日本草地学会誌
Online ISSN : 2188-6555
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29 巻, 2 号
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  • 原稿種別: 表紙
    1983 年 29 巻 2 号 p. Cover5-
    発行日: 1983/07/28
    公開日: 2017/07/07
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  • 原稿種別: 表紙
    1983 年 29 巻 2 号 p. Cover6-
    発行日: 1983/07/28
    公開日: 2017/07/07
    ジャーナル オープンアクセス
  • 原稿種別: 付録等
    1983 年 29 巻 2 号 p. App6-
    発行日: 1983/07/28
    公開日: 2017/07/07
    ジャーナル オープンアクセス
  • 原稿種別: 付録等
    1983 年 29 巻 2 号 p. App7-
    発行日: 1983/07/28
    公開日: 2017/07/07
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  • 杉信 賢一, 松浦 正宏, 眞木 芳助, 佐藤 博保
    原稿種別: 本文
    1983 年 29 巻 2 号 p. 99-108
    発行日: 1983/07/28
    公開日: 2017/07/07
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    合成品種育種における個体選抜および栄養系選抜を効果的に行うため,個体植株およびその栄養繁殖系統の特性と多交配後代で評価した一般組合せ能力との関係を検討した。選抜親株の2年目の開花日および1年目の秋の草勢は,多交配後代で評価した発芽勢の一般組合せ能力(GCA)と有意な正の相関を示した。多交配採種量および多交配種子の1粒重も発芽勢のGCAと有意な正の相関を示した。栄養繁殖系統の草型,葉の大きさおよび草丈は多交配後代の初期生育(播種後51日目の草丈)のGCAと有意な正の相関を示した。選抜親株の多葉性および草丈は多交配後代の草丈のGCAと有意な相関を示した。選抜親株が個体植時に直立型で草丈が高く,葉の大きい場合は多交配後代の草丈のGCAが高いことを示した。また選抜親株が個体植時に草丈が高い場合は多交配後代の収量のGCAが高い傾向を示した。一方,選抜親株の個体植時の株重は多交配後代の収量のGCAとは有意な相関を示さなかった。多交配時の採種量の多い株は多交配後代の収量のGCAも高かった。主成分分析の結果,冬枯れが懸念されない材料については選抜親株の1年目の秋の草勢,2年目の開花日および2年目春の草勢,さらに栄養繁殖系統の株重,多交配採種量および1粒重も収量のGCAの選抜に有効と判断された。
  • 広田 秀憲, 加藤 芳彦
    原稿種別: 本文
    1983 年 29 巻 2 号 p. 109-115
    発行日: 1983/07/28
    公開日: 2017/07/07
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    トウモロコシ(Great Bell)の発芽種子を22±1℃,12時間照明の室内で対照,根冠切除,10^<-7>Mトリヨード安息香酸(TIBA)および5×10^<-6>Mシクロヘキシミド(CHM)添加の4条件で通気して水耕し48時間後種子根を採取し,パラフィン法によって10μmの連続切片の永久プレパラートを作成後根端組織の核分裂像を調査し次の結果を得た。1.総分裂数は根冠切除区,TIBA区,対照区,CHM区の順に高かった。2.分裂の範囲は処理により差があり対照区とTIBA区では,根端から200〜900μmに旺盛な分裂がみられ,1,200μm以後には分裂像がみられなかった。根冠切除区では根端から500〜800μmに旺盛な分裂がみられ,1,400μm以後では分裂像がなかった。3.根冠切除区およびTIBA区では中心柱と皮層に分裂像が多くみられた。4.CHM区では表皮および皮層の外側の細胞の層がヘマトキシリン液に染色せず液胞化していた。5.分裂像の偏在性を検討した結果,中心柱,皮層ともに同じ位置に分裂像が多くみられたのは全体の20%であり,両組織で近接してみられるものや,いずれかの組織に明らかに偏在した分裂像があるのを含めると全体の70%となった。この傾向は根冠切除区とTIBA区で著しかった。根が生長するためには根端部の各組織の分裂活動が旺盛に続く必要がある。分裂活動の偏りが定期的に移動することにより首振り生長を続けるものと考えられる。そして屈曲生長は根の中のオーキシンが過剰となりエチレンが発生し,根の生長阻害が起こるときの現象であるとする既報の推論を細胞学的に裏づけることができた。
  • 楠谷 彰人, 李 柱三, 後藤 寛治
    原稿種別: 本文
    1983 年 29 巻 2 号 p. 116-121
    発行日: 1983/07/28
    公開日: 2017/07/07
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    早晩性および草型の異なるキタミドリ(早生・中間型),Latar(中生・茎重型),S 143(晩生・茎数型)の3品種を供試し,日射エネルギー利用効率に及ぼす窒素施用量の影響とその品種間差異を調査した。施肥水準は10a当り窒素0kg(N_0),7.5kg(N_1),15kg(N_2)および30kg(N_3)の4水準である。1.日射エネルギー利用効率(E_u)はLatar,キタミドリ,S 143の順に大きく,3品種ともN_2までは直線的に増加したが,LatarとキタミドリではN_3で減少する傾向をみせたのに対し,S 143はN_3まで増加した。E_uの増加割合は,Latarとキタミドリはほぼ同じであり,S143で低かった。2.遮蔽率(E_i)は,キタミドリとLatarではN_1からの増加は小さかったが,S 143はN_2まで直線的に増加した。エネルギー転換効率(E_c)は,N_2まで増加し,N_3では微増もしくは低下した。E_iとE_cに及ぼす窒素の影響は品種により異なり,キタミドリとLatarではE_cに,S 143ではE_iに強く現われた。3.比葉面積(SLA),葉身乾物重(LbW),ともに,多窒素区で大きくなった。C/F比に及ぼす窒素の影響は,キタミドリとLatarでは認められなかったが,S 143は多窒素区で高くなった。4.E_uとE_iは,出穂前には有意な正の相関関係を示したが,出穂後には有意な関係を示さなかった。E_uとE_cの間には,生育時期にかかわらず0.1%で有意な正の相関が認められた。5.SLA,LbWおよびE_cと葉身窒素含有率(LbN%)との間には比較的高い正の相関関係が認められた。6.窒素施用量の増加によるE_uの向上は,LbN%の増加によるE_cの向上とSLA,LbWの増加に伴う葉面積の拡大の相乗効果によるものと考えられた。
  • 北村 征生, 阿部 二朗, 西村 友三郎
    原稿種別: 本文
    1983 年 29 巻 2 号 p. 122-130
    発行日: 1983/07/28
    公開日: 2017/07/07
    ジャーナル オープンアクセス
    暖地型マメ科5草種:Macroptilium atropurpureum cv.Siratro(サイラトロ),Glycine Wightii cv.Cooper(クーパー),Desmodium intortum cv.Greenleaf(ダリーンクーフ),Stylosanthes guyanensis cv.Schofield(スコフィールド),およびCentrocema pubescence(セントロ)を5段階の灌水量(年間降雨2000,1500,1000,750,および500mm相当を日割りにして毎日灌水)の下で栽培し,乾物収量,T/R比,含水率,拡散抵抗および蒸散速度等を比較して,各草種の耐旱性を推定し,耐旱性発現機構について検討した。灌水量の減少にともなって,各草種の乾物収量は低下したが,その低下率から判断すると,クーパー<スコフィールド<サイラトロ<セントロ<グリーンリーフの順で低水分条件下の生育が良いことが明らかになった。灌水量の低下にともなう各草種のT/R比,含水率,および土壌中の有効水分の変化から,供試草種は,(1)サイラトロ,(2)グリーンリーフ,セントロ,および,スコフィールド,(3)クーパーの3つに分類できた。灌水量の低下とともに上記諸形質が,(1)では徐々に変化し,(2)では750mm以下になって大きな変化を示す。そして(3)では2000mmと1500〜750mmとの差は大きくないが,500mmになると大きな変化を示す。土壌水分と葉面の拡散抵抗および蒸散速度との関係を見ると,サイラトロは他草種とくらべて,かなり高い土壌水分条件下でも高い拡散抵抗,従って,小さい蒸散速度を示し,クーパーは土壌水分が高い水準であっても,その低下に鋭敏に反応して,拡散抵抗が増大する。他の3草種は上記2者の中間的な変化を示した。以上の結果より,サイラトロは土壌水分がわずかに減少してもT/R比は減少し,拡散抵抗は増大する。すなわち,他草種とくらべて,土壌水分の欠乏に対する形態的生理的適応能力が優れた草種であると考えられた。
  • 北村 征生
    原稿種別: 本文
    1983 年 29 巻 2 号 p. 131-140
    発行日: 1983/07/28
    公開日: 2017/07/07
    ジャーナル オープンアクセス
    暖地型マメ科牧草サイラトロを混播栽培した場合,混播効果の発現により乾物収量の著しい増大が期待され得る同伴イネ科草の探索と混播効果発現機構の一部を明らかにするため,サイラトロと6草種の暖地型イネ科草とを2水準の刈取強度の下で,混播または単播栽培し,得られた乾物収量,マメ科率,混播効果等を比較検討した。草地が確立した実験次年度,年間合計乾物収量はサイラトロとパンゴラグラス,ギニアグラスおよびセタリアとの混播がローズグラス,バミューダラスおよびモンブラサムとの混播区よりも大きく,前者における混播効果による乾物収量の増大は著しかった。刈取り間隔が短い場合に比較して,長い方の合計乾物収量,マメ科率および混播効果の発現量は大きく,特にマメ科部分の受けた混播の好影響は著しかった。刈取り間隔が短い場合,混播効果は主にイネ科部分に現われるが,この効果は高温時に良い生育を示すイネ科牧草と同伴した場合に大きくなった。間隔が長い場合は,草高が高いイネ科牧草と同伴したマメ科部分が受ける混播効果が増大した。以上の結果より,南西諸南部において暖地型マメ科牧草サイラトロを混播栽培する場合,同伴イネ科草としてギニアグラス,およびパンゴラグラスを選ぶと混播効果の発現が助長されることが明らかになった。
  • 名田 陽一, 鎌田 悦男, 今堂 国雄, 沢村 浩
    原稿種別: 本文
    1983 年 29 巻 2 号 p. 141-147
    発行日: 1983/07/28
    公開日: 2017/07/07
    ジャーナル オープンアクセス
    過放牧により衰退したネザサ草地に施肥および休牧を行ない生産力の回復をはかった。施肥は窒素0,10,20,30kg/10aを1度施し,その後3年間の影響を見た。休牧は施肥と同時に開始し1,2,3年間の各休牧区を放牧区と比較した。回復の目安として初秋における現存量と初夏および初秋における草丈,1葉の大きさ,1茎の葉数,単位面積当りの茎数を3年間調査した。さらに年1度の秋の採草のみが行なわれ生産力が安定している草地のネザサの形質を調査して試験地のネザサの形質と比較した。採草地のネザサに比べて放牧地のネザサの草丈および1葉の大きさは1/3で,葉数は2葉少なく,茎数は2倍であった。施肥,休牧により草丈は採草地のネザサと等しくなり,葉数および1葉の大きさは3/4と近づいたが茎数は依然2倍を保ち,本試験期間の3年間を経てもなお生産構造は変化途上であると推定される。休牧により増大した草丈,1葉の大きさ,葉数は開牧により再び減少した。これらの形質は開牧後の年数が進むにつれて放牧区に近づくが,開牧2年後においても放牧区よりも大きく,なお休牧の影響を残した。施肥区の平均現存量(乾物重)は1年後に無施肥区に比較して倍増した。また施肥量の違いについては施肥後1年目の現存量は,その差は少ないが施肥量に応じた増加を示した。一方同時期の草丈は施肥量の多い順に低く,濃度障害の可能性もある。しかし窒素10kg区の乾物重,草丈が1年目以降は等しかったのに対して20,30kg区では2,3年後も増大しており,多肥が無駄であるとは断定出来ない。
  • 石栗 敏機
    原稿種別: 本文
    1983 年 29 巻 2 号 p. 148-153
    発行日: 1983/07/28
    公開日: 2017/07/07
    ジャーナル オープンアクセス
    オーチャードグラス単播で造成した2年目以降の草地から収穫し,6か年間,去勢羊に給与して調べた1番草20点,再生草43点からなる生草を生育季節別に分けて,生育日数と栄養価との関係を検討した。春の1番草で,生育日数(X:4月30日から刈取りまでの日数)との間に化学成分では酸性デタージェント・リグニン含量が0.96と最も高い相関係数を示した。また,乾物消化率(Y)とはY=87.3-0.55X r=-0.96の関係が得られた。TDN,可消化エネルギー(DE),NVI,DE摂取量との間にも-0.9以上の高い負の相関を認めた。夏の前半(8月1日以前)の再生草で,粗蛋白質含量の潜在値が高く,生育日数(刈取り間隔)と乾物消化率,DE含量,自由採食量およびDE摂取量との間に有意な負の相関が得られた。夏の後半(8月1日以降)の再生草で,生育日数と残余炭水化物(炭水化物一細胞壁物質)含量との間には有意な正の相関があり,また,TDN含量および自由採食量との間には有意な相関がなかった。この季節の牧草では,生育日数との間に30日前後に変曲点をもつ二次回帰式が,乾物および細胞壁物質の消化率,TDN,DE,自由採食量,DE摂取量ともにあてはまった。秋(9月下旬以降)の再生草で,化学成分の含量,消化率,可消化量ともに1目当りの変化の程度が小さく,夏の草より粗蛋白質以外の栄養価にかかわる可消化量の潜在値が高かった。夏の後半と同様に生育日数との間に40日前後に変曲点のあるゆるやかな二次回帰式があてはまった。
  • 吉田 條二, 吉原 実, 中村 亮八郎
    原稿種別: 本文
    1983 年 29 巻 2 号 p. 154-160
    発行日: 1983/07/28
    公開日: 2017/07/07
    ジャーナル オープンアクセス
    耕地条件を異にするオオクサキビの1番刈りと2番刈りについてその化学的成分を定量し,また,そのサイレージを調製し,材料の成分とサイレージ品質の関係を検討した。1.一般成分は1番刈りで出穂前のトウモロコシ,2番刈りで出穂期のトウモロコシ程度であったが,粗蛋白質含量は水田のものが畑のものより低い傾向であった。Ca,Pの含量は一般に牧草類より低く,粗ケイ酸含量はとくには高くなかった。WSC含量は1番刈りで5%前後と低く,2番刈りで10%前後と高く,WSC/CPは1番刈りで0.5以下,2番刈りで0.8以上であった。NO_3-N含量は畑条件で著しく高く,水田条件で低かった。2.1番刈りで調製したサイレージは極めて劣質であった。グルコース1%の添加は品質を著しく改善したが,水田条件のNO_3-N含量の低いものでは不十分で,グルコース2%添加が必要であった。材料DM当りNO_3-N 0.1%相当の添加はFLIEG評点の向上にはほとんど寄与しなかったが,低硝酸含量の材料のサイレージでは酢酸,酪酸,総酸含量が低下し,高硝酸含量の材料のサイレージでは酪酸含量などを増加させた。水分約80%程度の予乾では十分な品質改善とはならず,グルコース1%添加が必要であった。2番刈りで調製したサイレージは無処理でも良品質であった。従って,オオクサキビの1番刈りでのサイレージ調製には予乾や糖質添加などの処理が必要と推定された。
  • 大原 益博, 山川 政明, 田辺 安一
    原稿種別: 本文
    1983 年 29 巻 2 号 p. 161-168
    発行日: 1983/07/28
    公開日: 2017/07/07
    ジャーナル オープンアクセス
    一定の消化率で牧草を刈取る期日を策定する目的で,1番草の生育に伴うin vitro乾物消化率(IVDMD),粗蛋白質(CP)含量および乾物(DM)収量の推移を生育日数に対する回帰分析により検討した。供試牧草はチモシー(Ti)4品種,オーチャードグラス(Og)3品種,トールフェスク(Tf)3品種,リードカナリーグラス(Rcg)1品種,アルファルファ(Al)3品種,アカクローバ(Rc)3品種およびラジノクローバ(Lc)1品種の計8草種19品種である。1番草の生育に伴うIVDMD,CP含量およびDM収量の推移はそれぞれ直線回帰,漸近回帰および2次回帰によく適合した。IVDMDの推移を検討したところ,TiとTfでは晩生品種が早生品種より高く推移していたので早生グループ(Ti-E,Tf-E)と晩生グループ(Ti-L,Tf-L)とに分けた。Og,AlおよびRcはおのおの一つのグループにまとめた。イネ科牧草のIVDMDとCP含量の生育に伴う低下はマメ科牧草より急速であった。IVDMDの低下が最も急速だったのはRcgで0.63%/日であった。他のイネ科牧草は0.4〜0.5%/日であった。Alは0.32%/日,Rcは0.36%/日,Lcは0.17%/日であった。出穂期におけるIVDMDとCP含量では早生品種が晩生品種より高い傾向が,DM収量では晩生品種が多い傾向が認められた。一定のIVDMDに到達する期日はイネ科牧草では早生品種が晩生品種より早い傾向が認められた。また,その時のCP含量は早生品種が高く,DM収量は晩生品種が多い傾向であった。IVDMD 70%の刈取期日はLcを除くとTf-E,OgおよびRcgの6月13〜14日からTi-L,AlおよびRcの6月24〜28日までであった。
  • 新井 守, 福島 毅
    原稿種別: 本文
    1983 年 29 巻 2 号 p. 169-174
    発行日: 1983/07/28
    公開日: 2017/07/07
    ジャーナル オープンアクセス
    有機酸組成からみたサイレージの発酵品質を,迅速かつ容易に測定するために,ガスクロマトグラフィーによる揮発性脂肪酸(VFA)と乳酸の同時定量を検討した。測定用カラムは,テレフタール酸(TPA,60〜80メッシュ)を担体とし,ポリエチレングリコールフタル酸エステル(PEGPE-3000)を3%塗布して1.5mのガラスカラムに充填したものを用い,オンカラム方式で行った。サイレージ中の有機酸を水で抽出したのち,内部標準物質として,ジエチレングリコール(DEG)溶液を加え,直接ガスクロマトグラフに注入し,100〜180℃までの昇温分析をすることによって従来より分析時間を短縮し同時に定量することができた。溶出の順序は,酢酸,プロピオン酸,イソ酪酸,酪酸,イソ吉草酸,吉草酸,イソカプロン酸,カプロン酸,ジエチレングリコール,乳酸で,イソ・ノルマルの分離もよく,定量性も耐久性もすぐれていた。
  • 沢井 晃, 近藤 恒夫, 荒 智
    原稿種別: 本文
    1983 年 29 巻 2 号 p. 175-179
    発行日: 1983/07/28
    公開日: 2017/07/07
    ジャーナル オープンアクセス
    フェノール酸による繊維のエステル化と,酵素による分解率とのあいだの関係を調べた。オーチャードグラスの中性デタージェント繊維(NDF)・酸性デタージェント繊維(ADF),濾紙,以上3種の繊維をフェルラ酸(FA)・p-クマル酸(PCA)でエステル化し,セルラーゼで分解した。分解率はエステル化に伴って直線的に低下した。エステル化したFA・PCAの含有率に対する繊維の分解率の回帰係数は,-6.7% NDF/% FA,-4.0% NDF/% ,-13.1% ADF/% FAまたはPCA,-9.4%濾紙/%FAまたはPCAであった。NDFのほうがADFよりも,臭化アセチル可溶リグニンを多く含み,酵素による分解率が低かったことから,酸可溶リグニンも酵素による繊維の分解を阻害することを示唆した。
  • 原稿種別: 付録等
    1983 年 29 巻 2 号 p. 180-
    発行日: 1983/07/28
    公開日: 2017/07/07
    ジャーナル オープンアクセス
  • 原稿種別: 文献目録等
    1983 年 29 巻 2 号 p. 181-
    発行日: 1983/07/28
    公開日: 2017/07/07
    ジャーナル オープンアクセス
  • 原稿種別: 文献目録等
    1983 年 29 巻 2 号 p. 181-
    発行日: 1983/07/28
    公開日: 2017/07/07
    ジャーナル オープンアクセス
  • 原稿種別: 付録等
    1983 年 29 巻 2 号 p. App8-
    発行日: 1983/07/28
    公開日: 2017/07/07
    ジャーナル オープンアクセス
  • 原稿種別: 表紙
    1983 年 29 巻 2 号 p. Cover7-
    発行日: 1983/07/28
    公開日: 2017/07/07
    ジャーナル オープンアクセス
  • 原稿種別: 表紙
    1983 年 29 巻 2 号 p. Cover8-
    発行日: 1983/07/28
    公開日: 2017/07/07
    ジャーナル オープンアクセス
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