アミン-エポキシ共触媒系でポリウレタンを合成する際にメタクリル酸メチル (MMA) 及びポリメタクリル酸メチル (PMMA) を添加してその効果を検討した.
静的引張強さは無添加のものに比較して, MMA, PMMA添加物とともに5~7倍となったが, MMAの場合には添加量依存性が認められた.空気中で測定した高温時における応力緩和時間はMMA添加試料が最も長く, 熱的に安定であった.
変性したポリウレタンの動的粘弾性挙動と誘電緩和挙動はPMMA添加試料とMMA添加試料ではかなりの差が認められ, MMAは単にホモポリマーに変化して存在するのではないことを認めた.これらの事実から, 反応機構を考察した.
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