痛風と核酸代謝
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37 巻 , 2 号
痛風と核酸代謝
選択された号の論文の22件中1~22を表示しています
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総説
原著 1
  • 中村 真希子, 細山田 真, 市田 公美
    2013 年 37 巻 2 号 p. 93-101
    発行日: 2013年
    公開日: 2013/12/20
    ジャーナル フリー
    近年同定された腎臓に存在する尿酸トランスポーターは,尿酸の分泌・再吸収に関係することから,血清尿酸値を規定する存在として注目されている.既存のトランスポーター評価法には[14C]標識尿酸を用いた方法があるが,細胞を破砕した試料を使用するため,経時的な尿酸輸送評価などは不可能である.そこで本研究では,生細胞において経時的に細胞内尿酸を検出可能なプローブを開発することを目的として,uricase-HyPer融合タンパク質を構築した.ここでは,尿酸が尿酸代謝酵素uricaseにより酸化される際の副生成物である過酸化水素に着目した.過酸化水素と反応し蛍光を変化させるタンパク質HyPerとuricaseを融合させることにより,uricaseによる尿酸の酸化時にHyPerが発する蛍光によって尿酸を検出することが可能なツールを構築した.結果,URAT1を恒常的に発現するCOS7細胞にuricase-HyPer融合タンパク質を強制発現させると,10-200μM尿酸添加に伴い有意に蛍光強度比が上昇することが示された.さらに尿酸と共にトランスポーター阻害薬ベンズブロマロンを0.1-10μMとなるよう添加すると,その蛍光強度比は有意に低下した.これらのことから,uricase-HyPer融合タンパク質によって尿酸トランスポーターを介した尿酸取り込みの蛍光検出が可能であることが示された.本手法は経時的な尿酸量の変化を検出でき,かつ簡便に多検体処理が可能であることから,トランスポーター阻害薬の新規スクリーニングなどに有用であると考えられる.
原著 2
  • 榊 美奈子, 土橋 卓也
    2013 年 37 巻 2 号 p. 103-109
    発行日: 2013年
    公開日: 2013/12/20
    ジャーナル フリー
    高尿酸血症は心血管病の独立した危険因子であることが報告されている.高血圧患者は高率に高尿酸血症を合併することから,高血圧患者における積極的な尿酸管理の重要性が強調されているが,降圧薬服用者における尿酸管理状況は明らかではない.そこで,降圧薬服用者667名(平均年齢66.4歳)を対象として尿酸管理の現状と降圧治療との関係について検討した.
    降圧薬の使用状況に関しては,Ca拮抗薬,ARBを中心とした平均2.3剤の併用療法が行われ,アルドステロン拮抗薬を除く利尿薬は22.0%で服用していた.血清尿酸値は平均5.6mg/dLで,高尿酸血症(血清尿酸値が7mg/dLを超えるまたは尿酸降下薬服用者)合併者は23.4%,血清尿酸値6mg/dL以下の達成者は全体の63.1%であり,尿酸降下薬は15.4%に投与されていた.3剤以上の降圧薬服用者では利尿薬の服用頻度が52.5%と高く,高尿酸血症の頻度も37.3%と高いことから,多剤降圧薬服用者における高い利尿薬服用率が高い高尿酸血症合併率の要因である可能性が示唆された.利尿薬服用者の24.5%は尿酸降下薬を服用していたが,血清尿酸値6mg/dL以下の達成者は51.0%にとどまった.
    降圧薬服用者の尿酸管理は不十分であり,多剤降圧薬服用者では利尿薬の服用頻度が高く,尿酸管理が不十分であった.生活習慣修正の指導と尿酸代謝に配慮した降圧薬の選択,より適切な尿酸降下薬の使用が必要と考えられた.
原著 3
  • 箱田 雅之, 冨田 眞佐子
    2013 年 37 巻 2 号 p. 111-116
    発行日: 2013年
    公開日: 2013/12/20
    ジャーナル フリー
    我が国の男性における高尿酸血症の頻度は,企業における健診や人間ドックのデータなどを用いて推定されているが,40歳代以降は30歳代に比べて低下する傾向が示されている.一般的に,高尿酸血症と密接に関連する肥満の割合は30歳代と比べて40歳代以降で減少しておらず,またやはり高尿酸血症と関連するアルコール消費量は,40歳代以降は30歳代よりもむしろ多いことが示されている.40歳代以降で30歳代に比べて高尿酸血症の頻度が低下傾向を示した原因を推定する目的で,診療報酬明細書(レセプト)データベースを用いて,尿酸降下薬の処方頻度を年齢別に検討した.その結果,尿酸降下薬処方頻度は,年齢とともに増加し(30歳代:1.2%,40歳代:3.3%,50歳代:5.8%,60歳代:9.8%),その増加程度は,40歳代以降の高尿酸血症頻度の低下の程度とほぼ一致した.以上の結果より,40歳代以降で30歳代に比べて,健診での高尿酸血症の頻度が低い原因として,尿酸降下薬による治療の影響が強く示唆された.
原著 4
  • Ryuichiro Tanaka, Yuuma Miyata, Fumitoshi Sakazaki
    2013 年 37 巻 2 号 p. 117-125
    発行日: 2013年
    公開日: 2013/12/20
    ジャーナル フリー
    Here, we describe quantitative analysis of plasma uric acid (UA) levels using an improved HPLC-UV method, which provides highly sensitive analysis using microliter volumes of plasma. Phosphoric acid aqueous solution (pH 1.8) was used as the mobile phase. The quantitative analysis of oxypurines in plasma using a polymeric-ODS with high-carbon content (ca.17%) column (Φ4.6×250mm) was accurate and reproducible. The reproducibility of the UA analysis had a determination limit of 0.14mg/dL and a coefficient of closing variation of 0.98%.
    The results by our method confirmed that the plasma UA levels were increased in mice with oxonic acid-induced hyperuricemia compared to normal mice, and that allopurinol reduced the plasma UA levels in these mice. This method allows the measurement of plasma uric acid levels using small plasma samples.
第46回日本痛風・核酸代謝学会記録
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