地理学評論
Online ISSN : 2185-1719
Print ISSN : 0016-7444
54 巻 , 9 号
選択された号の論文の5件中1~5を表示しています
  • 福井 英一郎
    1981 年 54 巻 9 号 p. 469-472
    発行日: 1981/09/01
    公開日: 2008/12/24
    ジャーナル フリー
  • 澤 祥
    1981 年 54 巻 9 号 p. 473-492
    発行日: 1981/09/01
    公開日: 2008/12/24
    ジャーナル フリー
    筆者は,新期断層変位地形の明瞭な甲府盆地西縁・南縁の活断層調査を行ない,当地域の地殻変動の特徴を考察した.活断層は,後背山地と平行するN-S方向とNE-SW方向の二つに大別され,山地側が隆起する縦ずれ変位が卓越し,横ずれ変位は認められない.これらの活断層は,台地・丘陵と盆地床あるいは山地との境界で,新旧の扇状地性地形面を変位させている.台地・丘陵と盆地床の境界では,新期断層変位が特に明瞭で,構造的膨み・逆傾斜地形・撓曲変位が顕著である.このことから盆地西縁・南縁を限る活断層は,低角度の逆断層と推定され,これらはA級~B級の活動度を示す・新期断層変位は盆地内に数km張り出した部分において特に顕著で,これは池田・米倉 (1979) の逆断層の折れ曲がりによる低角化と関連した現象と解釈される.しかし,西縁の市之瀬台地では,山麓側の断層運動が現在も活発で,上記のモデルとは別の変位様式が考えられた.
  • 馬場 章
    1981 年 54 巻 9 号 p. 493-512
    発行日: 1981/09/01
    公開日: 2008/12/24
    ジャーナル フリー
    海南と会津は,ともにわが国漆器工業の生産高において上位を占める地域であるが,高度経済成長期,とくに1959~60年の中国産漆の輸入途絶を契機として代用漆が普及し,その使用によって従来の漆器業とは異なる「塗物業」とも呼称すべき新しい分野が生まれた.この塗物業は,プラスチック素地部門・吹付塗装部門・シルクスクリーン印刷部門の三つの生産工程からなり,漆器の代用品生産ともいえる性格をもち,その生産額は漆器生産をしのぐにいたっている.手工業による漆器生産から工程の近代化された塗物業への転換を対比すると,両産地では次の諸点が異なっており,手工業上の技術の崩壊,代用品を主とする大量生産体制への移行という点で,海南は会津より進んでいる. (1)漆器業では,海南は会津よりも事業所数が著しく減少している. (2)塗物業では,海南は会津よりもプラスチック素地部門において,漆器関係以外からの進出工場が多く,吹付塗装部門では揉漆(漆塗り)関係からの移行者が,海南は会津の3倍以上に達している.
    以上の差異をもたらした要因として,次のことが考えられる.海南は会津より簡略化された下地法を用いており,また,問屋制家内工業ではあるが,産地問屋が独立しており,近代工業地域に近く,その影響を強く受けた.しかし,塗物業への転換前における海南の盆中心,会津の椀,重箱中心という製品上の差異は,塗物業にも引き続き影響している.
  • 後藤 雄二
    1981 年 54 巻 9 号 p. 513-529
    発行日: 1981/09/01
    公開日: 2008/12/24
    ジャーナル フリー
    近世城下町における侍の居住パターンの性格を,城下の拡大がみられた17世紀の仙台を例として,動態的に分析した.その結果, (1)寛文期における仙台城下の侍の居住パターンは,静態的にみれぽ,城を中心とする半同心円状のパターンを示すが,各地区の拡大の時期および河岸段丘による階層的住み分けもみられる, (2)城下の拡大は,直臣数の増加を原因として,藩により計画的・不連続的に行なわれたので,拡大の直前には,特に小身侍において,かなり屋敷数:が不足していた, (3)城下建設時に,侍の居往パターンと侍屋敷の配置は一致していたと思われるが,その後,侍の直接・間接の移動が行なわれ,侍の居住パターンは変化した, (4)城下絵図の比較により,城下の拡大期と非拡大期とが区別されるが,時期による移動率・移動パターンに差異がみられた, (5)城に近い川内地区は,役職の上昇に伴い,禄高の上昇または不変のままで転入し,無役となり転出する地区であり,城下全体の居住パターンに影響を与える核心地区の役割を有すること,などが明らかとなった.
  • 1981 年 54 巻 9 号 p. 530-531,534
    発行日: 1981/09/01
    公開日: 2008/12/24
    ジャーナル フリー
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