地理学評論
Online ISSN : 2185-1719
Print ISSN : 0016-7444
ISSN-L : 0016-7444
50 巻, 10 号
選択された号の論文の4件中1~4を表示しています
  • 富田 和暁
    1977 年 50 巻 10 号 p. 559-577
    発行日: 1977/10/01
    公開日: 2008/12/24
    ジャーナル フリー
    大都市圏の動態 (metropolitan dynamics) についての理論および経験的モデル構築のための基礎的研究として,名古屋大都市圏を例にとり,わずかな研究蓄積の段階にとどまっている小売業・サービス業の業種別,業種の階次別の立地動向について,主に事業所統計調査結果 (1966, 1972) の原表を用いて分析した.その結果, 1. 高次な機能の郊外分散は進行しておらず,中心都市である名古屋市,とくにそのCBDは一層高次な機能の集積地となった, 2. 低次な機能の立地は,低次な財に対する需要の空間的な分布の変化とほぼ均衡している, 3. 中心都市に次ぐ中心性を有する諸都市においては,高次な機能が絶対的あるいは相対的に低下したこと,が明らかとなった.また,これらの立地動向の諸要因について考察し,さらにわが国の大都市圏間における小売業・サービス業の階次別立地動向の差異について推察した.
  • 寒川 旭
    1977 年 50 巻 10 号 p. 578-595
    発行日: 1977/10/01
    公開日: 2008/12/24
    ジャーナル フリー
    紀伊半島中部の中央構造線に沿う紀ノ川中流域は,内帯・外帯両地域の地殻運動や中央構造線の活動を反映した地形発達をとげている.その中で,五条層堆積期は次のような重要な意味をもっている. 1. 更新世初期以来,紀ノ川河谷地域は東西に長い湖沼に近い状態にあり,菖蒲谷層が厚く堆積した.次いで,東より西流する古紀ノ川が生じ,五条層(新称)を広汎に厚く堆積し五条面を形成した.続いて,現紀ノ川沿いに流路を定め,浸食基準面の低下に伴って段丘面群を形成し,現在に至っている.この一連の地形発達過程の中で五条層堆積期は湖沼の時代から段丘の時代への移行期に相当する. 2. 中央構造線の活動や地殻運動の性格も五条層堆積期を境にして変化している.つまり,菖蒲谷層を厚く堆積させた狭義の中央構造線沿いの断層活動が不活発になり,その北側に並走し右横ずれ成分の卓越する断層系の活動が活発になり,和泉-金剛山脈を分離隆起させるような傾向が生じている.それに伴い,外帯山地も含めて周辺地域の隆起傾向が著しくなった.
  • 海津 正倫
    1977 年 50 巻 10 号 p. 596-606
    発行日: 1977/10/01
    公開日: 2008/12/24
    ジャーナル フリー
  • 1977 年 50 巻 10 号 p. 607-610,613
    発行日: 1977/10/01
    公開日: 2008/12/24
    ジャーナル フリー
feedback
Top