冷間圧延鋼(以下, SPCCと略記), ステンレス鋼(以下, SUSと略記)およびダクタイル鋳鉄(以下, FCDと略記)板を脱脂, 酸洗浄後乾燥し, これを約170°Cのデカリンの0.4wt%6-置換-1,3,5-トリアジン-2,4-ジチチオール化合物(以下, RDTと略記)溶液に数十秒から数十分浸せき処理, 洗浄乾燥する. 次に, この板上でエピクロルヒドリン-エチレンオキシド共重合ゴム(CHC)100部, カーボンブラック40部, スプリンター(R300)3部, 酸化亜鉛5部および1,3,5-トリアジン-2,4,6-トリチオール(以下, Fと略記) 1.77部の混練物を9.8MPaで160°C40分間プレス加硫した.
その結果, RTDがFで浸せき時間5~30分の場合, SPCC, SUSおよびFCD板とCHCの接着はく離強度は各々の約150, 150および50N/cmとなった.
また, 6-ジアリル-2.4-ジチオール-1,3,5-トリアジン(以下, DAと略記)あるいは6-ジブチル-2.4-シチオール-1,3,5-トリアジン(以下, DBと略記)溶液での浸せき処理によるSPCC板とCHCとのはく離強度は約150N/cmであった.
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