日本老年医学会雑誌
Print ISSN : 0300-9173
18 巻, 2 号
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  • 村上 元孝
    1981 年 18 巻 2 号 p. 67-72
    発行日: 1981/03/30
    公開日: 2009/11/24
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  • ことに正常血圧者と高血圧者の対比について
    飯村 攻
    1981 年 18 巻 2 号 p. 73-80
    発行日: 1981/03/30
    公開日: 2009/11/24
    ジャーナル フリー
  • 鈴木 千里, 藤田 龍一, 許 龍彦, 勝沼 英宇
    1981 年 18 巻 2 号 p. 81-87
    発行日: 1981/03/30
    公開日: 2009/11/24
    ジャーナル フリー
    血液細胞における老化については従来より広く検討されてきたにもかかわらず, まだ, 加齢に伴う造血能については一定の見解が得られていないのが現状である. 著者らは近年急速に進歩した血液幹細胞培養法を用い, 正常高齢者13例, 対照若年者10例の顆粒球-マクロファージコロニー形成能を検討し以下の成績を得た.
    1) 高齢者における顆粒球-マクロファージコロニー形成能
    2×105個あたり形成されるコロニー数は, 若年者118±19個, 高齢者113±19個と両者の間に差は認められなかった.
    2) 顆粒球-マクロファージコロニー形成能とコロニー形成刺激因子 (colony stimulating factor: CSF略) との関係
    種々のCSF濃度における顆粒球-マクロファージコロニー形成能は, 老若に大きな差は認められなかったが, 最高のコロニー数を100としたCSF濃度における反応性は高齢者で軽度低下していた.
    3) コロニー構成細胞の比較
    エステラーゼ二重染色によるコロニー構成細胞は, 若年者では, naphthol AS-D chloroacetate esterase 陽性細胞集塊で顆粒球よりなるコロニーが87±6%, alpha-naphthyl acetate esterase 陽性細胞集塊で単球-マクロファージよりなるコロニーが9±3%, 両者の混合は9±3%であった. 高齢者ではそれぞれ, 91±3%, 7±3%, 4±3%であり若年者と大きな差はなかった.
    以上の成績より高齢者では, 顆粒球-マクロファージコロニー形成能は量的には比較的よく保たれており, その構成細胞も若年者と差は認められないが, CSFに対する感受性の低下がうかがわれ質的異常が存在することが示唆された.
  • 健康老齢者の心収縮能について
    玉置 肇
    1981 年 18 巻 2 号 p. 88-96
    発行日: 1981/03/30
    公開日: 2009/11/24
    ジャーナル フリー
    老齢者における運動耐容量の低下が指摘され, その一要因として心収縮能低下が想定されている. しかしながら老齢者の心収縮能に関しては詳細な報告に乏しく, 特にこれは潜在性心病変の存在を検出することに困難さがあると同時にその対照となるべき健康老齢者を選択する基準に問題が残りいまだ解決されていない.
    本研究では一定条件で選択した健康若年者29名および老齢者18名を対象とし, 運動負荷心エコー法をおこない, その駆出期心機能指標から心収縮能を比較検討した. すなわち, 十分な安静仰臥位をとらせた後, 多段階式仰臥位自転車エルゴメーター負荷を課し, 75Watt 負荷時の恒常状態で心エコー図および頚動脈波の同時記録をおこない駆出期諸指標を測定・算出し, 安静時の値と比較した.
    脈拍数および全末梢血管抵抗は負荷前値および負荷に対する反応に若年群と差を認めなかった. 一方, 収縮期および拡張期血圧は負荷前値では両群間に差を認めなかったが, 負荷により老齢群で上昇が大であった (p<0.01).
    心収縮力に関する諸指標では, 負荷前 stroke dimension (SD)・mean rate of circumferential fiber shortening (VCF) は両群間に差を認めなかったが, normalized VCF・ejection fraction (EF) は老齢群で低値を示した (p<0.01). しかしながらこの normalized VCF・EF は left ventricular end-diastolic dimension (D) と負の相関を示し, Dによる補正値を求めて比較すると両者とも両群間には差が認められなかった. また運動負荷によりこれら4つの駆出期心機能指標は両群のいずれでも有意に増加したが, その増加度は老齢群でより顕著であった (p<0.05~0.01). この結果, 負荷時の値としては normalized VCF・EF は両群間に有意差はなかった.
    以上より, 一定の条件で選択された健康な老齢者では心収縮力の低下はないことが示唆され, これらの結果は今後健康老齢者と潜在性心病変を有する老齢者とを鑑別するうえでも有用と思われた.
  • 老年者の血清リポ蛋白変動
    本間 康彦, 関塚 紳江, 入江 昇, 原 勉, 竹内 一郎, 中谷 矩章, 加藤 正弘, 渡部 昭, 青井 礼子, 五島 雄一郎
    1981 年 18 巻 2 号 p. 97-105
    発行日: 1981/03/30
    公開日: 2009/11/24
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    都内の老人ホームに住む, 62-89歳, 平均74歳の老人18名に, 経口コレステロール負荷テストを施行し, リポ蛋白の変動を検討した. コレステロール750mg/日 (卵黄3ケ分に相当) を2週間投与し, 投与前, 投与7日, 14日目に空腹時血清を採取し, VLDL, LDL, HDL, HDL2, HDL3コレステロール値を測定した. 20-42歳の23名のボランティアの成績をコントロールとし, 老年者の成績と比較した. コントロール群では, コレステロール負荷後, 2週間目にLDLコレステロール値は平均6mg/dl, HDLコレステロール値は平均7mg/dl上昇したが, 有意の上昇ではなかった. 老年者群においては, コレステロール負荷により, 血清総コレステロール値は205±28mg/dlから, 負荷後2週間目に186±26mg/dlと有意に低下した. LDLコレステロール値は, 平均18mg/dl有意に低下し, HDLコレステロール値は4mg/dlと軽度に低下した. HDL2, HDL3の変化傾向も, コントロール群と老年者群では異なっており, コントロール群では, HDL2コレステロール値が, 負荷前24±10mg/dlから, 負荷後2週間目で35±13mg/dlと有意に上昇し, HDL3コレステロール値は変化が認められなかった. 老年者群では, 逆に, HDL2コレステロール値は不変で, コレステロール負荷によりHDL3コレステロール値が, 22±5mg/dlから17±6mg/dlと有意に低下した. HDLcの指標として, 超遠心法で得たHDL中のヘパリン-マンガン可沈降部分のコレステロール値を測定したが, コレステロール負荷により上昇は認められなかった. コレステロール負荷によるLDL, HDLコレステロール値の変化より, 動脈硬化指数 (LDLコレステロール値/HDLコレステロール値比) が明らかに上昇した頻度は, コントロール群35% (男40%, 女25%), 老年者群17% (男0%, 女27%) であった. 老年者では, コレステロール負荷に対するリポ蛋白の変動が, コントロール群と異なる成績を得た.
  • 1981 年 18 巻 2 号 p. 106-132
    発行日: 1981/03/30
    公開日: 2009/11/24
    ジャーナル フリー
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