地理学評論
Online ISSN : 2185-1719
Print ISSN : 0016-7444
53 巻 , 7 号
選択された号の論文の5件中1~5を表示しています
  • 柏谷 健二
    1980 年 53 巻 7 号 p. 419-434
    発行日: 1980/07/01
    公開日: 2008/12/24
    ジャーナル フリー
    リルの発生・発達過程を解明するために,実際の裸地斜面に試験地を設け,種々の観測と試験を行なった.その結果,ここの斜面では,リル侵蝕の発生には10分間当たり1mm以上の降水量が必要であり,斜面下流端での流出土砂量は表面流出量の自乗に比例することがわかった.また斜面の侵蝕されやすさの目やすである受蝕係数は時間の経過とともに指数関数的に減少することが示された.
    さらに,実斜面と模型斜面の対応は流路面積数とホートン数を通して可能であることがわかり,また模型斜面で有効であった確率過程に基礎を置いた理論式を用いてリル数を計算してみたところ,その値は実測値と比較的良い一致を示し,理論式の有効性がこの斜面でも認められた.
  • 中川 清隆
    1980 年 53 巻 7 号 p. 435-448
    発行日: 1980/07/01
    公開日: 2008/12/24
    ジャーナル フリー
    地上から850mb面(高度約1,500m)までを気候学的大気境界層と定める.輪島において開発された地上気象要素(気温・水蒸気圧・全雲量)によるパラメータ化を全国的に汎用して,国内82地点における同層の長波放射収支の平年(1941~70年)月平均値を推定する.その結果,日本の大気境界層は,年平均では全域において長波放射冷却されているが,冬季には,日本海沿岸地方では加熱されていることが示される.さらに,調和解析によって,大気境界層の長波放射収支の季節性およびその地域性を検討する.分散,各調和項の振幅およびその位相などの面において,日本海側と太平洋側,特に,関東およびその周辺地域と他域との間に著しいコントラストが存在することが明らかにされる.大気境界層の長波放射収支の年変化曲線の類型化を試みる.その結果,各タイプの日本国内における分布には地理的秩序が認められ,日本は8種の気候区に区分される.
  • 茂木 昭夫, 土出 昌一, 福島 資介
    1980 年 53 巻 7 号 p. 449-462
    発行日: 1980/07/01
    公開日: 2008/12/24
    ジャーナル フリー
    1973年9月に誕生した西之島新島について,誕生の初期から約5年の間, YS-11機により10回に及ぶ航空写真測量を実:施し,新島の変化を追跡してきた.その結果,島が最も拡大した1974年8月以後,新島は南側で激しい海岸侵食に見舞われ,全体的に縮小化に向かった.南部海岸の後退には二つの時期があり,その時期は台風と一致する.海岸侵食は周りの海底地形に著しく支配され,新島を構成する地質の硬軟の度合が,侵食地形に鮮かに現われた.海岸侵食のあとには,海食平坦面が形成され,これは波浪による侵食限界水深を示すものとして注目される.
  • 北村 嘉行, 上野 和彦, 石田 典行
    1980 年 53 巻 7 号 p. 463-474
    発行日: 1980/07/01
    公開日: 2008/12/24
    ジャーナル フリー
    We have studied some influences of zoning of the City Planning Act which established newly, urbanization promotion area and control area, and focussed both on the urbanization in Hadano-city, Kan agawa Prefecture, and various changes in the rural areas around it. We found two “discrepant areas” where some discrepancies between the substantive region and the planning region have occurred by the City Planning Act.
    One is the case of the Imaizumi and Nishiotake area, which was included in the urbanization promotion area, though it had good agricultural area from historical and geographical points of view, and the inhabitants there are concerned with operating agriculture. So, if this act had not been enforced, it would have firmly kept its character as an agricultural village. Included in the urbanization promotion area, this area has been changed by the influence of increasing houses around the Ohatano station and constructing the connecting road with the Tomei expressway. The other is the Horinishi area. It was included in the urbanization control area, though its urbanization had been expected to be immediate as it was located along the extention of the residencial and the industrial sectors, both of which have been developing with the Shibusawa station as their center. As mentioned above, the Horinishi area is on the direction of the urbanization in Hadano, where considerable parts of farmland have already been converted into urban uses without any sign of resistance, so it may become a part of the
  • 1980 年 53 巻 7 号 p. 475-476,480
    発行日: 1980/07/01
    公開日: 2008/12/24
    ジャーナル フリー
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