In general farming in Japan the biggest item among the agricultural production cost is the expense for fertilizers. In the case of dairy farmers it is not the fertilizer cost but the expense for concentrated feedstuffs which, on average, is extraordinarily high and by far surpasses the expenses for fertilizers. Both items should be considered together, because in both cases the farmer spends money to buy nutrients which he utilizes to increase his agricultural production: a) plant nutrients, b) nutrients for the animals (TDN). From the point of view of farm economics the best combination of purchased fertilizers and concentrates is reached when the highest effect is obtained at the lowest possible cost. Under this aspect, a fertilizer experiment on green maize, carried out from 1956 to 1958 by the Iwate Pref. Agr. Ex. Stat., was evaluated with the following results: 1) Application of fertilizers up to rates of 120kg/ha N, 186kg/ha P_2O_5 and 204kg/ha K_2O, in addition to 15 t/ha farm-yard manure (FYM), gave strong yield increases, so that the amount of Total Digestible Nutrients (TDN) in the forage was sufficient to feed 5 dairy cows with 15kg milk production per day over a period of 1 month from the green maize obtained from 1/10 ha. Only some additional soybean cake was necessary to balance the TDN/digestible crude protein ratio (=case A). 2) If the same milk yield from 5 cows during 1 month should have been obtained from the forage produced on the experimental plot "FYM only", it would have been necessary to feed more additional concentrates (=case B). 3) Comparison of expenses for concentrates and fertilizers reveals that in the case of this experiment the application of the above fertilizer quantities would reduce the cost of concentrates from 53% (case B) to 14% (case A) of the gross income from milk whereas the fertilizer cost would be not more than 5% of the gross income from milk in case A. 4) Thus the cost of milk production would be greatly reduced due to high application of fertilizers. In this case the expenses for fertilizers +concentrates would decrease from 53% (in case B) to 19% (in case A) of the gross income from milk. 5) In the example of this experiment, therefore, the highest fertilizer application combined with the smallest amount of concentrated feedstuffs was the most profitable combination. 6) If it is possible to generalize this result, one might say: Fertilizer application to forage crops-in high amounts and well-balanced nutrient ratios according to the needs of the plants-is more profitable than the usual practice (in Japan) of heavy use of concentrates.

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河川敷草地における牧草導入方法を検討するために,1956〜1959年にいたる間,阿武隈川流域において,オーチャードグラス,レッドクローバーを供試し,不耕起,完全耕起,条耕起の別を比較した。牧草の生育は各処理間にいちじるしい差がみられなかつた。洪水の影響により試験区は1958年7月と9月の2回冠水した。残留土砂の量によつて,牧草の再生に差がみられた。牧草収量(生草重),雑草重量を統計的に検討しても各処理区間に有意差は認められなかつた。牧草収量と牧草被度との間にはr=0.42,牧草被度と雑草被度との間にはr=-0.83なる相関が認められ,何れの相関係数も高い有意性を示した。

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以上の結果は次のように要約することができる。1)供試土壌は瘠薄であると見做されるからイタリアンライグラスの生育収量には施肥の影響があきらかに示されているといいうる。イタリアングラスの生育収量に対して窒素の影響は最も大きく燐酸はこれにつぎ加里の影響はほとんどなかった。2)窒素,燐酸の施用量を増せばそれに伴って生育,収量を増大するが,加里の場合は却って減少を示した。また三要素に石灰を添加するとやはり減少を示した。3)根においても施肥の影響は地上部と相似た傾向を示している。4)根中窒素含量は三要素の中1つを欠いても,また石灰を添加しても減少する。窒素施用量を増せば窒素含量は増加するが,石灰の添加によって減少する。燐酸,加里の施用量を増しても,石灰を添加しても窒素含量は減少の傾向を示す。

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牧草の分布型を判断することは,草地状況を量的に判断し得るのみならず,将来をも予測できるために重要なことである。一方草地の実態を把握するために用いる草の被度および重量の測定は,どの程度の抽出比をもって枠の数を決定すべきかまた枠の大きさはどのくらいがよいかという問題も極めて重要な問題である。筆者はこの2つの問題について1960年春に校庭に造成された5aの実験草地に縦14m横16mの比較的均質にみえる部分を選び,1m×1mの枠を連続的に224個設けて,おのおのの中に生育するラジノクロバーおよびオーチャードグラスを主体とするイネ科草の被度と重量を測定した。そして枠面積の大きさおよび形の違いによる被度および重量の実験誤差を計算した結果つぎのようであった。1)ラジノクロパーの被度は20cm×20cmの枠では,双峯曲線を示すが,40cm×40cmの枠あるいは1m×1mの枠では,単純な曲線となり,正規型または2項型を思わせる分布型を示す。従って分布型判定の上からは枠の大きさ,40cm×40cmの枠で一応間に合うと考えられる。なおマメ科,イネ科を含めた全体の重量の分布は,1m×1mの枠でも分布型の判定ができるが5分布型および変動係数より判断して4m^2の枠面積,2m×2m,1m×4mが適当であるとみなした。またクロバーの重量分布も1m×1mあるいは2m×2mの枠面積が適当しているとみられた。2)被度,重量ともに枠面積が大になるほど変動係数が減少するが,劣勢草であるオーチャードグラスその他のイネ科牧草は,枠面積の拡大がそれほど大巾に変動係数の減少をみせない。3)本実験草地における調査から,ラジノクロバーの被度調査における1m×1m枠の抽出比は,10%の誤差を許容すれば,1.8%でよく,ラジノクロバーおよびオーチャードグラスを主体とするイネ科牧草を加え合せた全重量の1m×1m抽出比は,10%の誤差を認めれば,4%であり,同様に優占草ラジノクロバーの重量についても4%であった。もし実験誤差を10%より3乃至2%に低めて,精度の高いものを要求するならば,抽出比はいちじるしく増大して,事実上草地調査が不可能になることがわかった。

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1957年秋から1960年春まで,当地方の菌核病を主要とするレンゲ雪ぐされの防除を目的として,EMP粉剤の撒布試験を行ないつぎの結果を得た。1. EM (Hg1.0%) はa当り500grを,菌核病の発病初期に圃場撒粉した場合,雪ぐされ面積が著しく少なく,レンゲ収量が著しく多く,消石灰(a当り3.8kg)に比較して,効果は顕著であつた。2.その後,同じ要領によつて,EMPのHg濃度と雪ぐされ被害との関係を検討し,有効な最低Hg濃度は0.4〜0.5%とみられた。3.菌核病の発病が特に激甚な条件下で行なわれた,Hg濃度と散布期についての試験では,Hg0.5%剤でも子器形成期間中の散布では効果が少なく,その後の菌糸蔓延盛期の散布によつて著効が認められ,菌糸に対しても著しい殺菌作用をもつものと考えられた。4.鉢内に播下した菌核にEMPを撒粉した硝子室内の実験では,菌核の子器形成が阻害され,子器形成後に撒粉した場合は,子器が黒変枯死し,子嚢胞子の噴出機能が失なわれることが認められたがその程度は,Hg0.3%よりも0.5%で明らかに大きく,また子器の枯死率は子器形成始期よりも子器形成後期の撒布で大きく,圃場試験の結果とほぼ一致した。よつて,これまでの試験結果から,菌核病の激発条件下では最低0.5%程度のHg濃度が必要で,散布期を1回に限る場合は,菌核または子器の処理による予防よりも菌糸の処理による治療効果をねらうほうがよいように考えられる。

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(1)カブとルタバガから飼料価並びに生産量の高い飼料カブを育成するための基礎資料を得るため,その収量と飼料成分の差異について調査した。(2)その結果カブはルタバガよりも個体あたりの収量は多いが耐病性,耐寒性に乏しいため欠株を生じやすくしたがつて単位面積あたりの収量はそれほど高くなく,収穫期の遅れるにしたがつてかえつて減少し,ルタバガの方が増加することが認められた。(3)飼料成分は地上部ではカブ,ルタバガの間には著しい差異はなく,地下部ではルタバガはカブよりも水分含量が少ないことから成分含量は概して高く,特に炭水化物では顕著であつたが,各成分ともその品種間差異は著しくなかった。(4)蛋白質,炭水化物の栄養収量は初期にはカブが高く,収穫期の遅れるにしたがつてルタバガの生産量が増大した。その生産構成は各品種とも初期には比較的葉部の占める割合が大で,収穫期の遅れるにしたがつて地下部の割合が増大したが種間及び品種間差異は認められなかつた。

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(1)ニューソルゴーはソルゴーとスダングラスとの種間雑種にして,ヘテローシスの有利性が発揮され,再生力や分けつ力が強く,耐旱性と耐倒伏性が高く,毒性なく,栄養価や嗜好性が高く,きわめて多収な特性をもつている。(2)密植・多肥栽培によつて,5ヶ月未満の間に,3回刈の10a当り合計生草重20180kgを得た。この収量は条件さえ与えれば何処でも容易と思われる。(3)採種組織の確立が今後の問題点である。

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