日本ゴム協会誌
Print ISSN : 0029-022X
34 巻, 7 号
選択された号の論文の9件中1~9を表示しています
  • 平岡 文吉
    1961 年 34 巻 7 号 p. 513
    発行日: 1961年
    公開日: 2008/04/16
    ジャーナル フリー
  • 網島 貞男, 吉田 丈二
    1961 年 34 巻 7 号 p. 514-516
    発行日: 1961年
    公開日: 2008/04/16
    ジャーナル フリー
    JIS規格K6301号に示すゴム引張試験の3つの型式について, その試験片としての良否優劣を光弾性学的に検討した。一般に加硫ゴムの引張試験では, 試験片は巨大変形を起すが, 光弾性試験ではその試験片の性質上巨大変形を起させ得ず, 光弾性試験の結果が直ちに実際のゴムの場合に一致符合するとは言い得ないが, 3つの試験片の引張試験下における応力分布状態から見て (微小変形下における応力分布) その優劣は比較し得る筈である. 実験の結果から判断して第3号型は第1号, 第2号型に比して劣るようである.
  • 関口 久美, 厚見 一也
    1961 年 34 巻 7 号 p. 516-521
    発行日: 1961年
    公開日: 2008/04/16
    ジャーナル フリー
    本報文は耐熱, 耐老化性に秀れているブチルゴムについて, 共振法により動特性を求あ, 防振ゴムとして使用に耐えるかどうかを調べてみた. ところが動試験によれば一応予想される通りの結果を得たが, 欠点として永久歪が大きいことを認めた. また他に防振ゴムとして必要な特性も併せて調べてみた.
  • 遠藤 隆一
    1961 年 34 巻 7 号 p. 522-527
    発行日: 1961年
    公開日: 2008/04/16
    ジャーナル フリー
    Cis-4 Polybutadiene をベンゼンの稀薄溶液からメタノールを沈澱剤にして遂次分別沈澱法を用いて分別を行った. これら分別物のトルエン溶液を30°Cで粘度法, 浸透圧法を用いて実験を行なった. 固有粘度と分子量の関係式として[η]=3.39×10-4Mn0.688を得た. 逐次分別沈澱法とスペンサー松本法より得られた分子量分布曲線を比較したところ一致するようである. ムーニー粘度の違う2つの試料を用いて分子量分布をスペンサー松本法で測定した. ムーニー粘度の違いに用いた試料はこの実験において, 重量平均分子量が相違することが判明した.
  • 遠藤 隆一
    1961 年 34 巻 7 号 p. 527-531
    発行日: 1961年
    公開日: 2008/04/16
    ジャーナル フリー
    Trans-4 Polybutadiene のベンゼン稀薄溶液からメタノールを沈澱剤にして遂次分別沈澱法により分別を行なった. この分別物のトルエン溶液を30°Cで粘度と浸透圧を測定した. その結果, 固有粘度~分子量の関係式として[η]=2.94×10-4Mn0.753を得た. 求めた分子量分布を Cis-4 Polybutadiene と比較したところ Trans-4 Polybutadiene は統計学の分散より見て Cis-4 Polybutadiene より狭い分子量分布をもつことがわかった. またA2の分子量依存性を計算したところ
    Trans-4 P.B. A2Mn-0.1
    Cis-4 P.B. A2Mn-0.2
    なる結果を得た.
  • 藤本 勝也
    1961 年 34 巻 7 号 p. 532-537
    発行日: 1961年
    公開日: 2008/04/16
    ジャーナル フリー
    結晶性高分子物質の粘弾性をしらべる目的で, ポリエチレンのレジリエンスをダンロップ•トリプソメーターによって, 広い温度範囲で測定した. 低密度ポリエチレンでは, β吸収は-20°Cに, α吸収は60~75°Cにみられた. 高密度ポリエチレンでもβ吸収はみられたが, α吸収は消失した. 低密度ポリエチレンのα, βおよびγ転移の見掛けの活性化エネルギーとして, それぞれ64, 37および11kcal/molをえた. これからセグメントの大きさを推定し, γ転移は無定形の短いポリメチレン鎖の, β転移は分岐約1個を含むセグメントの, α転移は結晶融解による更に長い分子鎖の運動解放に対応するとした. また活性化エネルギーや転移温度に差がないことから, 粘弾性転移と誘電転移は同一起源機構にもとずく緩和現象であると推論される.
  • 藤本 勝也
    1961 年 34 巻 7 号 p. 538-540
    発行日: 1961年
    公開日: 2008/04/16
    ジャーナル フリー
    立体規則性高分子物質の粘弾性をしらべる目的で, ポリプロピレンのレジリエンスを, ダンロップ, トリプソメーターによって, -70°C~200°Cの温度範囲で測定した. -60~-40°Cにみられるβ吸収はポリエチレンのγ転移と同程度の短いセグメントの運動に対応すると考えた. 0°C近傍にみられるα吸収は, 無定形部分の大きいセグメント運動に対応する. 約100°C以上でおこるレジリエンスの急激な低下は結晶融解に関連する吸収と考えられる. ポリプロピレンの転移温度が相当するポリエチレンの転移にくらべて高いのは, 主として分子間の増加によるとした.
  • 藤本 勝也
    1961 年 34 巻 7 号 p. 541-545
    発行日: 1961年
    公開日: 2008/04/16
    ジャーナル フリー
    結晶性のPTFEおよびPCTFEのレジリエンスを-70°C~250°Cの温度範囲で測定した. PTFEには120°C, 25°Cおよび-70°C以下に中心をもつ3つの分散域が, PCTFEには130°C, 8°Cに2つの分散域が見出された. PTFEの室温転移以外のこれらの分散域は非晶部分の転移域と考えた. PTFEの高温および低温転移の見掛けの活性化エネルギーとして, それぞれ63.1および14.9Kcal/molを, PCTFEの低温転移については20.7Kcalを推定した. これから高温転移は比較的長いセグメントの, 低温転移はポリエチレンのγ転移と同程度の短い分子鎖の運動解放に対応するとした.
  • (その1) イオウによるゴムの加硫
    井本 稔
    1961 年 34 巻 7 号 p. 546-568
    発行日: 1961年
    公開日: 2008/04/16
    ジャーナル フリー
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