地理学評論
Online ISSN : 2185-1719
Print ISSN : 0016-7444
55 巻 , 1 号
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  • 朱 京植
    1982 年 55 巻 1 号 p. 1-20
    発行日: 1982/01/01
    公開日: 2008/12/24
    ジャーナル フリー
    韓国の急速な都市化に伴う都市システムの成長を総合的に把握するため,まず,第1報として都市システム次元の変化の把握,次元の一致性の確認,都市のグルーピング,変化への要因の究明を試みた.主に主因子分析法とQモードのクラスター分析を用いて, 1966・1978年において時系列的に分析・比較した.因子分析の結果, 60年以降,韓国の都市システム次元の変化が著しく,それは輸出工業化の影響であること,首都圏と釜山圏の都市化が激しかったことなどが明らかになった.また,クラスター分析の結果では,都市化に伴ってソウル・釜山が特別大都市群を形成したこと,広域中心的機能を果たす都市群が新しい都市群として形成されはじめたこと,などが明らかになった.このようなドラマチックな都市システム次元の変化は,韓国がたどってきた歴史的背景・政府の開発政策・都市化の拡散効果・大都市への人口集中・工業化による所得の上昇・教育の効果などによるものと理解できる.
  • 岩間 英夫
    1982 年 55 巻 1 号 p. 21-36
    発行日: 1982/01/01
    公開日: 2008/12/24
    ジャーナル フリー
    本研究は,工業の発達を基軸とするわが国の経済発展の中で,エネルギーの転換によって崩壊した石炭産業に代わって,地域が見い出さんとする活路の一つとしての工業化を考察する.具体的には,常磐炭田地域を事例研究の対象に選んで,工業化への変容過程,工業化の性格とそれを規定する要因を労働力の側面より明らかにしようとするものである.
    産炭地域における工業は,内陸立地型の労働集約的工業である.工業化の性格は,危機に対応しなければならない産炭地域側と,ここに進出してきた京浜地方の中小資本が,双方とも国の行政策に依存して形成したものである.そして全体としては,京浜工業圏の一部に組み込まれた工業化であった.炭鉱資本・進出企業の合弁会社に代表される木材・家具工業と京浜地方から進出した電気機械工業に特色がある.前者は,主として炭鉱労働者が工業労働者に転換したものであり,特に採炭従事者はその適応に困難をきたした.後者は,若年労働者および炭鉱離職者の主婦が中心である.主婦の労働市場への流出は,炭鉱離職者の再就職に伴う賃金低下に起因する.工業化の性格を規定する要因の一つは,炭鉱労働力が工業労働力に変質した共通性である,肉体労働プラス単純機械の組み合わされた作業形態である.
  • 坂本 英夫
    1982 年 55 巻 1 号 p. 37-50
    発行日: 1982/01/01
    公開日: 2008/12/24
    ジャーナル フリー
    わが国における大面積農家の数は少数とはいえ,増加傾向にあり,小面積農家の数は減少傾向にある.大面積農家は北関東・新潟県以北の北日本,および九州の一部に多い.大面積農家の創出は,北海道では農家総数の減少と農地開発の面から急激に進行しているが,東北地方では農地開発の側面だけから起こっている.北日本および九州(の一部)での農業は比較的大面積の経営耕地を必要としているが,その割には収入が比例的に増加しない.しかし,農業らしい農業が行なわれている.上記の地域(外帯と仮称)を除く都府県を内帯と仮称したが,内帯では経営耕地面積の大きい農家は稀少である.内帯では農家の平均経営耕地面積はわずかに増えたが,大都市圏ではますます狭小化の傾向にある.内帯の農家は,集約的な土地利用を行ない,小経営の割に高額の粗収入をあげている.二つの地域型は,日本農業の全体像を認識するのに有効と考えられる.
  • 林 陽生
    1982 年 55 巻 1 号 p. 51-64
    発行日: 1982/01/01
    公開日: 2008/12/24
    ジャーナル フリー
    植物群落上とその内部における諸物理量の係わり合いから,風速が変化した場合に空気力学的諸要素がどう変わるかについて解析した.高度0.46mの風速が0.5~3.Om/sの間で変化するのにともない,摩擦速度は0.09~0.45m/sの間で変化した.摩擦速度の増大にともない,粗度長は増z0=0.044u*+0.018, 地面修正量は減少d=-0.361u*+0.288, 拡散係数はKM=0.093u*(u*<0.3m/s)およびKM=0.240 u*-0.044(u*〓0.3m/s),抵抗係数は一定CD=3.07×10-2の関係を得た.また,風速が2.0m/s以上になると摩擦速度は一定u*=0.375m/sとなった.以上の考察を行なうに際して仮定した方程式を解くことによって得られる,植物群落内の風速鉛直分布の数値解析結果は,観測結果とほぼ一致した.
  • 1982 年 55 巻 1 号 p. 65-68,72
    発行日: 1982/01/01
    公開日: 2008/12/24
    ジャーナル フリー
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