自動車の水素エネルギー市販車が約20年前に発売され、トヨタミライはさらに進化して性能アップ、2年前に新型車が発売されるに至る。概略性能は小型航空機と同じ自重でエンジン出力も同じ約100kwで燃料5.6㎏水素消費して自重約2トン乗員約4名を700㎞走行させるに至っている。すなわち、離陸総重量300トン(100トン貨物)の大型航空機(40000kw)を想定すれば、水素電池装置が約24トン(60㎏/100kw)で推進機が約20トン(50㎏/100kw),LH2/CH2タンクが約70トン(7トン水素)、機体がパイプタンクによる構造を想定30トンと仮定すれば、実現可能である。最大の課題は水素燃料重量比の10倍の軽量化される航空機用LH2タンク、可能ならCH2併用タンクを航空機構造材と併用して最大の軽量化を図ることが必要である。提案するパイプタンクの技術発展による実現可能な近未来の大小水素燃料飛行機の性能は、ジェット燃料の航空機を大幅に超える性能が得られる展望を記載する。
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