痛風と核酸代謝
Online ISSN : 2186-6368
Print ISSN : 1344-9796
31 巻 , 2 号
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  • 金子 希代子
    2007 年 31 巻 2 号 p. 119-131
    発行日: 2007年
    公開日: 2012/11/27
    ジャーナル フリー
    食品に含まれるプリン体は,呈味性ヌクレオチドとして知られるように,うま味の素となっている.プリン体の由来は,主に細胞に含まれる核酸である.そのため,プリン体は,美味しいものや細胞数の多いものに多く含まれる.食事で摂取されるプリン体の5~9割は24時間以内に排泄される.しかし,尿酸の排泄は限られているため,尿酸は体内に残りやすくなっている.
    尿酸値を上げる食品として,プリン体,フルクトース,アルコール,下げる食品として,タンパク質(特に乳製品),ビタミンC,ポリフェノール,フラボノイド,食物繊維,コーヒーが報告されている.
    食品中のプリン体含量を種類別に示した.一部の高プリン体食品の摂取には気をつけた方が良い.生活習慣病に奨められる通常の1食分には,140-180mgのプリン体が含まれる.豆腐・卵・野菜を中心とした食事に含まれるプリン体は30-60mgであるため,痛風・高尿酸血症では,1食を豆腐・卵・野菜を中心とした食事にすることにより,ガイドラインで奨められる1日400mgを実施することができると思われる.
  • 小片 展之, 藤森 新, 岡 陽子, 河崎 孝弘, 草野 淳, 酒井 忠司, 五十嵐 幹二, 内田 俊也, 山内 俊一
    2007 年 31 巻 2 号 p. 133-141
    発行日: 2007年
    公開日: 2012/11/27
    ジャーナル フリー
    症例は62歳男性.40歳頃に痛風と診断されたが放置.多関節炎を繰り返したために50歳頃から関節リウマチとして,近医で非ステロイド抗炎症薬(NSAID)で治療されていた.2003年4月15日に多関節痛のため当院を紹介され,外来にてNSAIDに加えてブシラミンが投与された.その後関節痛は軽減したが,腎機能の低下,低蛋白血症,貧血がみられるようになり,精査加療の目的で同年9月20日入院となった.入院時下腿浮腫と両膝関節の腫脹が認められた.両肘関節,両手関節,両手指関節,両足趾関節には皮下結節が見られ,一部の皮下結節は自潰していた.Hb7.7g/dl,CRP7.79mg/dl,総蛋白4.7g/dl,アルブミン1.5g/dl,尿蛋白5.9g/日,クレアチニン(Scr)2.1mg/dl,尿酸(Sua)8.0mg/dl,リウマトイド因子陰性.膝関節液と皮下結節に尿酸塩結晶が認められ,骨エックス線写真では骨破壊像が著明であった.腎生検は細動脈硬化,尿細管萎縮,間質の線維化に加えて膜性腎症の所見であった.入院後ブシラミンを中止し,腎機能低下を伴うネフローゼ症候群の治療としてプレドニゾロンとミゾリビンの併用投与を行ったところ,蛋白尿の減少と血清アルブミン値の増加をみた.高尿酸血症に対してはベンズブロマロン単独で治療したが,75mgではコントロールがつかず100mgに増量したところ1ヶ月後に腎機能の低下(Scr1.06→3.82mg/dl)を伴ってSuaの急激な増加(5.2→15.7mg/dl)がみられた.IMPデヒドロゲナーゼを阻害するミゾリビンはプリンde novo生合成経路を刺激して尿酸の産生過剰をきたす可能性があり,大量のベンズブロマロンとの併用が腎機能に悪影響を与えた可能性があるため,ベンズブロマロンを減量してアロプリノールを併用したところ腎機能と血清尿酸値は安定化し,2年5ヶ月の経過で痛風結節の著明な縮小が観察された.本症例は身体所見,検査所見より慢性結節性痛風と考えられ,ネフローゼ症候群は広義の痛風腎に併発したブシラミン腎症と推察された.本症例に見られたブシラミン腎症とミゾリビンの関与が疑われる腎障害の増悪について文献的考察を加え報告する.
  • 清水 徹, 今西 努, 加藤 大
    2007 年 31 巻 2 号 p. 143-149
    発行日: 2007年
    公開日: 2012/11/27
    ジャーナル フリー
    尿路結石症は,痛風の合併症のなかでも尿酸が直接あるいは間接に関与する重要な合併症であるが,その実態には未だ不明な点が多く残されており,痛風患者における腎結石の有病率でさえも正確に杷握されていない.統計学上の定義に従うと,有病率(prevalence)は「ある一時点において疾病を有している人の割合」であり,痛風患者における腎結石の有病率は,結石の有無を横断的に検査することにより求めることができる.従来,腎結石の状況をリアルタイムに検査する適切な手段はほとんど見当たらなかったが,マルチスライスヘリカルCTの普及に伴い,他の方法では困難とされていた小結石やX線透過性の尿酸結石の診断が可能になった.
    最近4年間に来院した原発性痛風患者312例の内,初診時に腎臓をマルチスライスヘリカルCTで検査した253例について調べたところ,23.7%に相当する60例に腎結石が認められた.一方,問診による尿路結石歴の調査では,CTを施行した253例の結石歴陽性率は312例における陽性率よりも1.2倍高かった.これは臨床上のCT撮影の必要性というバイアスが関与しているためと考えられることから,23.7%を1.2で補正して得られた「19.8%」が,痛風患者におけるほぼ適正な腎結石有病率と推定された.
  • 2007 年 31 巻 2 号 p. 151-162
    発行日: 2007年
    公開日: 2012/11/27
    ジャーナル フリー
  • 2007 年 31 巻 2 号 p. 163-169
    発行日: 2007年
    公開日: 2012/11/27
    ジャーナル フリー
  • 2007 年 31 巻 2 号 p. 170-179
    発行日: 2007年
    公開日: 2012/11/27
    ジャーナル フリー
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