日本草地学会誌
Online ISSN : 2188-6555
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42 巻, 2 号
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  • 原稿種別: 表紙
    1996 年 42 巻 2 号 p. Cover4-
    発行日: 1996/07/30
    公開日: 2017/07/07
    ジャーナル オープンアクセス
  • 原稿種別: 付録等
    1996 年 42 巻 2 号 p. App5-
    発行日: 1996/07/30
    公開日: 2017/07/07
    ジャーナル オープンアクセス
  • 原稿種別: 付録等
    1996 年 42 巻 2 号 p. App6-
    発行日: 1996/07/30
    公開日: 2017/07/07
    ジャーナル オープンアクセス
  • 原稿種別: 目次
    1996 年 42 巻 2 号 p. Toc2-
    発行日: 1996/07/30
    公開日: 2017/07/07
    ジャーナル オープンアクセス
  • 原稿種別: 付録等
    1996 年 42 巻 2 号 p. i-
    発行日: 1996/07/30
    公開日: 2017/07/07
    ジャーナル オープンアクセス
  • 伊藤 松雄, 小林 央往, 植木 邦和
    原稿種別: 本文
    1996 年 42 巻 2 号 p. 101-107
    発行日: 1996/07/30
    公開日: 2017/07/07
    ジャーナル オープンアクセス
    ゴルフ場のグリーン,フェアウェイおよびラフにおいて,雑草として生育するスズメノカタビラ(Poa anuua L.)に対する選択圧の特徴を明らかにするために,その個体群動態を1年間調査した。グリーンの個体群では新個体の発生は不規則であった。また,それらは3月と4月に行われる手取り除草によって,著しく高い死亡率(80%以上)を示した。手取り除草時には,出穂した大きな個体はその穂がグリーン上で目立ち,容易に取り除かれた。しかし,グリーンの個体の50%以上が手取り除草の前に種子を生産した。こうしたグリーン個体の発生の不斉一性や早熱性は,手取り除草という危険に対して適応的であると推察された。一方,フェアウェイおよびラフでは新個体の発生は斉一で,12月までにほぼ完了した。これらの個体群のほとんどの個体は,主に除草剤によって,出穂する前に死亡した。
  • 石井 康之, 伊藤 浩司, 沼口 寛次
    原稿種別: 本文
    1996 年 42 巻 2 号 p. 108-116
    発行日: 1996/07/30
    公開日: 2017/07/07
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    宮崎県の水田転換畑における粗飼料生産作目の一つとして注目されている立枯れソルゴーについて,刈取り収穫期を12月中旬,1月中旬,3月上旬とする3処理区を設け,立枯れ貯蔵期間の長さが,立枯れ収量と翌春の再生に及ぼす影響とその機作を,刈株に着生する分げつ芽からの茎の再生過程に注目して検討した。立枯れ貯蔵期間が長いほど立枯れ収量が減少したが,翌春の再生株率と再生草収量はともに増加した。これは主に越冬前に伸長を開始した分げつ芽の生存率の増加によるものであった。立枯れ収量と再生草収量の合計は,貯蔵期間が長いほど増加し,立枯れソルゴーの利用により,ソルゴーを二年生作物として利用できる可能性が示唆された。
  • 田瀬 和浩, 小林 真, 藤井 弘毅
    原稿種別: 本文
    1996 年 42 巻 2 号 p. 117-122
    発行日: 1996/07/30
    公開日: 2017/07/07
    ジャーナル オープンアクセス
    Lolium temulentum L.のハードニング関連タンパク質を2次元電気泳動法で検出し,それらのタンパク質についてアミノ酸配列分析を行なった。2週間のハードニングおよび無ハードニングを行なった幼苗よりタンパク質を抽出し,2次元電気泳動法で解析したところ,ハードニングにより誘導される1つのタンパク質と量的に増加する6つのタンパク質を検出した。そのうちのいくつかのタンパク質のN末端アミノ酸配列は,アブシジン酸誘導タンパク質,Rubiscoの大サブユニット結合タンパク質及びアルドラーゼの配列と相同性が高いことが認められた。ハードニング関連タンパク質のアミノ酸配列分析は,ハードニング機構を解明する上での有用な手がかりとなる。
  • 渡辺 潔, 野中(旧姓:尾形) 純子, 雑賀 優
    原稿種別: 本文
    1996 年 42 巻 2 号 p. 123-129
    発行日: 1996/07/30
    公開日: 2017/07/07
    ジャーナル オープンアクセス
    放牧用草種の基礎資料を得るため,主要な寒地型イネ科牧草6草種を供試し,牧草消化率の季節的変化を模擬放牧条件下で5ヵ年にわたり調査した。各草種の消化率は早春で高く,節間伸長期に一時低下したり又は低下することなく夏に向かって低下し,秋には良く回復し,晩秋には高く推移した。5ヵ年を通じての推定乾物消化率の平均値はペレニアルライグラスで際立って高く77%,次いでオーチャードグラス70%,トールフェスク69%,レッドトップとレッドフェスク67%,ケンタッキーブルーグラスでは断然低く56%であった。ペレニアルライグラスは消化率と可消化乾物収量が最も高く,それらの季節的変化も比較的小さくなった。
  • 岡島 毅, 丸山 新
    原稿種別: 本文
    1996 年 42 巻 2 号 p. 130-133
    発行日: 1996/07/30
    公開日: 2017/07/07
    ジャーナル オープンアクセス
    放牧牛の採食行動の定量的分類を目的とし,3年間にわたって延べ16回の短期輪換方式による放牧実験を行い,ビデオ撮影によって日中の採食行動を記録し,採食時間を測定した。日中の採食行動型はその2分ごとの採食時間率(gf)の日内分布から,昼間の採食様式の違いによって(1)gtの分布が三峰型を示し,早朝と夕方に加えて昼間にも集中的な採食期がある型,(2)昼間には短時間の採食を繰り返すだけで集中的な採食期は認められず,早朝と夕方に集中した採食期が認められる型,そして(3)早朝と夕方に集中的な採食期が認められるが昼間の採食期については(1)と(2)のどちらにも分類できない型に区分できた。採食行動を1時間ごとの採食行動ユニット(GU)にまとめ,各GUごとのgtの分布の歪みと尖りの値の正負の組合せによってGUをA, B, CおよびD群に分類した。その結果,いずれの年においても各群の採食時間率(GT)の値は同様の傾向を示し,3年間の平均ではA群のGtは79.7%,B群では60.2%,C群では35.4%,そしてD群では10.4%となり,1時間当りの採食時間にするとそれぞれ48分,36分,21分および6分となった。
  • 小倉 振一郎, 菅原 和夫
    原稿種別: 本文
    1996 年 42 巻 2 号 p. 134-140
    発行日: 1996/07/30
    公開日: 2017/07/07
    ジャーナル オープンアクセス
    シロクローバ/イネ科草混播草地における反別家畜の草利用性を解析するため,定時給餌または不断給餌下での緬羊のシロクローバおよびオーチャードグラスの採食性を調べた。シロクローバ採食割合は定時給餌で83.4%,不断給餌で50.3%であった。採食速度の経時的変化では,給餌直後はシロクローバが著しく高く,採食の進行に伴いオーチャードグラスが高くなる。シロクローバ単一とシロクローバ・オーチャードグラス給与との比較では,高消化性のシロクローバ単一給与でも採食量は増加しなかった。以上より,混播草地では,反芻家畜はシロクローバ採食を調節しており,それはシロクローバ含有成分によるものと考えられた。
  • 永西 修, 四十万谷 吉郎, 仮屋 喜弘, 池田 健児, 村井 勝
    原稿種別: 本文
    1996 年 42 巻 2 号 p. 141-145
    発行日: 1996/07/30
    公開日: 2017/07/07
    ジャーナル オープンアクセス
    セスバニアロストラータ(Sesbania rostrata)の飼料としての可能性を明らかにするために,生育時期別・部位別の化学成分と各種調製条件がサイレージの発酵品質に及ぼす影響を検討した。生育とともにセスバニアロストラータ茎部と植物体全体の粗蛋白質(CP)含量は減少し,植物体全体のCP含量は播種後74日目には播種後60日目の2/3となった。また,細胞壁の有機物部分(OCW)含量及び酸性デタージェント繊維(ADF)含量は生育とともに概ね増加した。サイレージの化学成分とin vitro乾物消化率(IVDMD)では,播種後60日目と80日目の材料で,セルラーゼを添加した試験区でOCW含量とADF含量の減少とIVDMDの増加が認められた。また,いずれの生育時期の材料を用いても,予乾,圧傷による発酵品質の改善効果は明瞭でなかったが,播種後60日目と80日目の材料を用いた場合に,セルラーゼを添加したサイレージの酢酸含量と総窒素に占める揮発性塩基態窒素の割合の減少と乳酸含量の増加が認められた。以上のことから,セスバニアロストラータでは栄養的な観点から早期の刈取りが必要であるとともに,セルラーゼ添加が有効なサイレージ調製法であることが示唆された。
  • 永西 修, 四十万谷 吉郎, 仮屋 喜弘, 池田 健児, 村井 勝
    原稿種別: 本文
    1996 年 42 巻 2 号 p. 146-149
    発行日: 1996/07/30
    公開日: 2017/07/07
    ジャーナル オープンアクセス
    セスバニアロストラータ(Sesbania rostraata)に濃厚飼料および青刈りトウモロコシ(Zea mays L.)を混合し,サイレージの化学成分および発酵品質に及ぼす影響について検討した。セスバニアロストラータへ玄米,ビートパルプ,フスマおよび圧片トウモロコシを混合することで,サイレージのin vitro乾物消化率(IVDMD)は高くなり,発酵品質ではpHが低下するとともに,酢酸含量の減少と乳酸含量が増加する傾向が認められ,フスマを添加した場合にその改善効果は顕著であった。セスバニアロストラータと青刈りトウモロコシの混合サイレージでは,青刈りトウモロコシの混合割合が高くなるにつれて,粗蛋白質含量,細胞壁の有機物部分および酸性デタージェント繊維含量が低下し,逆にIVDMDは高くなった。また,サイレージの発酵品質では青刈りトウモロコシの割合が高くなるにつれて,pHが低下するとともに総窒素に占める揮発性塩基態窒素の割合が減少し,乳酸含量が増加した。以上のことから,セスバニアロストラータへの濃厚飼料や青刈りトウモロコシの混合は,消化率の向上や発酵品質の改善の面から有効なサイレージ調製法であることが明らかとなった。
  • 久馬 忠, 近藤 恒夫, 大下 友子
    原稿種別: 本文
    1996 年 42 巻 2 号 p. 150-154
    発行日: 1996/07/30
    公開日: 2017/07/07
    ジャーナル オープンアクセス
    尿素処理では,材料のウレアーゼ活性が処理の効果に影響すると考えられる。そこで,ワラ類や牧草類のウレアーゼ活性および切断長,植物体部位,刈り取り後の放置条件等による活性への影響を検討した。その結果,ウレアーゼ活性は稲ワラが最も高く,麦ワラ,イネ科牧草,長大飼料作物,マメ科牧草の順に低く,同一草種の活性変異も大きかった。部位別の活性は,枯死葉で最も高く,下位葉,上位葉,葉鞘部,茎部の順に低かった。材料の切断長は活性に影響し,乾燥処理は影響しなかった。温湿(20℃)と室内(14℃)放置による活性変化を調べたところ,温湿放置の稲ワラでは5日後に初期の5倍に上昇した。ワラ類のウレアーゼ活性は一般に高いが,刈り取り後の微生物増殖によりさらに上昇すると考えられた。
  • 友田 裕代, 大桃 定洋, 田中 治, 北本 宏子, 浜谷 徹, 河野 敏明, 丹野 裕
    原稿種別: 本文
    1996 年 42 巻 2 号 p. 155-158
    発行日: 1996/07/30
    公開日: 2017/07/07
    ジャーナル オープンアクセス
    アクレモニウム属菌(Acremonium cellulolyticus Y-94)に由来するセルラーゼ(アクレモニウムセルラーゼ,以下ACS 2と略)またはトリコデルマ属菌(Trichoderma viride)に由来するセルラーゼ(トリコデルマセルラーゼ,以下CEPと略)を添加してアルファルファサイレージを調製し,両者の発酵品質改善効果を比較して以下の結果を得た。1. ACS 2を添加して調製したサイレージは,無添加区,1%グルコース添加区及びCEP添加区と比較して明らかに乳酸含量が多く,L/T値も高かった。また,これらの品質改善効果は乳酸菌製剤との併用によってさらに確実なものとされた。2. ACS 2の添加量は0.01%で十分な発酵品質改善効果を示し,それ以上添加しても発酵品質が大きく変化することはなかった。3. ACS 2を乳酸菌製剤と併用添加したアルファルファの番草別発酵品質は,2番草でやや乳酸含量及びL/T値が低かったものの概ね良好で,収穫時期を考慮せずに良質発酵品の調製を可能とした。以上の結果,ACS 2の0.01%添加はアルファルファサイレージの発酵品質を改善し,乳酸菌製剤との併用によって,その効果をより確実にできることが明らかとなった。
  • 友田 裕代, 徳田 宏晴, 中西 載慶, 大桃 定洋, 河野 敏明, 丹野 裕
    原稿種別: 本文
    1996 年 42 巻 2 号 p. 159-162
    発行日: 1996/07/30
    公開日: 2017/07/07
    ジャーナル オープンアクセス
    Acremonium cellulolyticus Y-94由来のセルラーゼ(ACS 2)及びTrichoderma viride由来のセルラーゼ(CEP)をアルファルファ乾燥粉末に作用させた時に遊離する糖を調べ,以下の結果を得た。1. 70%エタノール処理したアルファルファ1番草粉末にACS 2及びCEPを作用させた時に生成する糖をフェノール硫酸法(全糖測定),ソモギ変法(還元糖測定)及び酵素法(グルコース測定)で定量分析した結果,ACS 2はCEPに対して,全糖では2.4倍,還元糖及びグルコースでは共に3.4倍の生成を認めた。2. エタノール処理アルファルファの1-4番草を用いて,番草別の還元糖生成力をACS 2とCEPとて比較した結果,ACS 2は全ての番草でCEPの1.8倍-5.0倍の還元糖を生成した。3. アルファルファから抽出したNDFにACS 2を作用させた時の生成糖類は,セルロースの分解によるグルコースが全生成糖量の37.0%を占め,ペクチン質の分解によるガラクツロン酸は同じく19.0%,ヘミセルロースの分解によるアラビノース及びガラクトースは同じく9.2%及び4.3%であった。このことから,ACS 2はセルロースだけでなくペクチン質やヘミセルロースにも作用していることが確認された。
  • 田瀬 和浩, 小林 真
    原稿種別: 本文
    1996 年 42 巻 2 号 p. 163-167
    発行日: 1996/07/30
    公開日: 2017/07/07
    ジャーナル オープンアクセス
    イタリアンライグラス(Lolium multiflorum Lam.)のハードニングについて,自然環境下において生育時期の違いによる耐凍性の変化を,人為環境下において品種の温度反応及び処理期間の影響を,耐凍度(LT_<50>値)を指標として調査した。生育時期と耐凍性の関係については,同じ葉齢の植物体を供試して検討したところ,日平均気温が約10℃以下となる11月上旬以降に耐凍度が増大することが認められた。品種の温度反応については,ハードニング誘導の閾値温度が「ワセアオバ」(耐凍性:強)と「ミナミワセ」(同:弱)では異なり各々約10で,6-4℃の間にあると推察された。また2℃,8時間日長の下では,2週間以上の処理期間が必要であることが認められた。
  • 山本 由紀代, 須山 哲男, 小路 敦
    原稿種別: 本文
    1996 年 42 巻 2 号 p. 168-175
    発行日: 1996/07/30
    公開日: 2017/07/07
    ジャーナル オープンアクセス
    1970年,1980年,1990年の統計資料に記載された栃木県の家畜飼養頭数および経営耕地面積に基づき,家畜による窒素排泄量と耕地に期待できる糞尿窒素の還元容量を試算した。この結果,栃木県内の全経営耕地に対して家畜糞尿の耕地還元処理を仮定しても,1990年には,781.9トンの糞尿窒素が超過していることが示された。しかし,年間で500トン以上もの超適量を有する市町村が存在する一方で,算出される全糞尿窒素を還元してもなお,耕地還元容量に余裕がある市町村も多く,家畜糞尿の分布が一様でないことが認められた。そこで,地理情報システムを利用し,既存道路網によって規定される市町村間の近接性に基づいた糞尿窒素の分配計画の立案を試みた。この結果,1990年の収支において耕地還元容量が窒素排泄量を上回る市町村への分配量および輸送のための最短経路が示された。
  • 増子 孝義, 相馬 幸作, 石島 芳郎
    原稿種別: 本文
    1996 年 42 巻 2 号 p. 176-177
    発行日: 1996/07/30
    公開日: 2017/07/07
    ジャーナル オープンアクセス
  • 代永 道裕
    原稿種別: 本文
    1996 年 42 巻 2 号 p. 178-180
    発行日: 1996/07/30
    公開日: 2017/07/07
    ジャーナル オープンアクセス
  • 原稿種別: 付録等
    1996 年 42 巻 2 号 p. 181-
    発行日: 1996/07/30
    公開日: 2017/07/07
    ジャーナル オープンアクセス
  • 原稿種別: 付録等
    1996 年 42 巻 2 号 p. 183-
    発行日: 1996/07/30
    公開日: 2017/07/07
    ジャーナル オープンアクセス
  • 原稿種別: 付録等
    1996 年 42 巻 2 号 p. App7-
    発行日: 1996/07/30
    公開日: 2017/07/07
    ジャーナル オープンアクセス
  • 原稿種別: 付録等
    1996 年 42 巻 2 号 p. App8-
    発行日: 1996/07/30
    公開日: 2017/07/07
    ジャーナル オープンアクセス
  • 原稿種別: 付録等
    1996 年 42 巻 2 号 p. App9-
    発行日: 1996/07/30
    公開日: 2017/07/07
    ジャーナル オープンアクセス
  • 原稿種別: 表紙
    1996 年 42 巻 2 号 p. Cover5-
    発行日: 1996/07/30
    公開日: 2017/07/07
    ジャーナル オープンアクセス
  • 原稿種別: 表紙
    1996 年 42 巻 2 号 p. Cover6-
    発行日: 1996/07/30
    公開日: 2017/07/07
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