日本草地学会誌
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13 巻, 3 号
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  • 原稿種別: 表紙
    1967 年 13 巻 3 号 p. Cover9-
    発行日: 1967/10/20
    公開日: 2017/07/07
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  • 原稿種別: 表紙
    1967 年 13 巻 3 号 p. Cover10-
    発行日: 1967/10/20
    公開日: 2017/07/07
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  • 西村 修一
    原稿種別: 本文
    1967 年 13 巻 3 号 p. 151-155
    発行日: 1967/10/20
    公開日: 2017/07/07
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  • 富永 時任
    原稿種別: 本文
    1967 年 13 巻 3 号 p. 156-159
    発行日: 1967/10/20
    公開日: 2017/07/07
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    本病はテオシントの葉に楕円形の内部灰白色,周縁褐色の病斑を作る。病斑はさらに拡大して内部汚白色,周縁濃褐色の条斑となり,長さ数mmら葉身の大半に及ぶようになる。7,8月が最も発病が激しい。各地に発生するのでテオシントの普遍的病害と思われる。病原細菌は集落が牛酪質で粘稠でないことと硝酸塩を還元する点を除くとPseudomonas andropogonis (E. F. SMITH) STAPPと細菌学的性質がほとんど変わりがない。病原細菌は噴霧接種でスーダングラスとトウモロコシを侵し,その病徴はこれらの作物のP. andropogonisによる条斑細菌病のそれと変わりがない。したがって病原細菌は細菌学的性質と寄生性からPseudomonas andropogonis (E. F. SMITH) STAPPの一系統と考えられる。この菌がテオシントを侵すのははじめてであるから,この病害を条斑細菌病bacterial stripeと命名した。
  • 五島 一成, 西村 利幸
    原稿種別: 本文
    1967 年 13 巻 3 号 p. 160-166
    発行日: 1967/10/20
    公開日: 2017/07/07
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    鉱質土壌においてバピアグラスに対する三要素増施試験を行ない,その再生長過程を経時的に追跡調査し,生育の様相および無機成分の吸収経過を明らかにするとともに,三要素増施の効果について検討した。その結果は次のようである。1.刈取り追肥後の再生長の生育相は,初年度と2年目ではやや異なり,初年度は再生長初期の草丈伸長期とそれ以降のほふく茎の伸長期の二つに大別できる。2年目になると,ほふく茎がほぼ完全に地表をうっぺいしてしまうために,生育は草丈の伸長と,生草重の増加が相伴ってほぼ直線的に増加する。2.各再生長期間における生育量は気温に対する感応が高く,20℃以下では著しく生育が停滞した。しかし,干ばつに対する抵抗性はかなり強く,夏季干害の著しい鉱質土壌でも,干ばつ時に比較的安定した良好な生育を示した。3.再生した地上部の無機成分含有率は,概して再生長の初期に高く,生育の進展につれて低下したが,石灰のみは逆に生育が進むにつれて増加した。また,初年度は燐酸の含有率が2年目に比べ著しく高かった。養分吸収の経過は再生長初期に燐酸の吸収が著しく,ついで窒素,加里の吸収がさかんとなり,後期には石灰の吸収量が顕著に増大した。窒素,燐酸,加里は後期には吸収が停滞もしくは低下した。4.三要素増施の効果は,窒素増施が最も効果が大きく,生育面では,初年度は分けつの増加,ほふく茎の伸長が著しかった。2年目は初期再生長の促進に効果があった。したがって乾物収量は初年度は約4割,2年目約2割の増収となった。しかし,肥効は刈取り回数の進展に伴って次第に低下の傾向を示した。燐酸増施は,生育収量面での効果は窒素に比べ小さかったが,窒素増施と同様に再生長の初期生育が良好であった。また,夏季干ばつ時の干害軽減に効果が認められた。加里の増施は2か年間を通じてほとんど効果がなかった。
  • 渡辺 徳太, 木下 東三, 中島 敏男
    原稿種別: 本文
    1967 年 13 巻 3 号 p. 167-171
    発行日: 1967/10/20
    公開日: 2017/07/07
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    1.イタリアンライグラス品種の特性調査研究の一環として,これにウィメラライグラス,ウェスターウオルズライグラスを加えた計63品種または系統を供試し,春播きによる出穂および草勢の差異を調査した。2.出穂についての品種間差異は顕著に認められ,出穂期の差異にもとづいて,全品種を,第1群,1-Wimmera群,第2群,2-Westerwolds群,および第3群に群別した。3.これらの群別は,品種の栽培地域と関係があり,第1群には主として濠州・南米,第2群には主としてわが国内地,第3群には主として欧州系の品種が含まれた。4.これらの群別は,別の調査による内地の通常の秋播き栽培における品種の生育特性とも関係があり,群ごとに,およそ,その特性を異にすることがうかがわれた。5.草勢についても明瞭な品種間差異が認められ,ことに品種の出穂特性との間に密接な関係がみられた。出穂期の群別にみると,第1群の品種は,初期の草勢はややよいが,盛夏にはほとんど枯死し,第3群の品種は,初期は僅かに劣るが,その後の草勢は優り,第2群の品種は,およそ,両者の中間の傾向を示した。この結果は,上記の群別に対して一つの実用的意義を与えるものとみられた。
  • 木下 東三, 渡辺 徳太, 中島 敏男
    原稿種別: 本文
    1967 年 13 巻 3 号 p. 172-178
    発行日: 1967/10/20
    公開日: 2017/07/07
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    1.本報では,イタリアンライグラスの代表的な14品種につき密植条件下で,播種期の早晩と主として収量性との関係について比較検討した。2.その結果,数種の形質および収量性は,品種間に顕著な差がみられた。しかし,その差異は,播種期の間では相対的な関係を示し,合計収量は各品種とも早播き区>晩播き区>春播き区の順となった。刈取り期別の収量性については,これを利用時期の立場からみた場合,次の諸点が明らかにされた。3.早播き(9月)の場合に,年内から早春にかけて利用性の高いものとしては,早生・直立型に属する国内在来種が有望視できたが,Gulf F・C(早中生・偏開張型),オオバヒカリ(晩生・中間型)も多収を示し,短期利用向き品種として注目された。一方,晩春から夏期にかけての利用には,この期に再生力の衰退が少ないものがよく,それには,晩生種で中間ないし開張型に属する品種が適合した。晩生種でも直立型に類する品種は,再生力が劣るために長期の利用には不向きであるが,4〜5月の刈取りで多収を示すから,水田裏作用として有望と思われた。4.晩播き(10月)の場合では,早播きに比べて早春期の収量はやや劣ったが,4月以降の利用を主体とした場合には,10月下旬に播種しても十分な収量をあげることが明らかにされた。品種の収量性は早播きとほぼ同じ傾向を示した。5.春播き(3月)の場合,5〜6月上旬の利用にはGulf F・C,黒石在来などが適し,その後夏期にかけての生産にはSceempter tetilla,B2138,English leafyなどが期待される。このような品種の収量性は,前報で述べた春播きによる出穂特性と草勢との関係とよく一致した。6.耐病性(細菌病・冠さび病)は品種間に明らかな差異がみられたが,耐病性品種の採用については,収量性との関連があるので今後さらに栽培と育種の両面から検討したい。
  • 金子 幸司, 村上 馨, 西村 格, 杉信 賢一, 小島 昌也
    原稿種別: 本文
    1967 年 13 巻 3 号 p. 179-188
    発行日: 1967/10/20
    公開日: 2017/07/07
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    本試験は場所および草令を異にした採種によりアカクローバ品種の諸形質がどのように変化するかを調査した試験であるが,その結果を要約すると次のとおりである。1.アメリカ,カリフォルニア州で冬,(1月)播き2年目採種したものは道内春播き2年目採種のものに比べて早生化し,播種初年目および2年目における草勢,草丈および収量などは大であったが,3年目以降になるとその関係はむしろ逆となった。2.アメリカ,オレゴン州およびアイダホ州で春播き2年目採種したものは道内採種のものに比べて生育型構成割合がnon-flowering typeのほうに移動する傾向がみられ,それに応じて開花が若干晩生化したが,収量などについては上記のカリフォリニア州採種のものほど顕著な差は認められなかった。3.道内各地域採種の場合,札幌と上川北部地方で数世代採種しても両者間には諸形質に大きな差異を生じなかったが,日高地方で1世代選抜操作を加えることによってその集団は早生化し,原品種と諸形質を異にする集団を生じた。4.札幌地方で早生種を播種1,2および3年目と異なる草令別に採種をした場合,それらの種子区間にはほとんど形質の変化は認められなかった。本試験の実施にあたりハミドリ種子の御提供を賜わった雪印種苗株式会社上野幌育種場長三浦梧楼氏に深く謝意を表します。
  • 江原 薫, 池田 一, 前野 休明
    原稿種別: 本文
    1967 年 13 巻 3 号 p. 189-194
    発行日: 1967/10/20
    公開日: 2017/07/07
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    牧草の節間伸長期における再生の様相を明らかにする目的で,エンバクを用いて検討した。試験区は,厚播き区と薄播き区の2区で,厚播き区は一箱(645cm^2)あたり100個体,薄播き区には15個体を育てて比較した。発育の程度は厚播き区で若干促進された。刈取りは,3月9日に地上5cmのところで行なった。その時各茎の生長点は,厚播き区で72%,薄播き区で16.2%が刈取られた。刈取り後の再生長は,刈取り時における既存分けつからの再生長と,刈取り時には休眠状態で伸長していなかった新生分けつの生長との2種類に大別して調査した。既存分けつよりの再生長は,刈取り後9日目まで暗黒条件下で再生させて調査したところ,薄播き区で一箱あたり約30本が再生したが,厚播き区では認められなかった。新生分けつによる再生は,刈取り後初期には厚播き区で薄播き区より多くの新分けつの出現をみたが,あとになって出現は停滞し,全分けつ数も減少した。一方薄播き区では刈取り後44日目まで増加した。刈取り後44日目における新生分けつの発生数と生長量とは,厚播き区で一箱あたり32.0本,乾物重で4.6gであり,薄播き区ではそれぞれ45.7本,9.5gであった。株および根に含有されるTAC量は,刈取り後相当部分が呼吸に用いられたが,TAC量の多少は再生を大きく左右しているように思われた。すなわち,TAC量の少ない厚播き区では,刈取り後既存分けつよりの再生長は認められず,また,新しく出現した分けつも貯蔵養分の減少から途中で枯死し,薄播き区より少ない再生量を示した。一般に,再生の良否は,形態的には分けつの態勢によって,また,生理的には株・根の貯蔵養分の多少によって影響されるものと思われる。本実験における厚播き区と薄播き区とでは分けつの態勢からも,また,貯蔵養分の面からも厚播き区の方が薄播き区に劣っており,再生量に差を生じたものと考えられる。
  • 上野 昌彦, 吉原 潔
    原稿種別: 本文
    1967 年 13 巻 3 号 p. 195-198
    発行日: 1967/10/20
    公開日: 2017/07/07
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    生育型のちがった白クローバ5品種,OREGON Ladino,Witte Cultuurklaver,Welsh S-100,Kersey,Wilkla Witte Weideklaverを供試して各品種の節根の生育のちがいと主根が消失した場合に発生する株の基部周辺の地上部の枯れあがり程度との関係をしらべた。砂耕による幼植物の地上部と根の相対生長の関係をみると,LadinoやWitteでは地上部に比べ根の生育に重点をおく生育特性を示したがWilklaは逆の特性を示した。株の基部周辺の節間長を調べた結果では品種の間に差が認められ,Wilklaがもっとも長い節間をもっていた。また株附近の節根の平均重量でも,この品種が極端に少なかった。主根を株の直下で切除して地上部の枯れあがりに及ぼす影響をみると,Kersey,Wilklaの枯れあがりがひどく,Ladino. Witteなどはあまり影響をうけなかった。これらの結果から主根が欠除した場合には株の基部附近の節間がよくつまり,根の生育の良好な品種ほど,その影響をうけにくいことがわかった。
  • 飯田 格, 高橋 広治
    原稿種別: 本文
    1967 年 13 巻 3 号 p. 199-204
    発行日: 1967/10/20
    公開日: 2017/07/07
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    本論文はラジノクローバTrifolium repens L.の汚斑病(Curvularia trifolii (KAUFF.) BOEDIJN)の発病と環境要因およびラジノクローバの生育度との関係について行なった実験結果の報告である。1.汚斑病菌分生胞子の発芽は15℃から37.5℃の範囲で行なわれ,30℃において最高の発芽率を示した。菌糸発育は25〜30℃の間で良好であって,27.5℃で最高の発育を示した。2.病原菌分生胞子の発芽および菌糸の発育は光線によってほとんど影響されない。3.15℃から38℃の広い温度範囲で発病し,25〜30℃において高い発病率を示す。4.暗黒下では病原菌の侵入が促進される。5.病原菌接種前に1-2日間植物体を湿潤状態に保つと発病が増大する。6.刈取り後20℃〜25℃で再生した葉は軟弱であって,10℃において再生したものよりも高い発病を示した。7.幼苗期には生育度の進むにしたがって発病が増大する。8.成体における小葉の発病は,新葉において高く,古い葉において低い。しかし株の新旧による差は見られない。
  • 沢田 税, 倉持 益三
    原稿種別: 本文
    1967 年 13 巻 3 号 p. 205-207
    発行日: 1967/10/20
    公開日: 2017/07/07
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  • 原稿種別: 付録等
    1967 年 13 巻 3 号 p. 208-
    発行日: 1967/10/20
    公開日: 2017/07/07
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  • 原稿種別: 付録等
    1967 年 13 巻 3 号 p. 208-
    発行日: 1967/10/20
    公開日: 2017/07/07
    ジャーナル オープンアクセス
  • 原稿種別: 付録等
    1967 年 13 巻 3 号 p. 208-
    発行日: 1967/10/20
    公開日: 2017/07/07
    ジャーナル オープンアクセス
  • 原稿種別: 付録等
    1967 年 13 巻 3 号 p. App4-
    発行日: 1967/10/20
    公開日: 2017/07/07
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  • 原稿種別: 表紙
    1967 年 13 巻 3 号 p. Cover11-
    発行日: 1967/10/20
    公開日: 2017/07/07
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  • 原稿種別: 表紙
    1967 年 13 巻 3 号 p. Cover12-
    発行日: 1967/10/20
    公開日: 2017/07/07
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