地理学評論
Online ISSN : 2185-1719
Print ISSN : 0016-7444
54 巻 , 4 号
選択された号の論文の3件中1~3を表示しています
  • 水岡 不二雄
    1981 年 54 巻 4 号 p. 177-195
    発行日: 1981/04/01
    公開日: 2008/12/24
    ジャーナル フリー
    世界各国で生徒の「地理ばなれ」は関係者の大きな関心事である.これを打開するため西独では,従来の地誌的地理教育に不満や批判が60年代末より集中したことを一契機に,地域づくりへの主体的参加能力を養うという全く新たな理念から地理教育の抜本的改革がなされた.そこでは当時学界に定着しつつあった基礎的人間存在機能・経済地理学理論等の地域福祉的観点からの評価を中心に,これを計画ゲーム等新たな方法で授業展開することが図られた.教材化は,全連邦的組織RCFPが現場・大学研究者によって組織されてなされた.本改革が類似の合衆国HSGP等と異なるのは,地理学の計量・理論革命の流れに従属せず,地理教育の民主主義社会形成に果たす役割が常に自覚されていることで,この点より今日「参加」を重要な課題としているわが国の地域づくり運動にも大きな示唆を与えうるものとなっている.
  • 福井 謙三
    1981 年 54 巻 4 号 p. 196-213
    発行日: 1981/04/01
    公開日: 2008/12/24
    ジャーナル フリー
    山崎断層系の中・西部に見られる断層変位地形を記載した.その特徴は次のようにまとめることができる.
    1. 全長80kmに及ぶ山崎断層系は中国山地東端部の南麓に位置し,この地域の地形発達に大きな役割を果たしている.山崎断層系は3~4本の長い断層とそれに付随する数本の短い断層からなる活断層系で,北東地塊の隆起成分を伴う左横ずれ断層である.
    2. 山崎断層系を構成するおのおのの断層は一部重複するように配列しているが,鮮明な断層地形から見て,現在も活発な断層運動が起きていると推定される区間は山崎断層系の一般走向の方向に重複することがなく,変位は構成する断層間で乗り移っていると考えられる.また,この変位の乗り移り部分では,長い断層と斜交する短い断層が観察される.
    3. 山崎断層系の北西端では,変位は数本の断層に分散していると考えられる.
    4. 数多く観察される横ずれ谷の断層線より上流部の長さ (L) とその河谷の屈曲量 (D) の間にD=aL (a;定数)の関係が成り立つ地区は少ない.
    5. 横ずれ断層が存在する山地内には,さまざまな発達段階の地形が山崎断層系に沿って観察され,特に河川の争奪が頻繁に起きている.また比較的大きな河川に断層変位が認められないことは,この断層の運動様式と河川の浸食形態との相互関係によって説明可能である.
  • 1981 年 54 巻 4 号 p. 214-215,218
    発行日: 1981/04/01
    公開日: 2008/12/24
    ジャーナル フリー
feedback
Top