日本ゴム協会誌
Print ISSN : 0029-022X
63 巻, 5 号
選択された号の論文の9件中1~9を表示しています
  • 堤 文雄, 榊原 満彦, 大嶋 昇, 藤巻 達雄, 濱田 達郎
    1990 年 63 巻 5 号 p. 243-249
    発行日: 1990年
    公開日: 2007/07/09
    ジャーナル フリー
  • 川田 隆, 牧野 健哉
    1990 年 63 巻 5 号 p. 250-253
    発行日: 1990年
    公開日: 2007/07/09
    ジャーナル フリー
  • 井上 公雄
    1990 年 63 巻 5 号 p. 254-260
    発行日: 1990年
    公開日: 2007/07/09
    ジャーナル フリー
  • 〓谷 信三
    1990 年 63 巻 5 号 p. 261-267
    発行日: 1990年
    公開日: 2007/07/09
    ジャーナル フリー
    天然ゴム(NR)はすでに100年以上にわたって工業材料に用いられてきた. 最近では海底油田用設備や免震ビル用の防振ベアリングなどにも用いられている. これら先端産業用途の材料としてNRは優れた特性を有している. 工業材料にとって弾性率及び硬さは最も重要な特性であり, この値が使用条件で一定を保つことが必要である. Fig. 1は-25°Cという低温においてNR製品の弾性率の変化が小さいことを示している. 温度やひずみ率による変化も小さい(Fig. 2). 免震は普通周波数比が3以上で作動するように設計され, Fig. 3のようにNRは合成ゴムより優れている. クリープも多くの場合に重要な特性で, Fig. 4に明らかなように乾•湿いずれの条件下においてもNRは優れた耐クリープ性を示す. ロンドンでアパートの免震用に使用されているNRベアリングのクリープをFig. 5に示す. この結果から100年間の使用に耐えるのではないかと推定されている.
    Fig. 6には純ゴム架橋体の疲労特性が示してある. NRは高変形時の荷重ベアリングに有用である. ゴムへの溶媒やオイルの透過•拡散はそれらの分子量に大きく依存する(Fig. 7)が, オイルに完全に浸せきされた状態で使用されるのでない限りあまり問題はないはずである. 海水中に常時浸せきされるような用途は大いに可能性がある. Table 1 に示すようにNRそのものは吸水しない. 最近,北海において42年間海水中にあったNR 100%のタイヤがほぼそのままであったことが報告されている. 橋梁ベアリングや免震ゴムなどは建築構造物と同じだけの寿命, すなわち耐久性が求められる.メルボルンの高架鉄道で96年間用いられたNRパッドは約12mmの厚さのものであるが, 1時間に列車が30回も通過するにもかかわらず良好な状態にあり, 約1.5mmの深さまで表面でいくらか劣化している程度であった. 当時の配合によりも現在のそれは格段に進歩しており, 工業用ゴム製品においてもかなり長期間の寿命が期待できる. 英国の自動車道で20年間使用された積層の橋架ベアリングの圧縮特性??攀??椀?? Fig. 8に示されている. スチール板との接着は良好で積層のはがれは認められなかった.このNRベアリングは20年使用後も元のスペックに適合するばかりでなく, 更に厳しいBS5400規格にさえ合うものであった.
    以上のように, NRは強度, 疲労特性, 低クリープ性, 低温での低結晶化傾向, 耐侯性など適切な配合の選択により優れた工業用材料となるゴムであり, 100年の実績を踏まえて今後更に広く用いられることであろう.
  • 坪川 紀夫, 梁取 和人, 曽根 康夫
    1990 年 63 巻 5 号 p. 268-274
    発行日: 1990年
    公開日: 2007/07/09
    ジャーナル フリー
    官能基の少ないファーネスブラックやアセチレンブラック表面へのイミダゾリン基の導入及びこれを足場とするクロルスルホン化ポリエチレン(CSM)のグラフト反応について検討した. その結果, ファーネスブラックやアセチレンブラックをベンゼン中で2,2′-アゾビス[2-(2-イミダゾリン-2-イル)プロパン](AIP)で処理すると, AIPの熱分解で生成する2-(2-イミダゾリン-2-イル)プロパンラジカルが粒子表面へ結合し, イミダゾリン基が導入できることがわかった. ついで, イミダゾリン基を導入したこれらのカーボンブラックをトルエンを溶媒に用いてCSMと反応させると, 粒子表面へCSMがスルホンアミド結合を介してグラフトすることが明らかとなった. なお, ファーネスブラック及びアセチレンブラック表面へのグラフト率は, それぞれ, 36.2%及び13.2%であった. 更に, このようなグラフト反応に及ぼす反応温度の影響やCSMの分子量の影響についても検討した.
  • 古川 睦久, 薄田 謙二, 横山 哲夫
    1990 年 63 巻 5 号 p. 275-283
    発行日: 1990年
    公開日: 2007/07/09
    ジャーナル フリー
    黒鉛, カーボンブラック, 黒鉛層間化合物, ニッケル粉末を導電性付与剤とするポリウレタン複合体を合成し, X線回折, 熱的性質, 力学物性及び導電性を測定した. 黒鉛, Ni粉末, CuCl2-黒鉛層間化合物においては, 導電性の改良はあまり見られなかったが, 空気中で不安定なCuCl2-層間化合物を, ポリウレタン中に安定に組み込むことができた. これらの系にリチウムイオンを導入した結果, CuCl2-黒鉛層間化合物系で2~3桁導電性が向上した. 炭素繊維系, カーボンブラック系複合体の導電性は比較的少量の添加でもって改良され, 106~102Ω•cmの体積抵抗値を示し, 力学物性の向上とあいまって, 導電性材料•帯電防止材料として利用可能となった. カーボンブラックの分散剤としてプロピレンカーボネートを用いることでポリウレタンとの混合性の改善をはかり, -100°Cから100°Cの間で体積抵抗値 (20, 又は200Ω•cm)が一定のポリウレタン複合体を合成できた.
  • 倉持 智宏, 榎本 一郎, 菊池 武彦, 清水 喜雄, 伊保内 賢
    1990 年 63 巻 5 号 p. 284-290
    発行日: 1990年
    公開日: 2007/07/09
    ジャーナル フリー
    エチレンーアクリル酸共重合体(EMA)にスチレンを, ポリエーテルブロックアミドエラストマ-(PEBAX) にメチルメタクリートをグラフト重合させることによりゴムの改質を行った.
    グラフト重合においてモノマー濃度, 幹ポリマー量の影響について検討したところ, EMA, PEBAXともにモノマー濃度の増加とともにグラフト率は増加し, グラフト効率は減少した. 幹ポリマー量の影響については, EMAの増大に伴ないグラフト率, グラフト効率は減少した. 一方PEBAX量の増大に伴ないグラフト率は減少, グラフト効率は増加の傾向を示した. EMAについてはルイス酸の添加効果も検討し, ルイス酸濃度0.0147mol/lにおいてグラフト率, グラフト効率は最大となり, それ以後はルイス酸濃度の増加とともに両者とも減少した. EMA, PEBAXのグラフト体はグラフト率が高くなるにしたがい硬いポリマーに変質した.
  • 1990 年 63 巻 5 号 p. 291-300
    発行日: 1990年
    公開日: 2007/07/09
    ジャーナル フリー
  • スコーチ防止剤
    大内新興化学工業株式会社
    1990 年 63 巻 5 号 p. 301-302
    発行日: 1990年
    公開日: 2007/07/09
    ジャーナル 認証あり
feedback
Top