痛風と核酸代謝
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40 巻 , 2 号
痛風と核酸代謝
選択された号の論文の24件中1~24を表示しています
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総説 1
総説 2
  • 瀨山 一正, 野村 希代子, 下岡 里英, 高川(神原) 彩, 箱田 雅之
    40 巻 (2016) 2 号 p. 115-122
    公開日: 2016/12/20
    ジャーナル フリー

    進化医学によると,190万年前に始まったヒト種としての進化の過程で,約1万年前の農業導入前までほとんど99%の時間を,ヒトは運動量の多い狩猟採集生活をしていたと考えられる.食は,自生している植物性食品を主体に動物性食品も加えた雑食性で,この間の身体活動も含めた生活環境に適応していたと考えられる.従って,ヒトの遺伝子にこの時代までの生活環境の情報が分子的記憶として書き込まれていると言える.旧石器時代までの植物性食を主体とした食物の代謝後には体内でアルカリ成分が酸性成分より多く生成され生理的代謝性アルカローシスが生じていたと推測される.これに対して,現代食は構成食品の特色から必ず酸生成量がアルカリ生成量を超えるので,生理的代謝性アシドーシスを惹起する.この総説では,酸‐塩基平衡に関する遺伝子上の適応条件と現代食の代謝後の生理的条件が合致しない事が高尿酸血症・痛風発症の一要因になりうることを議論する.これを基に,従来からのこの疾患に対する食の介入に新たに酸-塩基平衡の視点から下記の条件を提案する.1 )食の代謝により生成される酸負荷を70 mEq/day以下とする.2 )食材の準備段階で,たんぱく質含量(P)(g表示)とK+含量(K+)(mEq表示)から求めたP/K+比を1.5 以下とする.3 )尿pHは6.0以上にする.

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原著 1
  • 大山 博司, 大山 恵子, 諸見里 仁, 高木 宜史, 田代 優輝, 大山 高史, 山田 美紀, 江戸 直樹, 藤森 新
    40 巻 (2016) 2 号 p. 123-130
    公開日: 2016/12/20
    ジャーナル フリー

    健常者3名と高尿酸血症患者6名を対象に,有酸素運動,低強度(20RMで10回を3セット)レジスタンストレーニング,高強度(10RMで10回を3セット)レジスタンストレーニングの3段階の運動を実施して血清尿酸値への影響を検討した.健常者,高尿酸血症患者とも有酸素運動では血清尿酸値は変化しなかったが,高尿酸血症患者では低強度,高強度いずれのレジスタンストレーニングでも運動翌日に血清尿酸値の有意な上昇がみられ,高強度レジスタンストレーニングでは運動直後にも血清尿酸値の有意な上昇が観察された.レジスタンストレーニングは解糖系をエネルギー源とする嫌気性運動筋である速筋を使用するトレーニングであり,運動直後の血清尿酸値の上昇には筋肉活動によって生成された乳酸による尿酸排泄障害が関与する可能性が疑われた.また,有意差はついていないが,健常者,高尿酸血症患者いずれにおいても運動翌日に血清CK値が運動前の数倍上昇しており,運動翌日の血清尿酸値の上昇には筋線維の断裂・破壊などに伴う,筋肉内に含まれているプリンヌクレオチドの溶出の影響も可能性として挙げることができるかもしれない.レジスタンストレーニングは強度によっては血清尿酸値上昇をもたらす可能性があり,その機序に関しては今後さらなる検討が必要と考えられた.レジスタンストレーニングはインスリン感受性やHDLコレステロールを上昇させる効果や筋肉量の増加,基礎代謝の亢進などにより生活習慣病の予防に有効なことが報告されており,痛風・高尿酸血症患者に運動を実施する場合は,痛風関節炎の有無や尿酸値の推移に注意しながら有酸素運動と無理のない程度の低強度レジスタンストレーニングを組み合わせた運動を推奨することが望ましいと考えられた.

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原著 2
  • 檜木 茂
    40 巻 (2016) 2 号 p. 131-136
    公開日: 2016/12/20
    ジャーナル フリー

    背景:高尿酸血症・痛風のガイドライン第2版では,痛風患者で膝,肘関節などに水腫を伴う関節炎を有する場合には,関節炎を除去した後に副腎皮質ステロイドを注入することを推奨している.しかし,MTP関節炎に対する記載はない.今回,急性の痛風MTP関節炎に対して,超音波ガイド下ステロイド注射を施行し,結果を検討したので報告する.

    対象:2013年9月から2015年8月までに当院で急性の痛風MTP関節炎と診断した17例20関節を対象とした.全例男性,平均年齢は55.6歳,第1MTP関節18関節,第2MTP関節2関節であった.

    方法:MTP関節の超音波長軸像を確認し,交差法で超音波ガイド下注射を施行した.注射針は27G針を使用した.針先が明らかに関節腔内にあるもの,または関節内で薬剤の流れを確認できたものを成功例とした.ステロイドはトリアムシノロン8-14mg(0.2-0.35ml)またはデキサメタゾン1.65-3.3mg(1.0-2.0ml)を使用し,1%メピバカイン0.25-0.5mlを混注した.超音波ガイド下注射の成功率と,痛みが軽減した時期を検討した.

    結果:超音波ガイド下注射の成功率は100%であった.痛みは注射後1日目までに50%,注射後2日目までに65%,4日目までに95%の関節で軽減した.

    考察:痛風MTP関節炎に対する超音波ガイド下ステロイド注射の臨床報告はない.超音波ガイ ド下MTP関節腔内注射の報告は,渉猟し得た範囲では2009年のReachらの報告が最初である.その成功率は100%であったと報告している.本研究の結果もこれと同等であった.Koskiらによると,MTP関節腔内注射をランドマーク法で施行した場合,その成功率は57%にすぎない.MTP 関節は比較的小さい関節であり,ランドマーク法で正確に関節内に注射することは困難である.注射時の痛みが懸念されるが,細い27G針を使って関節腔内に愛護的に注射できること,および薬液の容積を少なくすることで,特に問題なく手技を完遂できると考えられた.

    結論:本法は有用である可能性が示唆された.

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原著 3
  • Yusuke Otsuka, Yuta Ohno, Asuka Morita, Naoyuki Otani, Promsuk Jutabha ...
    40 巻 (2016) 2 号 p. 137-143
    公開日: 2016/12/20
    ジャーナル フリー

    Recently, anserine (beta-alanyl-3-methyl-L histidine), one of the dipeptides, was reported to lower the serum uric acid level in humans. This level in humans is regulated by the balance between urinary excretion mediated by renal tubular transporters in the kidney and enzymatic production mainly in the liver xanthine oxidase (XO). The mechanism of anserine lowering the serum uric acid level is still unknown, so we investigated it by examining whether anserine inhibits urate excretion or production. To analyze the uricosuric action, we performed a [14C]urate uptake experiment in human embryonic kidney cells stably expressing human urate transporter 1 (HEK293- URAT1) or mock (HEK293-mock) cells with 10 mM of the following substrates: beta-alanine, 1-methylL-histidine, 3-methyl-L-histidine, carnosine (betaalanyl-L-histidine), and anserine nitrate. Because only anserine nitrate was commercially available and there was a report that sodium nitrate injected intracellularly increased urate uptake mediated by URAT1, we also examined the effect of sodium nitrate on urate uptake via URAT1. Next, we carried out a XO activity assay to analyze the inhibitory effect on urate production with 10 mM of substrates, as previously mentioned. In the uptake experiment, anserine nitrate and sodium nitrate markedly inhibited urate uptake mediated by URAT1. 3-Methyl-L-histidine and carnosine showed weak inhibitory effects. Beta-alanine and 1-methylL-histidine did not show inhibitory effects. In the XO activity assay, anserine nitrate markedly inhibited XO activity and its IC50 was 6.45 ± 1.57 mM. 3-MethylL-histidine and carnosine showed weak inhibitory effects. Beta-alanine, 1-methyl-L-histidine, and sodium nitrate did not show inhibitory effects. Although the effect of anserine nitrate on URAT1 was unsettled, it showed a marked inhibitory effect on XO activity. This suggests that the effect of anserine to lower the serum urate level in humans is partly due to the inhibition of urate production by XO activity.

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第49回日本痛風・核酸代謝学会記録
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