日本ゴム協会誌
Print ISSN : 0029-022X
39 巻, 4 号
選択された号の論文の12件中1~12を表示しています
  • ゴムに対するε-カプロラクタムの影響について (第1報)
    水沼 進, 前田 貞夫, 白神 太郎, 箕浦 有二, 座古 寛三郎
    1966 年 39 巻 4 号 p. 241-246
    発行日: 1966/04/15
    公開日: 2009/10/20
    ジャーナル フリー
    ε-カプロラクタムの開環重合をゴム中で行なうことによって, ゴム分子にε-カプロラクタムをグラフトさせる実験を行なった.
    ε-カプロラクタムの開環重合は, 通常200℃前後の高温で行なわれるため, 各種ポリマー単独での高温時の変化および溶融したε-カプロラクタムに対するポリマーの相溶性について定性的な検討を行ない, 次いでカルボキシリックゴムにε-カプロラクタムのグラフト反応を行ないグラフトすることを確認した。さらに, 金属ナトリウム触媒によるε-カプロラクタムの重合において, 液状ゴムを添加し, その影響についても検討した.
  • ゴムに対するε-カプロラクタムの影響について (第2報)
    水沼 進, 前田 貞夫, 白神 太郎, 箕浦 有二, 座古 寛三郎
    1966 年 39 巻 4 号 p. 247-252
    発行日: 1966/04/15
    公開日: 2009/10/20
    ジャーナル フリー
    市販のSBRにε-カプロラクタムを混合し加熱することによって, ゴムにカプロラクタムのグラフト反応を試みた.
    その結果, ε-カプロラクタムは触媒を用いなくてもSBRにグラフトした.しかし触媒を添加するとグラフト量が増大した.中でもトリエタノールアミンとリン酸の触媒効果が大であった.すなわち, 触媒の添加量とともにε-カプロラクタムのグラフト量は増加し, それとともに物性も変化した。また, ε-カプロラクタムの添加量が増すにつれてグラフト量も増加し, 物性が上昇した.
  • ゴム状ポリマーの非線型粘弾性挙動 (第2報)
    安田 絃市, 二宮 和彦
    1966 年 39 巻 4 号 p. 253-260
    発行日: 1966/04/15
    公開日: 2009/10/20
    ジャーナル フリー
    伸展油あるいは充てん剤を混入した未加硫ゴムの大変形時の応力緩和挙動が, 前報のように簡単な形式で記述できるかどうかを実験的にしらべる目的で, オートグラフによって各種試料のゴム状領域における伸長応力緩和実験を行なった.
    その結果まず, 与えられたひずみの大小によらず各温度(35~130℃)で得られた応力緩和曲線は時間温度換算則によって合成緩和曲線が得られること, およびその際得られる移動因子, log aTの温度依存性はひずみの大きさ(0.1~5.0)によらず微小変形時のそれと同一であることがわかった.
    次に各ひずみについて得られる緩和応力, S(t) は前報の場合と同様に,
    S(t)=f(γ)∫∞-∞H(θ)e-t/θd (lnθ)
    のように記述されることがわかった.ここにγ, Hおよびθはそれぞれひずみ, 緩和スペクトルおよび緩和時間であり, f(γ) は弾性応力の非線型性に関する因子である。
    f(γ) は前報の実験式を一般化した式,
    f(γ) =aln[1+(γ/a)], a≦1
    によって, 混入物の有無にかかわらず記述されることがわかった.aは実験的にはひずみによらない定数として求まり, 純ゴムおよび油展ゴムではその値は1に等しく, 充てん剤混入ゴムでは1より小さく充てん剤量の増加とともに減少する結果が得られた.
  • 1966 年 39 巻 4 号 p. 260
    発行日: 1966年
    公開日: 2009/10/20
    ジャーナル フリー
  • ポリサルファイドゴムの常温即時加硫法の研究 (第1報)
    安田 周治
    1966 年 39 巻 4 号 p. 261-265
    発行日: 1966/04/15
    公開日: 2009/10/20
    ジャーナル フリー
    ポリサルファイドゴムは常温で硬化しうる特色を持っており, その硬化剤として従来二酸化鉛が主として使用されている.各種酸化剤の縮合能力をその分子量から検討するために, それら酸化剤の添加後の粘度上昇を調べた結果, 過マンガン酸カリウムが卓越した加硫能力を示すことを新らしく知見した.
    さらに赤外線吸収スペクトルによって反応時のポリサルファイド末端基SHの減少状態を調べ, これより反応度の近似値を求め, さらにポリ縮合度を求めた結果, 酸化剤として, 二酸化鉛, 二酸化マンガンと二酸化鉛の混合物4(%)を用いた場合はいずれも縮合度は3~6に過ぎないが, 過マンガン酸カリウム4(%)を使用した場合には, 35℃における反応開始40分後の縮合度は約17に達し, 前2者に比較して卓越した縮合能力を発揮することが認められ, 粘度による検討結果とよく一致している.
  • ポリサルファイドゴムの常温即時加硫法の研究 (第2報)
    安田 周治
    1966 年 39 巻 4 号 p. 266-271
    発行日: 1966/04/15
    公開日: 2009/10/20
    ジャーナル フリー
    金属酸化物を酸化剤として使用したポリサルファイドゴムを, 自由ねじり振動法による剛性率- 温度曲線, 応力緩和, 応力- ひずみ曲線および溶解試験によって, その力学的諸性質および内部構造を検討した.その結果から, これらのポリサルファイドゴムは0℃から130℃の広いプラトー域を持ち, 弾性率が1×107dyne/cm2程度であり, 溶解試験において低分子量の溶出部分があることなどから, 生成ポリサルファイドゴムはゆるい架橋を持った非常に長い分子構造をもつものであると結論される.
  • 田中 誠之, 本田 康男, 清水 紀和, 斉藤 和美
    1966 年 39 巻 4 号 p. 272-278
    発行日: 1966/04/15
    公開日: 2009/10/20
    ジャーナル フリー
    従来, 加硫ゴムの定量分析については, 簡単な方法がなかったが, 赤外全反射スペクトル法により, 容易に分析することができた.2種のゴム(天然ゴム, SBR, NBR, IIR)を種々な重量の比に混合してこれを加硫した.
    これらの試料の赤外全反射スペクトルをとり, おのおののゴムの特性吸収の強度を測定した.これらの吸収強度とゴムの重量との関係を求めたものである.これらには充分定量的関係があることがわかった.測定誤差についても約2%であることがわかった.
  • イオン重合によるグラフトポリマー (第1報)
    植野 幸男, 笠坊 俊行, 花田 武司, 箕浦 有二
    1966 年 39 巻 4 号 p. 279-282
    発行日: 1966/04/15
    公開日: 2009/10/20
    ジャーナル フリー
    スチレンの重合を塩素化ブチルゴムのシクロヘキサン溶液中で, 触媒としてSnCl4を用いて行ない, スチレンの重合速度について検討した.
    重合は封管中で行なった.一定時間後, メタノール中に落して反応を停止させ, 乾燥後の重量増加を以って重合したスチレン量とした.したがってこの場合, 重合スチレン量というのは塩素化ブチルゴムにグラフトしたポリスチレンとホモポリスチレンを合わせたものである.
    その結果, スチレンの重合速度はスチレン濃度, SnCl4濃度, 塩素化ブチルゴム濃度のそれぞれ1乗に比例することがわかった.
  • イオン重合によるグラフトポリマー (第2報)
    植野 幸男, 笠坊 俊行, 花田 武司, 箕浦 有二
    1966 年 39 巻 4 号 p. 283-288
    発行日: 1966/04/15
    公開日: 2009/10/20
    ジャーナル フリー
    塩素化ブチルゴムへのスチレンのグラフト反応をシクロヘキサン中において, SnCl4を触媒として行ない, グラフト率などについて検討した.
    重合は封管中で行なった.一定時間後, メタノールに落とし反応を停止させ, 乾燥後の重量増加をもって, 重合したスチレン量とし, さらにアセトンで抽出を行なって, その不溶分からグラフトしたスチレン量を求めた.グラフトの確認は分別溶解および赤外スペクトルによった.
    グラフト率はスチレン濃度, SnCl4濃度と共に上昇したが, 塩素化ブチルゴム濃度には影響されなかった.
    またグラフト率は時間と共に, あるいはポリマー中のハロゲン含量の増加と共に高くなった.
    極性溶媒であるニトロベンゼンの添加は, グラフト率を非常に高める結果となり, 最高200%にまでなった.
  • 松平 信孝
    1966 年 39 巻 4 号 p. 289-294
    発行日: 1966/04/15
    公開日: 2009/10/20
    ジャーナル フリー
  • 小林 隆司
    1966 年 39 巻 4 号 p. 295-306
    発行日: 1966/04/15
    公開日: 2009/10/20
    ジャーナル フリー
  • 1966 年 39 巻 4 号 p. 307-308
    発行日: 1966/04/15
    公開日: 2009/10/20
    ジャーナル 認証あり
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