本報告は天然ゴムの透水性に関するものである。
一般にゴムの透水性はゴムの種類、状態によつて変化し、例えば天然ゴムと合成ゴムの如くその分子構造によつて、また各社の充填剤の種類、配合量によつて変る。
本実驗の結果によればRSS No.1と脱蛋白ゴムとの間には透過係数には本質的差異がない。加硫によつて一般に透過係数は減少するが、網状構造の増加と略々逆比例的に減少する。
無機充填剤は一般に配合量の増加に伴い透過係数は減少する。
本実驗は測定をカップ法によつたが、充填剤配合試料のように飽和吸濕量大なるものについては、試料厚さを適当に選ぶことによつて定常状態への時間のずれから拡散係数Dを、P=DSから溶液度Sを求め得ることを認めた。
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