地理学評論
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38 巻, 9 号
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  • 石川(三野) 与吉
    1965 年 38 巻 9 号 p. 547-556
    発行日: 1965/09/01
    公開日: 2008/12/24
    ジャーナル フリー
    1. はしがき 2. 地理学と教科地理学との区別,現状叙述の地理科から考える地理教科へ. 3, 4. 地理教育書を通じてみる地理学の方法,本質論は地理学者の考えそのものではない. 5. 地理学の本質・方法論は先ず,われわれが主張すべきことがらを話合ってしぼるべきである. 6. 地理学は自然科学的方法で研究している.それが学校教育で社会科に入ったのは教員養成の歴史的遺産である. 7. 内外の専門学修用の地理学書は事象項目の羅列・並列方式でありこれ以外に方式はないか. 8. 事象の分布規模の大小による配列方式はどうか. 9. 地理学者は事象を分布・配置の面から取り上げている. 10. 地理学の仮定条件としての均等分布・配置の原理と安定の法則について. 11. 地理学者は (10) を根底に考え,表面には不均等配置・不安定の原理・法則によって研究を行なっている.地誌的即地的研究はこの現われである, 12, 13. 地域的地誌的研究は体系的系統的地理学へ通じる道程にあり,地理学と地誌学とは対立させるべきでない. 14, 15. 地理学の体系は易から難へ,簡から煩へと,積み重ね方式の階梯をつくり,各階段に,人文・自然の事象を入れて作る方式を考えたらどうだろう. 16. 分布図そのものについての性質・解析の研究が必要である. 17. 学校地理学以外に,社会の要求に応じる研究を行うべきである.
  • 寿円 晋吾
    1965 年 38 巻 9 号 p. 557-571
    発行日: 1965/09/01
    公開日: 2008/12/24
    ジャーナル フリー
    武蔵野台地南部は多摩川の形成した段丘地形の発達するところで,上から下に武蔵野・立川・青柳・拝島の四段丘と,拝島以西に発達する沖積段丘が識別される.またこの地域の東部には,武蔵野段丘よりも一段高い田園調布台・荏原台・淀橋台が発達するが,それらは海成段丘で,多摩丘陵東部の下末吉段丘に対比されている.
    筆者はさきに,武蔵野台地西部において,立川段丘が武蔵野段丘の上に重なる合成扇状地の地形発達を示すことや,段丘面の縦断投影図において,立川段丘面が武蔵野段丘面や現河床に斜交し急勾配であることに着目し,台地の地盤運動を考察した。すなわち,台地は武蔵野段丘面の形成後から立川段丘面の形成前に,武蔵野段丘面と立川段丘面との交点付近を中心として,上流方向が下がり,下流方向が上がるような傾動をし(両段丘がcrossingterracesをなした原因),また,台地は立川段丘面の形成後から現在までに,上流が下流に対して相対的に上がるような傾動をしている(立川段丘面の急勾配の原因)と考えた.
    しかし,台地の段丘地形が主として海水準変化によるものか,地盤運動によるものかを考察するためには,まず各段丘面の傾動を定量的に知る必要があると考えた.そこでこの問題を解決するため,砂礫を仲介として,段丘面形成時代の河床(元河床)の距離一高度曲線(縦断曲線)を知る方法を案出し,本研究を行なった.
    ここにまず,本研究の基礎である多摩川の現河床および各段丘の地形学的観察について述べた。
  • 佐々倉 航三
    1965 年 38 巻 9 号 p. 572-578
    発行日: 1965/09/01
    公開日: 2008/12/24
    ジャーナル フリー
    都市気候の一環として都市の内外における湿度差が論ぜられるが,東京付近においてはその差は概ね5%ぐらいであり,その原因は主として郊外の方に水張が大きいことにあることを明かにした.また都心における湿度の経年変化が80年間に6% ぐらい低落したことを示し,その原因が主として都心における気温の経年上昇にあることを明かにした.
  • 木内 信蔵
    1965 年 38 巻 9 号 p. 579-582
    発行日: 1965/09/01
    公開日: 2008/12/24
    ジャーナル フリー
  • 1965 年 38 巻 9 号 p. 583-588_1
    発行日: 1965/09/01
    公開日: 2008/12/24
    ジャーナル フリー
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