各試驗所でに、それぞれ異つた試驗結果の平均方法をとつている。それで、もし一樣な方法が確立されると、各研究所間の結果を比較するのに便利である。正しい選択をするために、次の方法がくらべられた。
(1) 最高の10%以内のすべての結果を平均する。
(2) 平均が最高の10%以内にあるように結果を平均する。
(3) 6つのうち最高4つの平均をとる。4つのうち最高3つの平均をとる。
(4) 中間値をとる。
(5) Horrobin と Davies の方法
(1)(2)は論理的理由から受け取れない。(3)(4)の間には差は少ない。日常使用については、方法が簡單で、偏りが少ないことがいゝ。(3)はいつも最小値を除外しているから、少し偏る。それで、4つのうち中間の2つ、6つのうち中間4つの平均をとるという Median 法がいゝ。5つのリングに対しては、中間の3つ4つのリングに対しては中間の2つをとる。
ゴム物理試驗に於て各々原因のために生じる変化をしらべるには、もつと面倒な方法(5)を用いなければならない。これはすべての方法の中で一番論理的なものであるが、日常試驗には適当でない。
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