地理学評論
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39 巻, 4 号
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  • 羽田野 正隆
    1966 年 39 巻 4 号 p. 229-239
    発行日: 1966/04/01
    公開日: 2008/12/24
    ジャーナル フリー
    断裂図(法)は分布図としてすぐれた性質を有しているが,利用度は必らずしも高いとはいえない.筆者は主としてグード以来発表されてきた諸断裂図を,いろいろな角度から検討した結果,その原因が断裂そのものにあるのではなく,過度の分離性と不自然な形態を惹き起こす断裂の仕方にあることを認め,この点が改良されれば,断裂図の価値およびその利用度は高まるであろうと考えた.
    このような観点から,筆者は断裂図に点対称概念を導入した新らしい型の断裂図を作成した.そして,それが上記の目的によく合致することを認めた。
  • 米谷 静二
    1966 年 39 巻 4 号 p. 240-250
    発行日: 1966/04/01
    公開日: 2008/12/24
    ジャーナル フリー
    1. 主として沖永良部島の大津勘・白浜のビーチロックについて記載した.ここには,筆者のこれまで調査したビーチロックに関する各種の形態が分布し,問題点が集約的に表:現されていると考えられるからである.形態記載の便宜上,各部の名称について仮提案をした. 2. ビーチロックの地形学上の意義は, a. 汀線指示者b. 気候指示者の2項に尽きるが,いずれにしても現在“どこに”生成中であるかが重大な問題となる.大津勘のビーチロックについて,とくに台風直後の地下水面との関係を調査することができた.約1mの海岸砂の下に出現した白色新鮮なビーチロックを現在生成中のものと断定することができれば,これはこの問題について一つの鍵を提供するものであろう.しかし実証がはなはだ困難である. 3. ビーチロックの類似地形を,ビーチロックの成因追究の側面手段として調査した.これらの分布が海岸地帯に限られていることは,石灰化作用について海水中の何らかの成分が関与していることを暗示するものと思われる.
  • 奥野 隆史
    1966 年 39 巻 4 号 p. 251-266
    発行日: 1966/04/01
    公開日: 2008/12/24
    ジャーナル フリー
    東京都区部を対象として調査票を配布し,それから得た資料を基にして,吸収交通に関し,その地域性,およびそれと人口・土地利用との関係の二つの問題について考察した.その結果, (1) 東京都区部における吸収交通量は都心,池袋に多いが,次いで,その周辺地域,上野,新宿,渋谷などに多い. (2) これは施設床面積と深い関係があるが,その関係の仕方は土地利用によって異なる. (3) 地域の吸収交通の目的形態は地域内のそれぞれの目的に関係する施設の大小,分布状態などによって異なる.などが明らかになった.
  • 鈴木 秀夫
    1966 年 39 巻 4 号 p. 267-270
    発行日: 1966/04/01
    公開日: 2008/12/24
    ジャーナル フリー
    Actual number of the freeze-thaw days in one year is counted for about 2, 000 stations in Japan and their distribution maps are made for each months and the whole year of 1955. Fig. 1 and Fig. 2 show the examples of January and March respectively. In January the maximum number is found on the Kantô Plain, while the minima are at the centre of Hokkaidô and in southern Kyûshû. Distribution of the freeze-thaw days for the whole year is shown in Fig. 3. The maximum is found not at the top of mountains but on the plateau of eastern Hokkaidô.
  • 1966 年 39 巻 4 号 p. 271-286_2
    発行日: 1966/04/01
    公開日: 2008/12/24
    ジャーナル フリー
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