極性ゴムとしてNBR及びCRを選び, それぞれの過酸化物並びに硫黄加硫物について・ヒステリシス曲線に対する
f=
vkT (α
m/2ln1+α/α
m/1-α/α
m-1/α
2) +
b式の適用性を検討した.これらの極性加硫ゴムに対する本式の適用性は, 前報までの非極性ゴムの場合よりむしろ良好で, 大変形領域に至るまで, 過酸化物及び硫黄加硫物とも応力fとひずみ関数
F (α) のプロットは直線性を示した.NBRの加硫物においては, 求まるフロント定数
vkTの値はEPDMやPBR加硫物のときと同様に高い値を示した.ヒステリシスループのもどりの曲線に対して得られる
bの値は, NBR及びCRともゼロになる場合が多く, また, NBR加硫物においては, 行きの曲線に対して得られる
bの値は極めて大きいことが特徴的である.
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