地理学評論
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41 巻, 12 号
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  • 吉野 正敏
    1968 年 41 巻 12 号 p. 721-731
    発行日: 1968/12/01
    公開日: 2008/12/24
    ジャーナル フリー
    まず夏型気圧配置,いわゆる南高北低型気圧配置の出現状態を1907年~1966年の60年分について調査した.年平均で約25日,出現確率は日別にみると7月15日から急に増し, 7月25~29日ごろ極大になる. 8月4~6日は1時中休みとなり8月8~13日ごろまたよく出現する. 60年間の永年変化については,特にめだった周期は見出せないようである.
    次に,半旬についての500mb等圧面高度偏差・海面気圧・気温偏差のそれぞれ合成図を,夏型・不連続線型・台風型について作製した.その結果,例えぽ典型的な夏型の場合,気温偏差図の正偏差域は, 500mb面高度の正偏差域で,海面気圧の分布図ではSE~S~SWの気流が卓越する地域であることが明らかとなった.その他,東西示数との関連,それぞれの型のときの日本付近における気温偏差値などを求めた.
  • 三浦 修
    1968 年 41 巻 12 号 p. 732-747
    発行日: 1968/12/01
    公開日: 2008/12/24
    ジャーナル フリー
    三陸リアス海岸の発達史は,海岸段丘形成の開始を境として,リアス原形形成の時代と原形修飾期・新しいリアスの形成の時代とに区分される.原形形成の時代は鮮新世末-第四紀初期に,段丘形成の時代は第四紀に属する.主湾内にとくに後半に形成された段丘には離水・沈水の海面変化の証拠が明瞭に残されている.この間段丘面を切る新たなリアスができた.現海面下の溺れ谷は最終氷期海退と後氷期海進によってできたが,三陸リアス海岸はこの溺れ谷のみで,その特徴を示しているのではない.原形の時代からの発達史全体の中にこそ性格づけられる.北部の著しい隆起海岸との比較から,リアス海岸は第四紀には一様な造陸的地盤運動を上廻る地域的地盤運動はなかった.
    海岸段丘は5段に区分され(高位から第1段丘~第5段丘とする),第4段丘はRiss-Würm間氷期の形成と考えられる.また,第2段丘堆積物中の巨礫や第5段丘などは広域的対比を考えるとき注目される.
  • 堀川 侃
    1968 年 41 巻 12 号 p. 748-760
    発行日: 1968/12/01
    公開日: 2008/12/24
    ジャーナル フリー
    昭和34年と昭和41年とにおける日本の6 (7) 大都市の転出入人口について,均等係数,平均移動距離および相関係数(γ)を算出し,これらによって6 (7) 大都市の転出入人口の集散の空間的範囲の定量的比較を行なった.その結果,転入人口についての均等係数,平均移動距離が都市の中心性の尺度として利用出来ることが認められた.これによって昭和34年と41年とにおいて転入人口についての均等係数,平均移動距離ともに上位にある東京都区部,大阪市,名古屋市を全国中心都市と判定し得た.これは他の多くの基準による判断と一致している.昭和34年と昭和41年との間に6大都市の転入人口についての均等係数は収敏の方向に変化しており,転入に際しての平均移動距離は延びている.これは日本の社会・経済の構造的変化によく対応する現象であると考えられる.
  • 中沢 浩一
    1968 年 41 巻 12 号 p. 761-768
    発行日: 1968/12/01
    公開日: 2008/12/24
    ジャーナル フリー
  • 三浦 鉄郎
    1968 年 41 巻 12 号 p. 769-774
    発行日: 1968/12/01
    公開日: 2008/12/24
    ジャーナル フリー
  • 1968 年 41 巻 12 号 p. 775-780,1_2
    発行日: 1968/12/01
    公開日: 2008/12/24
    ジャーナル フリー
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