まず夏型気圧配置,いわゆる南高北低型気圧配置の出現状態を1907年~1966年の60年分について調査した.年平均で約25日,出現確率は日別にみると7月15日から急に増し, 7月25~29日ごろ極大になる. 8月4~6日は1時中休みとなり8月8~13日ごろまたよく出現する. 60年間の永年変化については,特にめだった周期は見出せないようである.
次に,半旬についての500mb等圧面高度偏差・海面気圧・気温偏差のそれぞれ合成図を,夏型・不連続線型・台風型について作製した.その結果,例えぽ典型的な夏型の場合,気温偏差図の正偏差域は, 500mb面高度の正偏差域で,海面気圧の分布図ではSE~S~SWの気流が卓越する地域であることが明らかとなった.その他,東西示数との関連,それぞれの型のときの日本付近における気温偏差値などを求めた.
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