日本ゴム協会誌
Print ISSN : 0029-022X
44 巻, 7 号
選択された号の論文の7件中1~7を表示しています
  • 井本 英二
    1971 年 44 巻 7 号 p. 553-560
    発行日: 1971/07/15
    公開日: 2009/10/16
    ジャーナル フリー
  • 荘林 伍郎, 森 鉄之助, 山崎 武二, 吉田 丈二, 生田 庄太郎, 飯野 博一
    1971 年 44 巻 7 号 p. 561-574
    発行日: 1971/07/15
    公開日: 2009/10/16
    ジャーナル フリー
  • ゴムの不均質構造に関する研究 (第4報)
    藤本 邦彦, 西 敏夫, 田中 誠
    1971 年 44 巻 7 号 p. 590-605
    発行日: 1971/07/15
    公開日: 2009/10/16
    ジャーナル フリー
    不均質構造を異にするカーボンブラック系NR加硫物について, 表面からの酸素拡散の影響の少ない閉じた系で熱老化を行ない, その構造変化の方向をいおう分析, NMR, X線回折, 膨潤性, 力学特性, 破壊特性, および破壊面形態などの諸物性面から検討すると同時に, 力学的刺激での構造変化の方向と比較検討した.その結果, 不均質構造を形成する充てん剤系加硫ゴム (NR) において, 熱あるいは力学的刺激により化学結合, 物理結合はいずれも不安定な結合から安定した結合に移行し, 系全体はより不均質構造を形成する方向に進み, しかもその変化は高い不均質構造を形成する系ほど大であると推論した.
    なお, この構造変化の方向は充てん剤~ゴム混合過程, 加硫過程にも拡張され, 充てん剤系ゴムの構造は一つの方向に進んでいるようである.
  • タイヤコードの熱変化に関する研究 (第1報)
    福原 節雄, 鈴木 康雄, 表 重夫, 小松原 健司
    1971 年 44 巻 7 号 p. 606-610
    発行日: 1971/07/15
    公開日: 2009/10/16
    ジャーナル フリー
    ナイロン6タイヤコードの湿, 乾熱処理による微細構造変化と強力との関係を研究するために, 市販のナイロン6タイヤコードおよび同フィラメントを20~230℃で2時間, 緊張または無緊張下で, 湿, 乾熱処理冷却後, 強力, 極限粘度数 [η], 結晶化度およびX線回折などを測定し比較研究した.
    湿熱緊張処理
    (1) 強力は150℃付近から著しく低下した.また, 約162℃付近でタイヤコードは溶融状態となった. (2) 極限粘度数は温度の上昇とともに低下した. (3) 結晶化度は20℃~155℃までは著しく上昇したが, それ以上の高温度では低下した.162℃で溶融固化したものの結晶化度は最低であった. (4) 158℃処理フィラメントX線図の (200) (002) 赤道弧は分離し, 明瞭となりかつ強度は増大した.配向度 (X線法) は温度により変らない.
    乾熱緊張処理
    (1) 強力は約200℃以上の処理で低下した. (2) 極限粘度数は温度上昇とともに徐々に低下した. (3) 結晶化度は処理温度の上昇とともに増加した. (4) 配向度 (X線法) は温度によりほとんど変化せず, X線繊維図も湿熱ほど明瞭な変化は認められない.これらの結果よりナイロン6タイヤコードの微細構造および強力に及ぼす湿熱の効果は乾熱より著しいことが結論された.
  • タイヤコードの熱変化に関する研究 (第2報)
    福原 節雄, 鈴木 康雄, 表 重夫, 小松原 健司
    1971 年 44 巻 7 号 p. 611-615
    発行日: 1971/07/15
    公開日: 2009/10/16
    ジャーナル フリー
    第1報では, 主にナイロン6タイヤコードの湿熱, 乾熱処理による劣化について物性変化を追跡比較した.本報ではナイロン6の湿, 乾熱処理による官能基, 結晶性などの変化を調べるために, 耐熱剤を用いてないナイロン6フィルムに湿・乾熱処理を施したものの, 赤外線吸収スペクトルを比較検討した.その結果, (1) 乾熱処理フィルムでは, 空気酸化により生成されたと思われるG=O吸収の1753, 1735cm-1の吸収が認められたが, 湿熱ではこれらの吸収は生じなかった. (2) 湿熱, 乾熱共に〓偏光でより強い吸収を示す1660cm-1吸収が認められた.この吸収は主鎖切断により生じたG=Gであると推定した. (3) Sandemanによりmtermediate structureの吸収とされている990cm-1 (われわれは970cm-1と測定した) 吸収は乾熱処理では200℃でも残存したが, 湿熱処理では148℃, 158℃で完全に消滅した. (4) 955,928cm-1の結晶性バンドは湿, 乾熱により強度を増し, 比重の増加と同一傾向を示した.
  • タイヤコードの熱変化に関する研究 (第3報)
    福原 節雄, 鈴木 康雄, 表 重夫, 小松原 健司
    1971 年 44 巻 7 号 p. 616-621
    発行日: 1971/07/15
    公開日: 2009/10/16
    ジャーナル フリー
    湿熱時におけるナイロン6タイヤコードの劣化現象を解明するために, ナイロン6タイヤコードおよび同フィラメントを緊張下で湿熱融点に近い158℃で1, 2, 5, 8, 12時間各々湿熱処理, 冷却後, X線広角回折, X線小角散乱, 融点, 極限粘度数 [η], 比重などを測定し, 次の結果を得た.
    (1) ナイロン6タイヤコードの強伸度は湿熱処理時間とともに低下した. (2) X線広角回折によって得られた結晶粒子の大きさは1~5時間処理で著しく大となり, 5時間以後では増加しなかった. (3) (a) X線小角子午線干渉強度より求めた長周期は1~5時間で著しく増加し, 5時間以後では徐々に増加した.乾熱処理では長周期の増加は湿熱処理の場合よりも少ない. (b) 長周期の増加に比例して融点は増加した。 (c) ナイロン6フィラメントの電子密度差は処理時間とともに増加した. (4) 極限粘度数は1~3時間で著しく低下し, 3時間以後ではわずかに低下する.
    以上の結果より, 湿熱による重合度の低下, 微細構造の著しい変化は, ナイロン6タイヤコードの強伸度低下の原因になると結論した.
  • 1971 年 44 巻 7 号 p. 622-623
    発行日: 1971/07/15
    公開日: 2009/10/16
    ジャーナル 認証あり
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