日本ゴム協会誌
Print ISSN : 0029-022X
42 巻, 4 号
選択された号の論文の8件中1~8を表示しています
  • 小谷 悌三, 川島 正昭
    1969 年 42 巻 4 号 p. 249-253
    発行日: 1969年
    公開日: 2008/04/16
    ジャーナル フリー
    ゴムの分子は立体障害, 炭素-炭素結合のまわりの制限回転, 分子間の作用などで分子が剛くなっている. その剛さの相対的な大きさはガラス化温度, 立体模型や凝集エネルギー密度などから推定されているが, それを推定するための定量化された方法がないと考えられる. そこで, 分子の剛さの定量化の一方法として, ゴム状ポリマーの応力•複屈折測定による方法を検討した. 分子が剛ければ, 自然状態で橋かけ点間距離が大きくなり, 極限伸びが小さくなるはずである. このようなゴムの主鎖の物性に及ぼす影響を調べるために, 応力•複屈折法による分子の剛さの定量法を検討した. 得られた結果は他の方法で推定されている結果とほぼ一致した.
  • 鈴木 進, 戸崎 近雄, 川島 正昭, 小谷 悌三, 木村 滋章, 水島 克己
    1969 年 42 巻 4 号 p. 254-259
    発行日: 1969年
    公開日: 2008/04/16
    ジャーナル フリー
    橋かけまたは加硫したゴムの伸びを温度を変えて測定するとある温度 (Tmax と呼ぶ) で極大値を示す. この極大値を極限伸張比αc(=1+γbmax) と考えると, 同一ゴム, 同一加硫系では, 網目間鎖数濃度νeの逆数の平方根に, 橋かけ点分子量Mcの平方根に比例することがわかった. αcM1/2cに対するこう配はゴムの種類, 加硫系によって変化した. 一方, Tmax は網目間鎖数濃度νeとともにほぼ直線的に減少し, そのこう配もゴムの種類, 加硫系によって変化した. またこれら試料のガラス化点, Tgはνeとともに直線的に上昇した.
    Tmax 付近でゴム分子が十分に伸びきっていると考えて, 逆ランジュバン関数からセグメントの数nを推定し, 一方, Mcをモノマー単位の分子量mで割った値, Mc/mを求めた. また, αc=√nとして, セグメント数nを推定した. これらの値を比較して, Tmax 付近でゴム分子がかなり伸びきってから切断すること, 極限伸びはセグメント数の平方根から推定されること, αc(Mc/m)1/2の値を分子の剛さの尺度としてよいであろうことを結論した.
  • 小谷 悌三, 川島 正昭, 鈴木 進, 中尾 実
    1969 年 42 巻 4 号 p. 260-264
    発行日: 1969年
    公開日: 2008/04/16
    ジャーナル フリー
    Flory らによれば「橋かけ点間にあるセグメントの数をnとすると, その極限伸張比αCが√nにひとしくなる」ことが証明されている. しかし, 橋かけ点間のセグメント数, nを測定する方法が現在のところないようである. そこで各種ゴムを橋かけし, 温度を変えて伸びを測定し極限伸張比を求めた. 一方, 膨潤度測定から橋かけ点間分子量MCを, 応力-複屈折測定から分子の剛さZを求め, 橋かけ点間のセグメント数を推論した. その両者を比較し検討した結果, 極限伸張比が√nに比例することを認めた. ただし, MCが大きいところでは√nより極限伸張比αCが小さいことがわかった. したがってゴム分子は極限伸張比が測定される温度ではかなり伸びきってから切断するものと考えられ, その伸張比αCは1.2√MC/MZで示された. ここでMはモノマー相当単位の分子量, Zは応力-複屈折から求めた分子の剛さの尺度であり, ポリマーの構造が決まればほぼ計算されるものと考えられる.
  • 今瀬 一郎
    1969 年 42 巻 4 号 p. 265-278
    発行日: 1969年
    公開日: 2008/04/16
    ジャーナル フリー
    イオウ以外の12種の有機加硫促進剤を含む配合剤を混入したBRストックを100°Cおよび150°Cでそれぞれ30分間熱処理して, この熱処理の影響で未加硫配合および加硫物の性質がどのように変化するかを常温 (70°C以下) 混合の配合物のそれと比較検討した.
    その結果有機促進剤には熱に対して不安定なものが比較的多いことが判った. すなわちムーエースコーチタイムでは熱処理によリスコーチ傾向が大きくなるものにCZ, MSAおよびDTがあり, 漸次タイムが延びるものにD, TET, TRA, EZおよびPXがあり, 100°Cでは常温と変わらないが150°C処理で延びるものにM, DM, TTおよびTSがあることがわかった.
    また加硫に対する安定性では変化の小さい良好な, DT比較的良好なCZ, MSA, 150°C処理で加硫機能が顕著に阻害されるM, DM, D, TT, TS, TETならびに100°Cの熱処理で加硫が非常に遅れる安定性のきわめて悪いTRA, PXがあることのわかった.
  • 飛石 大二
    1969 年 42 巻 4 号 p. 279-294
    発行日: 1969年
    公開日: 2008/04/16
    ジャーナル フリー
  • 大石 不二夫
    1969 年 42 巻 4 号 p. 295-304
    発行日: 1969年
    公開日: 2008/04/16
    ジャーナル フリー
  • 占部 誠亮
    1969 年 42 巻 4 号 p. 305-306
    発行日: 1969年
    公開日: 2008/04/16
    ジャーナル フリー
  • 大内新興化学工業株式会社
    1969 年 42 巻 4 号 p. 307-308
    発行日: 1969年
    公開日: 2008/04/16
    ジャーナル 認証あり
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