地理学評論
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52 巻 , 5 号
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  • 宮城 豊彦
    1979 年 52 巻 5 号 p. 219-232
    発行日: 1979/05/01
    公開日: 2008/12/24
    ジャーナル フリー
    仙台周辺の丘陵地のうち,西田中地区について,谷頭部の地形・地質調査を行ない,谷の構造・発達過程を明らかにした.西田中地区の谷すじは,上流から谷頭部・V字谷・谷底平坦面を有する谷に分類され,特に谷頭部は大規模平底型・杓子型・小規模平底型に細分された.
    大規模平底型は,第II段丘面形成後,埋積第III段丘形成中(約6~3万年前)に形成されたと考えられる.この時期はヴュルムの最寒冷期に向かう時にあたる.間氷期を経て風化が進んだ地表付近では,風化した第I段丘構成礫や大年寺層に,湿潤・寒冷の気候下で数万m3の地すべり性斜面崩壊が発生した.この崩壊によって大規模平底型谷頭部が形成され,その時の移動物質はV字谷などを埋積した.また,第II段丘面上の一部には堆積性の緩斜面を形成した.
    杓子型谷頭部では,30,000年以降,現在まで谷頭浸食を続けている.このタイプの谷頭を形成した原因は,基盤岩の節理やパイプネットワーク(Whipkey, 1965)をすべり面として発生した数千m3の斜面崩壊と考えられる.
    小規模平底型谷頭部は,大規模平底型谷頭部の谷壁斜面~谷頭凹地に発生した1回性の地すべりによって形成された.これらの谷頭の発達を大局的に支配するものは浸食基準面の変化である.
  • 岡田 俊裕
    1979 年 52 巻 5 号 p. 233-250
    発行日: 1979/05/01
    公開日: 2008/12/24
    ジャーナル フリー
    敗戦前の飯塚浩二の研究活動を,留学とその直前(1930年春~1934年末)・帰国値後(1935年初~1938年3月)・支那事変期(1938年4月~1941年春)・大東亜戦争開戦前後(1941年夏~1942年春)・大東亜戦争中期(1942年夏~1943年春)・大東亜戦争後期(1943年夏~1945年夏)の6期に分け,それぞれの時代の情況に彼がどう対応したかを振り返った.それを大別すると,直接には情況に関与しなかった支那事変期までと深く関与する大東亜戦争開戦前後以降とになる.そして,時代と共に生きた彼の情況への関与の仕方には,次のような特徴があることがわかった. 1. 反体制的な関与はしない. 2. 情況を突き放して対象化する傾向が強い. 3. 情況の先取りをしない. 4. 意図した便乗はしない.
  • 小林 守
    1979 年 52 巻 5 号 p. 251-260
    発行日: 1979/05/01
    公開日: 2008/12/24
    ジャーナル フリー
    都市の地表面と屋上面における長波放射収支成分の相違を示し,さらに,都市地表面の長波放射場に及ぼすしゃへい効果(建物の影響)について論じた.観測は1969年10月下旬に,夜間の快晴時をえらんで,東京の都市域で実施された.長波放射収支量は風防型放射収支計で直接測定され,上向き長波放射量は,サーミスター温度計による地表面温度測定値から計算され,さらに,両者の残差として,下向き長波放射量が求められた.その結果,都市地表面の長波放射収支量は屋上面の5割弱であり,これは,主として都市地表面の下向き長波放射量が屋上面に比べ,大きいためであることが判明した.また,地表面における下向き長波放射量の増加は,建物によるしゃへい効果に起因していることが確かめられた.
  • 朝倉 啓爾
    1979 年 52 巻 5 号 p. 261-268
    発行日: 1979/05/01
    公開日: 2008/12/24
    ジャーナル フリー
    The purpose of this study is to clarify the diurnal variation of global radiation and diffuse radiation on the hill slopes of Nihon Davos in the Sugadaira Plateau, Nagano Prefecture. The locations of the five observation points are shown in Fig. 1. The observation was held from 6:20 a.m, to 4:50 p.m. on the 4th of November, 1978 and the weather condition during this period was perfect cloudless.
    The result of the observation are summarized as follows:
    1) The global radiation on a horizontal surface on the top of the hill is larger than those on other slopes all day (Fig. 7). The probable cause may be due to the higher ratio of sky to the hemisphere at the top than those at other points (Table 1).
    2) Excepting the northern point, four points have two peaks in the diurnal variation of diffuse radiation. The first peak occurred early in the morning on the top of the hill and the eastern slope but it appeared before noon on the southern slope and western slope. On the other hand, the diffuse radiation on the northern slope has only one peak after sunrise and after that time it is very low and constant until sunset (Fig. 8).
    3) As a result of the observation held on cloudless day, the diurnal variations of global radiation on the sloping surfaces are similar to the usual theoretical results of direct radiation on sloping surfaces (Fig. 9).
  • 1979 年 52 巻 5 号 p. 269-272,274
    発行日: 1979/05/01
    公開日: 2008/12/24
    ジャーナル フリー
  • 1979 年 52 巻 5 号 p. 273
    発行日: 1979年
    公開日: 2008/12/24
    ジャーナル フリー
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