痛風と核酸代謝
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38 巻 , 1 号
痛風と核酸代謝
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総説
症例
  • 莖田 昌敬, 平尾 聡美, 村津 淳, 渡瀬 謙仁, 森島 淳之, 阪口 勝彦
    2014 年 38 巻 1 号 p. 13-21
    発行日: 2014年
    公開日: 2014/07/25
    ジャーナル フリー
    症例は75歳の透析歴26年の男性患者.副甲状腺摘出術,胆嚢癌的手術の既往あり.家族歴は特記事項無し.2012年6月頃より微熱と両側の肩と右膝の関節痛を自覚した.近医で,貧血,炎症反応上昇を認め当科を紹介,入院した.画像検査上,多関節に嚢胞性腫瘤を認め,一部に気体像を認めた.鑑別として致死的な化膿性関節炎,感染性滑液包炎等が挙げられたが,関節穿刺液や血液検査からは,細菌感染の所見は得られず,Calcium pyrophosphate dehydrate(CPPD)結晶が検出されるのみであった.それでも慢性CPPD結晶沈着症と他疾患の併存の可能性も考えられたため,安静,NSAIDsの投与を行い,一時的に軽快したため退院した.しかし数ヵ月にわたり炎症反応は遷延し,誘因なく悪化を認め再度入院した.経過中,画像上嚢胞性腫瘤は性状,大きさとも変化を認めていなかった.しかし胸部CT上,両肺に非区域性のスリガラス陰影の出現を認めた.数日の経過でスリガラス陰影の悪化を認めたため,最終的にプレドニゾロン(PSL)の投与を行い,スリガラス陰影の改善とともに関節炎の所見も速やかに改善した.無治療でも明らかな増悪は認めず,ステロイドが著効したことから,CPPD結晶沈着症と診断した.
原著 1
  • 坪井 彩加, 福尾 惠介, 鹿住 敏
    2014 年 38 巻 1 号 p. 23-30
    発行日: 2014年
    公開日: 2014/07/25
    ジャーナル フリー
    血清クレアチニンとシスタチンCに基づくeGFRの平均eGFRを用いて診断した腎機能低下と血清尿酸との関連を地域在住高齢女性159例において検討した.平均の血清尿酸は4.8mg/dl,高尿酸血症(≧6.0mg/dl)の頻度は14%であった.平均eGFRは71ml/min/1.73m2で,腎機能低下の頻度は20%であった.血清尿酸の高値では腎機能低下(eGFR<60ml/min/1.73m2)の頻度は増加した(尿酸(mg/dl), 2-2.9:0%,3-3.9:7%,4-4.9:17%,5-5.9:28%,6-6.9:32%,7-7.9:66.7%,p<0.001).一方,腎機能が低下した群では,高尿酸血症の頻度(G1:0%, G2:13%, G3a:22%,G3b:33%,p=0.05))と血清尿酸は増加した(平均血清尿酸値:順に4.4,4.7,5.3,5.7mg/dl,p<0.001).高齢女性においても血清尿酸の高値が腎機能低下と関連した.
原著 2
  • Ayaka Tsuboi, Mayu Terazawa-Watanabe, Tsutomu Kazumi, Keisuke Fukuo
    2014 年 38 巻 1 号 p. 31-42
    発行日: 2014年
    公開日: 2014/07/25
    ジャーナル フリー
    Determinants of serum uric acid (SUA) levels in relation to kidney function have not been extensively studied in elderly Japanese people.
    In this cross-sectional study, relationships of SUA with anthropometric indices, serum adipokines and liver enzymes, insulin-resistance related variables and inflammatory markers in relation to kidney function were examined in 159 community-dwelling elderly Japanese women.
    By simple linear regression analysis, serum creatinine and cystatin C were positively and eGFR was inversely associated with SUA. It was also positively associated with BMI, percentage body fat, serum leptin and transthyretin. In addition, SUA showed positive associations with fasting insulin, homeostasis model assessment of insulin resistance (HOMA-IR) and serum gamma-glutamyltransferase (GGT). Further, log high-sensitivity C-reactive protein (hsCRP) and tumor necrosis factor-alpha (TNF-α) were associated with SUA. Multiple regression analysis with SUA as a dependent variable showed that 27% of the variability of SUA can be accounted for by serum creatinine, GGT, leptin and transthyretin in order of increasing R2.
    In elderly Japanese non-obese women, high serum uric acid levels may represent a more favorable nutritional status and increased body fat in addition to poorer renal function. Associations with serum creatinine and GGT warrant further study.
原著 3
  • 加藤 玲奈, 久保田 優, 東山 幸恵, 永井 亜矢子
    2014 年 38 巻 1 号 p. 43-48
    発行日: 2014年
    公開日: 2014/07/25
    ジャーナル フリー
    痛風に関する調査は成人を対象としたものが大部分であり,小児科領域での痛風の頻度を含めた実態はほとんど明らかになっていない.そこで今回,小児期および思春期における痛風の頻度とその実態に関する全国規模の調査を行った(調査期間:平成25年5-7月).小児科を有する全国の935病院を対象に,過去5年間(平成20-24年度)における小児科入院・外来患者数,痛風症例数を一次アンケートにて調査した.痛風症例が報告された場合は,その病態を二次アンケートにて調査した.回答病院数は512(54.8%),痛風報告症例は7例(男児6例,女児1例)であった.痛風発症時の年齢は中央値13.8(範囲12.7-18.3)歳,尿酸値10.1(8.5-11.4)mg/dlであり,7例中6例が何らかの基礎疾患を有していた.今回の調査により,小児期および思春期における痛風の頻度は極めて低く,多くの場合基礎疾患を有していることが明らかとなった.小児および思春期における痛風の頻度は極めて低いが,基礎疾患を有する患児が高尿酸血症を伴う場合には痛風発作に注意する必要があることが示唆された.
第47回日本痛風・核酸代謝学会記録
一般演題
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