地理学評論
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49 巻, 1 号
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  • 佐々木 博
    1976 年 49 巻 1 号 p. 1-24
    発行日: 1976/01/01
    公開日: 2008/12/24
    ジャーナル フリー
    土地利用,土地所有,農業経営構造,生産物の販売方法と組織の形成などの分析を通して,ケルンーボン近郊にあるドイツで最も大きな野菜・果樹栽培地域の一つであるVorgebirgeの現状と,その地域形成の要因を探った.さらに首都ボンの発展による近郊の農業への影響を検討することによって,日本の都市近郊における野菜生産地域との類似性と相違性がある程度明らかになった.
  • 宮川 泰夫
    1976 年 49 巻 1 号 p. 25-42
    発行日: 1976/01/01
    公開日: 2008/12/24
    ジャーナル フリー
    大都市零細工業的性格をもった眼鏡枠工業は,今日では,その約80%を地方の町鯖江に於て産出している.この地への導入は,大阪へ出稼者や移住者を出しながら絶えず地場産業を求めていた北陸の一寒村の地域性と東京の名工と大阪の問屋がもつ「都」「市」的機能と地場の低廉な労働力の結合を可能にした増永家の家業性を基礎に置く.明治末に生野に定着した眼鏡枠工業は,大正に入ると同様の地域性をもち帳場の親方の出身地である東部地域に分家的独立の形態をもって展開し,技能と低廉労働力に基礎をもつ村の工業となってゆく.それが昭和になり機械化が進み組立工業的性格を強めながら低廉な技能者の集積によって大阪・東京といった大都市産地との競合に打勝って産地規模を拡大してゆくにつれその生産流通機能の展開に適した新興の町に生産拠点を移し町の工業へと転換していった.戦後は繊維や漆器といった地場産業の展開する町を棲み分けつつ,拡充した町の生産流通機能に主導された町から村へ連らなる一大産地を眼鏡枠工業は形成している.このように眼鏡枠工業の配置は工業がその発展段階に応じて性格を異にする地域を棲み分けることによってもたらされたといえる.
  • 河内 伸夫
    1976 年 49 巻 1 号 p. 43-53
    発行日: 1976/01/01
    公開日: 2008/12/24
    ジャーナル フリー
    中国山地の穿入蛇行の分布,蛇行の波長と流域面積との関係,穿入蛇行の成因,地質との関係を検討したが,結果は以下のようである.
    1) 穿入蛇行には侵蝕平坦面自体を刻むタイプと,侵蝕平坦面の境界付近に発達するタイプがあり,前者は掘削蛇行ないし生育掘削蛇行を示しており,侵蝕平坦面上の自由蛇行より受け継がれた可能性が高い.後者は一般に生育蛇行を示し,必ずしも自由蛇行から受け継がれたと考える必要はない.
    2) 穿入蛇行の波長と流域面積との関係は,欧米とほぼ同じであるが,穿入蛇行と自由蛇行の波長の関係は,中国山地に気候変化による明白な無能河流がないことを示す.
    3) 古生層地域と花崩岩地域の穿入蛇行を比較すると,谷幅,攣曲度とも一般に前者の方が小さく,またより規則的で滑らかな彎曲を描いている.
  • 田中 博
    1976 年 49 巻 1 号 p. 54-61
    発行日: 1976/01/01
    公開日: 2008/12/24
    ジャーナル フリー
  • 1976 年 49 巻 1 号 p. 62-76_3
    発行日: 1976/01/01
    公開日: 2008/12/24
    ジャーナル フリー
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