素ねり促進剤には低温機械素ねりのみに効く型と、高温で空気中のみで効く型と、両者混合型の3種に大別され、ラジカル反応よりみてそれぞれアクセプター、イニシエーターおよび連鎖移動剤に当ることを述べた。ベンゾキノンはアクセプター型、第四級アンモニウム塩、BPOなどはイニシエーター型、キシレンチオールは連鎖移動型である。
BPOなどの強力なラジカル発生剤では空気中でのロール練りではゴムの可塑化に非常に大きく寄与し、市販RPA No.3に決しておとらないが、ムーニー可塑度計密閉室内では非常に早く架橋することを見出しロールによる素練りでは空気中の酸素の存在がゴムの可塑化に重要な要素となつていることを示した。
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