日本ゴム協会誌
Print ISSN : 0029-022X
45 巻, 12 号
選択された号の論文の11件中1~11を表示しています
  • 久留宮 弘幸
    1972 年 45 巻 12 号 p. 1033-1041
    発行日: 1972年
    公開日: 2008/04/16
    ジャーナル フリー
  • ラテックス工業の歴史と現況
    国沢 新太郎
    1972 年 45 巻 12 号 p. 1042-1045
    発行日: 1972年
    公開日: 2008/04/16
    ジャーナル フリー
  • ラテックスの物理と化学
    松本 恒隆
    1972 年 45 巻 12 号 p. 1046-1055
    発行日: 1972年
    公開日: 2008/04/16
    ジャーナル フリー
  • NBR
    内田 一郎
    1972 年 45 巻 12 号 p. 1056-1060
    発行日: 1972年
    公開日: 2008/04/16
    ジャーナル フリー
  • 藤本 邦彦, 右田 哲彦
    1972 年 45 巻 12 号 p. 1061-1068
    発行日: 1972年
    公開日: 2008/04/16
    ジャーナル フリー
    ゴム中に配合したカーボンブラックは, ある充てん量を境にして弧立分散状態から集団分散状態へと転移するという仮定を設け, その正当性を簡単な熱力学的モデル計算より証明した. またこの転移に伴い, 伸長応力のエネルギー成分, エントロピー成分, 破断時応力, 伸びがどのように変化するかを計算し, 定性的には実験結果をよく説明することを明らかにした. さらに, カーボンブラックの種類が変わった場合の上記の転移が, 充てん剤周辺の稠密構造 (C相) を含むみかけの充てん剤体積分率がある値をとる所で共通して生じることを計算から予測し, 実験的に確認した.
  • 林 護, 山下 晋三, 川端 成彬
    1972 年 45 巻 12 号 p. 1069-1073
    発行日: 1972年
    公開日: 2008/04/16
    ジャーナル フリー
    ブタジエン系の合成ゴムに対する新しい加硫剤として, p-フェニレン-3, 3'-ジシドノン (PDS) が有効であることを見いだした. すなわち, PDSを配合したゴムを180°Cで20~40分間熱プレスすることにより, 良好な耐熱性を有する加硫物が得られた. これはゴムに配合したPDSが加熱により, ゴムの二重結合に双極子付加してピラゾリン環を形成し, ゴムの架橋をするものと考えられる. PDSによるゴムの加硫に際しては, 加硫反応中に炭酸ガスが発生し, 純ゴム配合の場合には得られた加硫物が発ぽう体となった. しかしながら, カーボンブラックまたは酸化カルシウムを配合することにより発ぽうが防止された.
  • 大北 熊一, 坪川 紀夫, 角井 春雄, 強矢 喜英
    1972 年 45 巻 12 号 p. 1074-1080
    発行日: 1972年
    公開日: 2008/04/16
    ジャーナル フリー
    キノンやヒドロキノン, あるいはベンゾノイド環などを含むファーネスブラック粒子表面の官能基のモデル化合物を選び, それらの存在下で2, 2'-アゾビスイソブチロニトリル (AIBN) や過酸化ベンゾイル (Bz2O2) を重合開始剤として酢酸ビニルの配合を行なった. Bz2O2の系では, ヒドロキノンとアントラセンとが強い遅延剤として挙動し, AIBNの系では, p-ベンゾキノンやアントラセンがゆるやかな禁止作用を示した. このような現象は, 開始剤を用いたファーネスブラック存在下のモノマーの重合反応に類似している.
    ついで, カーボンブラックの存在下で, スチレンと無水マレイン酸との溶液共重合反応を, Bz2O2を用いて30°Cで行なった. その結果, かきまぜの速さを増すにつれて重合収率が低下した. このことは, Bz2O2の作用で生まれた粒子表面の活性点ヘポリマーラジカルの結びつく反応が, かきまぜによって促進されることを意味する.
  • 香西 保明, 池田 能幸, 友国 治隆
    1972 年 45 巻 12 号 p. 1081-1088
    発行日: 1972年
    公開日: 2008/04/16
    ジャーナル フリー
    主としてN-アクリロイル-β-アラニン, N-アクリロイル-ε-アミノカプロン酸およびそれらのエチルエステルの天然ゴムへのグラフト重合をラジカル開始剤を用い各種条件のもとで検討し, さらに得られたグラフトポリマーの性質を若干調べ, つぎの結果を得た.
    N-アクリロイル-β-アラニンのグラフト重合: 1) 重合溶媒はトルエン-ジオキサン (2:1) 混合組成が適当であり, 開始剤はBPOおよびAIBNが有効である. 2) モノマー濃度は高いほど良性なグラフト結果を与える 3) 最適重合温度は80~100°Cである. グラフト率の高いポリマーほど水およびエタノール中では膨潤しやすく, ベンゼンおよび四塩化炭素中では膨潤しにくい.
    N-アクリロイル-ε-アミノカプロン酸のグラフト重合: 1) 重合溶媒はトルエンが適当であり, 開始剤はBPOが有効で, しかも最適濃度がある. 2) モノマー濃度はゴム1molに対して2molの場合最も良好なグラフト結果を与える. 3) 最適重合温度は80°Cである. 4) グラフトポリマーはベンゼンおよび四塩化炭素にかなり溶解し, 膨潤度はグラフト率80%付近でピークを示す.
    なお, N-アクリロイル-γ-アミノ酪酸およびN-アクリロイル-ω-アミノ酸エチルエステルの天然ゴムへのグラフト重合についても若干検討した.
  • 川崎 仁士, 板谷 克彦, 草野 文男, 児玉 総治
    1972 年 45 巻 12 号 p. 1089-1093
    発行日: 1972年
    公開日: 2008/04/16
    ジャーナル フリー
    ハードクレーに付着している有機物の除去を目的に, ハードクレーをアセトンで抽出処理を行なったところ, ハードクレーはアセトンのアルドール形縮合反応の触媒作用を有することを見い出したので, この点について検討した.
    アセトンの縮合生成物は主成分がジアセトンアルコールで, 一部メシチルオキサイドも生成している. ジアセトンアルコールの生成から, ハードクレーは一般に認められている固体酸としての性質をもつ以外に, 固体塩基としての性能も有していることを推定した. ハードクレーとソフトクレー間には, アルドール形縮合反応触媒能に大きな差が認められた. またハードクレーを配合したゴムを用い, アセトン縮合能についても検討を加えた.
  • 川崎 仁士, 板谷 克彦, 草野 文男, 児玉 総治
    1972 年 45 巻 12 号 p. 1094-1098
    発行日: 1972年
    公開日: 2008/04/16
    ジャーナル フリー
    ハードクレー表面のいかなる活動点が, ハードクレーとSBR間の相互作用に関与しているかを明らかにする目的で, クレー表面の種々の活性点を被毒した種々の試料を調整し, これら充てん剤とSBRのみの混合試料を用いて, その流動性やフィラーゲルを重質炭酸カルシウム配合物と比較した.
    流動のための見かけの活性化エネルギーには, 表面被毒による差は認められなくいずれも約10kcal/molであった. 表面のブロンステッド酸点を被毒したものでは, 重質炭酸カルシウムと同様, 充てん剤とSBR間に相互作用は認められなかった. 反面クレー表面にブロンステッド酸点が存在するものでは, これら両者の間で活性吸着が起こることを見いだした. このことからクレー表面の活性点はブロンステッド酸点であることを指摘した.
  • 山本 隆造, 大原 正樹, 関根 達二, 七見 達夫
    1972 年 45 巻 12 号 p. 1099-1103
    発行日: 1972年
    公開日: 2008/04/16
    ジャーナル フリー
    ゴム用反応性老化防止剤として加硫中にゴムマトリックスに固定されるようなアリルフェノール誘導体と, あらかじめアリル基により重合させて得たオリゴマーとの老化防止効果の比較を行なった結果, 短時間加硫においては, オリゴマーの効果が大であったが, 長時間加硫にするほどアリルフェノール誘導体の効果が大になることを見いだした さらに 種々のアリルフェノール誘導体に関してゴムに対する反応性と老化防止効果を同時に判定する方法に従って調べた結果, トリアリルフェノール誘導体が最もその目的に応じた効果を示すことが認められた.
feedback
Top