地理学評論
Online ISSN : 2185-1719
Print ISSN : 0016-7444
ISSN-L : 0016-7444
42 巻, 2 号
選択された号の論文の5件中1~5を表示しています
  • 貝塚 爽平, 森山 昭雄
    1969 年 42 巻 2 号 p. 85-105
    発行日: 1969/02/01
    公開日: 2008/12/24
    ジャーナル フリー
    相模川の沖積低地の地形と沖積層を記載し,その形成過程をのべた.研究の方法は,普通の地形・地質調査法と調査ボーリングならびに深井資料の解析によった.この沖積低地には2つの興味ある問題がある.その1つは相模川の河成段丘地形と沖積層と海底地形との関係で,陽原段丘の1時期に海面が現在より100m以上低下し,沖積層基底の不整合面が作られたと結論された.古富士泥流の時期はこれよりおくれる.もう1つの問題は相模川は河口まで礫を運ぶ河川であり,河川も平野も扇状地的勾配をもつのに,平野は自然堤防型で,厚い後背湿地堆積物をもち,日本の海岸に近い普通の河成平野と異なることである.この理由は,海岸に砂州が発達し,とじられた水域に泥の多い沖積層が堆積したことや,下流部の地盤の上昇による河床低下などに主な原因があると推定した.
  • 服部 〓二郎
    1969 年 42 巻 2 号 p. 106-122
    発行日: 1969/02/01
    公開日: 2008/12/24
    ジャーナル フリー
    人間が生活を営む地域社会には・必然的に中心地 (Central Place) が成立する.それは,人間が社会的動物であるからに外ならない.人間社会は,経済的にも,社会的にも,人間同志の接触を通して進化・成長・拡大してきた.地域住民がおりなす生産・流通・交易・交際・行楽などの社会経済的接触行為は,ある限られた場所で行われている・それがすなわち地域の核としての中心地なのである.その空間配置と変化の傾向には一定の秩序が存在している.
    中心地が成立し,成長するプロセスを.市化と考えるなら,.市化の原点である.市の配置と都市化の進行状況には,おのずから空間的時間的に一定のリズムと配置態様の型が存在するはずである.このような発想を日本列島における.市配置と.市化過程に適応するならば,核化・都市化・巨大.市化・巨帯.市化という4つの規模段階と進化内容とを異にした集中拡大過程のあることが指摘される.
  • 関根 清
    1969 年 42 巻 2 号 p. 123-137
    発行日: 1969/02/01
    公開日: 2008/12/24
    ジャーナル フリー
    北アルプスの劔岳・立山間の劔沢において,その谷頭に累積している岩屑について,岩屑の重なり方.岩種・風化および地質から岩屑が運搬されてきた方向とその新旧を調べた.
    (1) その結果,劔沢谷頭部に累積している岩屑を測量基点番号72, 73, 74, 28, 77を結ぶ線の南北方向を境にして,東西で全く異なる方向から運搬堆積した岩屑丘に二大区分した.
    すなわち, (a) その供給源が南西方向で代表される閃緑岩の岩屑が卓越する岩屑丘. (b) その供給源が南方向で代表される花崩岩の岩屑が卓越する岩屑丘である.更に,これら各々の岩屑丘をその供給源が,(イ)谷に平行な方向,(ロ)側壁からの方向とする岩屑丘に細分した.
    (2) 岩屑の風化の程度から新旧の二種に分け,旧岩屑丘の生成時期を二回に分けた.
  • 大和田 道雄
    1969 年 42 巻 2 号 p. 138-144
    発行日: 1969/02/01
    公開日: 2008/12/24
    ジャーナル フリー
  • 1969 年 42 巻 2 号 p. 145-152_2
    発行日: 1969/02/01
    公開日: 2008/12/24
    ジャーナル フリー
feedback
Top