プリン・ピリミジン代謝
Online ISSN : 2187-0101
Print ISSN : 0916-2836
16 巻 , 1 号
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  • 川知 雅典, 河野 典夫, 伊藤 直人, 大野 昭, 嶺尾 郁夫, 清水 孝郎, 中島 弘, 西村 隆通, 山崎 知行, 浜口 朋也, 桑島 ...
    1992 年 16 巻 1 号 p. 1-7
    発行日: 1992年
    公開日: 2012/11/27
    ジャーナル フリー
    筋原性高尿酸血症を呈する代表的疾患である筋ホスホフルクトキナーゼ(PFK)欠損症(グリコーゲン病VII型,垂井病)に対して,アロプリノールの効果を検討した.
    筋PFK欠損症の第一家系患者を対象に,アロプリノール200~300mg/日を投与し,約2年間にわたって,血中および尿中プリン体の変動を分析したところ,血中尿酸値は15.0mg/dlから6.0mg/dl前後と正常化し,1日尿中尿酸排泄量も前値の約1/2で推移した.血中オキシプリン濃度は,アロプリノール治療中の原発性尿酸産生過剰型痛風患者と比較して約6倍高く,しかもヒポキサンチンの占める割合がキサンチンに比べて大きかった.また,薬剤の継続服用により,尿への総プリン排泄量も減少した.
    次に,アロプリノールを継続服用中に,自転車エルゴメーター運動を行ったところ,血中キサンチン,ヒポキサンチンはともに増加したが,尿酸の増加反応は抑制され,薬剤非服用運動時に比べて,キサンチンの増加率が大きかった.また,運動後の血中クレアチンキナーゼ増加反応も著しく改善した.
    以上より,筋PFK欠損症にみられる筋原性高尿酸血症に対して,アロプリノールは血中尿酸値の正常化と尿中総プリン排泄量の減少に有効であり,運動筋からのクレアチンキナーゼ逸脱抑制効果も認められた.
  • 清水 孝郎, 西村 隆通, 大野 昭, 桑島 正道, 川知 雅典, 嶺尾 郁夫, 中島 弘, 河野 典夫, 垂井 清一郎
    1992 年 16 巻 1 号 p. 9-13
    発行日: 1992年
    公開日: 2012/11/27
    ジャーナル フリー
    飲酒が痛風発作を誘発し,特に大量のエタノールが血清尿酸を増加させることはよく知られているが,少量のエタノールの影響についてはあまり知られていない.少量飲酒の場合,プリン体の含量の多いビールでは血清尿酸は増加するものの蒸留酒では増加しないと報告され,患者指導にも混乱をきたしていた.大量のエタノールが血清尿酸を増加させる機構としてエタノール代謝に連なる尿酸合成亢進が提案されている.そこで私共は,少量のエタノール摂取の影響を日常飲酒量を考慮に加えて検討した.日常飲酒量が20g/day以下の少量飲酒家ではウィスキー負荷(体重1kg当たりエタノール換算で0.5g)しても血清尿酸は変動しなかったが,60g/day以上の大量飲酒家では同量のウィスキー負荷後120分より血清尿酸が有意に増加した(180分後の増分0.9±0.4mg/dl).この尿酸増加は,尿酸合成基質であるオキシプリンの増加をともなっていた.エタノール中間代謝産物である酢酸は代謝される際にATPを消費し,オキシプリンを産生する.このことから,エタノール代謝が亢進している大量飲酒家では,少量エタノール摂取でも尿酸合成が亢進する結果,血清尿酸が増加すると考えられる.
  • 山中 寿, 谷口 敦夫, 鎌谷 直之, 松田 祐子, 御巫 清允, 柏崎 禎夫
    1992 年 16 巻 1 号 p. 15-22
    発行日: 1992年
    公開日: 2012/11/27
    ジャーナル フリー
    痛風患者にとって腎障害の有無は予後を左右する重要な因子であるが,痛風患者の腎障害が高尿酸血症のみによっておこりうるかどうかについては議論が多い.われわれは,痛風患者208名,無症候性高尿酸血症患者10名の計218名の24時間蓄尿の部分尿を用いて,早期の糸球体病変を検出しうる尿中微量アルブミンを測定した.その結果,20-200μg/minの微量アルブミン尿は全体の14.7%の症例に認められ,高血圧合併群では痛風の病歴と共に微量アルブミン尿の出現頻度が有意に増加していだが,高血圧非合併群では痛風病歴の進展にもかかわらず微量アルブミン尿の出現頻度はあまり増加しなかった.この結果から,痛風患者の糸球体病変の発症には高血圧の合併が重要な要因の一つであることが示唆された.
  • 田部 晃, 林 知子, 市田 公美, 細谷 龍男, 酒井 紀
    1992 年 16 巻 1 号 p. 23-30
    発行日: 1992年
    公開日: 2012/11/27
    ジャーナル フリー
    今回我々はallopurinolにより骨髄抑制をきたしたと思われる1例を経験した.症例は慢性腎不全非透析の患者でallopurinol使用前より白血球,血小板の減少傾向,貧血を認めていた.またallopurinol及びoxipurinolの血中濃度は高値を示しておらず,allopurinol,oxipurinolに対するLSTも陰性であった.しかし本症例はG-CSFなどの治療により不完全寛解の状態に復し,救命し得た.Allopurinolによる血液学的副作用として顆粒球減少症や無頼粒球症の報告はみられるが,骨髄抑制の報告は少ない.我々は以前にも慢性腎不全非透析症例で,allopurinol使用前より血球減少傾向のある症例にallopurinolを使用し,汎血球減少症をきたした症例を経験しており,血球減少傾向のある慢性腎不全症例に対するallopurinolの使用は慎重でなければならないと考え報告した.
  • 1992 年 16 巻 1 号 p. 31
    発行日: 1992年
    公開日: 2012/11/27
    ジャーナル フリー
  • 1992 年 16 巻 1 号 p. 32-53
    発行日: 1992年
    公開日: 2012/11/27
    ジャーナル フリー
  • 1992 年 16 巻 1 号 p. 54-83
    発行日: 1992年
    公開日: 2012/11/27
    ジャーナル フリー
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