行なわれるが, 従来は方法論的問題から, 酵素活性の測定は膜から遊離ないし抽出された酵素を用いて行なわれるのが一般的であった. しかし, 抽出された酵素活性は膜面における酵素活性と反応形式, 反応常数に大きな差がある場合が多い. 最近. いわゆる solid-supported enzyme activity についての研究が進みつつあるが, 本論文は, 肝外性の血管内膜面に保持されたリポ蛋白リパーゼ活性について, とくにラット心臓のリポ蛋白リパーゼを用い, 人のリポ蛋白を基質とした場合について研究したものである. ラットのリポ蛋白を基質とした際の酵素反応についてはすでに報告があるが, 人のリポ蛋白を用いた場合については未だ知られていない. ここでは新らしく人のリポ蛋白を基質として用い得るよう工夫した. 更に, Michaelis Menten の反応式から導びかれた Fieldling らの反応式を満足する実験系を作成し, 潅流液組成およびその他の心臓潅流の際の実験条件についても工夫を加えた.
    このようにして行った実験結果は, 人のリポ蛋白はラット心臓のリポ蛋白リパーゼの良い基質であるのみならず, 酵素動的反応常数もラットリポ蛋白のそれに近似していることを認めた. 更に, 基質リポ蛋白の組成異常 (低 apo C-II リポ蛋白) はリポ蛋白リパーゼ活性を生体内に於ても低下させることが示された.
    ここに示した心臓潅流実験系を用いることにより, 人リポ蛋白の心臓における代謝の特性を追求することが可能であろうと思われる.
  • 1980 年 17 巻 2 号 p. 182-211
    発行日: 1980/03/30
    公開日: 2009/11/24
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