地理学評論
Online ISSN : 2185-1719
Print ISSN : 0016-7444
54 巻 , 11 号
選択された号の論文の7件中1~7を表示しています
  • 吉本 剛典
    1981 年 54 巻 11 号 p. 605-620
    発行日: 1981/11/01
    公開日: 2008/12/24
    ジャーナル フリー
    多次元尺度構成法 (MDS) の一手法であるToblerの方法は,点間距離の入力データがメトリックの条件を満足し,点の配置を再現する空間をユークリッド平面に限定するとき,より簡便で操作的な手法である.本稿では,昭和36年と昭和55年の2時点について,全国主要46都市間の国鉄路線利用による時間距離にこの手法を適用し,得られた時空間マップの解釈と経年的比較を行なうとともに,手法の有効性に検討を加えた.
    その結果,この19年間にわが国の交通システムは大きく発展し,なかでも新幹線による時間短縮の効果が絶大であることが判明した.また,時間距離の入力データと,ユークリッド平面に再現された時間距離との適合度の評価によると, Toblerの方法は十分有効であった.これによって,交通システム研究において,時空間マップによる視覚的考察の可能性が示されるとともに,錯綜した構造をもつデータを少数次元の空間に再現するといった手法の有効性が明らかとなった.
  • 石川 義孝
    1981 年 54 巻 11 号 p. 621-636
    発行日: 1981/11/01
    公開日: 2008/12/24
    ジャーナル フリー
    近時における空間的相互作用研究の進展は, Wilsonによるエントロピー最大化法を用いた重力モデルの再定式化を有力な契機にしている.しかし,「地図パターン」をめぐる問題は,未解決の一難点として現在なお残されている.本稿は,まず二重制約型のエントロピー型モデルに依拠し,滋賀県市町村間人口流動を事例として,距離パラメータを推定した.「地図パターン」の概念規定の後,この対象データに潜む「地図パターン」を抽出した.さらに,同効果のより包括的な影響を,均等・ランダム・凝集の3パターンを想定したシミュレーション・モデルによってさぐった.その結果,距離パラメータの絶対値は,ランダム型において最も小さく,次いで均等型,凝集型の順となることが判明した.最後に, Johnstonの提示したこの問題の解決策の妥当性を検討したが,結果は良好とはいえない.
  • 南 榮佑
    1981 年 54 巻 11 号 p. 637-659
    発行日: 1981/11/01
    公開日: 2008/12/24
    ジャーナル フリー
    本稿は,ソウルにおける日々人口流動を分析指標として取り上げ,その結節地域の構造を把握し,結節地域を通じてソウルの地域構造を解明しようと試みたものである.パーソントリップのOD行列に,クラスター分析を適用して結節地域を設定し,さらに各結節地域の特性を探るために,地域特性を表わす諸変数に対して因子分析を行なった.また,交通目的別の流動パターンを分析して,地区別の発生・吸収流動の類型化を試みた.その結果, 1. 互いに近接する地域間では流動パターンの完結性がみられ,その近接効果 (neighbourhood inHuence) は,ソウルの周辺部よりも中央部ほど大きい. 2. 17の結節地域が認められる.その境界は自然的障害や行政区域界にかなりの部分で一致しており,各階層の中心地は階層の高低によって一定の間隔を保持している. 3. それぞれの結節地域は,さまざまな土地利用と社会・経済的活動をもち,目的トリップを異にする複合的空間から成り立ち,これらの部分地域は互いに補完的性格をもっている.また,等質性を有する地域では,同種の目的をもつトリップが卓越し,結節地域と等質地域の間にはかなり緊密な関係のあることが明らかになった.
  • 三上 岳彦
    1981 年 54 巻 11 号 p. 660-667
    発行日: 1981/11/01
    公開日: 2008/12/24
    ジャーナル フリー
    Recent temperature trends in the Southern Hemisphere are investigated by analyzing the hemispheric patterns of temperature differences between the three decades from the 1950's to the 1970's.
    In January (summer), increasing temperature trends were found in Antarctica and on the east coast region of Australia during the period 1951_??_1978. On the other hand, decreasing temperature trends were shown in the northeastern part of South America and in a part of Africa. Hemispherically, temperature trends from the 1950's to the 1960's seemed to be compensated by the inverse trends from the 1960's to the 1970's.
    As for July (winter), such compensatory trends were not apparent. From the 1960's to the 1970's, temperature increased remarkably in Antarctica, Australia and New Zealand.
    Change in the atmospheric circulation, which was characterized by the 500mb height field, was examined from the 1960's to the 1970's. The polar vortex (cold air mass) was reduced and weakened in the 1970's. Meridional heat transfer increased around the mid-latitudes. These trends at the 500mb level were related with the increasing temperature trend in the higher latitudes and the decreasing temperature trends in the mid-latitudes.
    In the Northern Hemisphere, the polar vortex had an expanding trend from the 1960's to the 1970's. This suggests that the compensatory trend also exists between the Arctic and the Antarctic.
    More detailed studies will become possible with the accumulation of the climatological data in the Southern Hemisphere.
  • 1981 年 54 巻 11 号 p. 668-669,671
    発行日: 1981/11/01
    公開日: 2008/12/24
    ジャーナル フリー
  • 1981 年 54 巻 11 号 p. 682a
    発行日: 1981年
    公開日: 2008/12/24
    ジャーナル フリー
  • 1981 年 54 巻 11 号 p. 682b
    発行日: 1981年
    公開日: 2008/12/24
    ジャーナル フリー
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