地理学評論
Online ISSN : 2185-1719
Print ISSN : 0016-7444
55 巻 , 2 号
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  • 長谷川 均
    1982 年 55 巻 2 号 p. 75-84
    発行日: 1982/02/01
    公開日: 2008/12/24
    ジャーナル フリー
    本稿は,石狩平野海岸部において,砂質堆積物の堆積環境や,同じタイプの地形でも,場所の違いが堆積物の粒度組成にどのように反映しているかなどを明らかにすることを目的とした. 66試料について,粒度組成の統計値による分析と, Qモード因子分析を行なった.その結果,当地域においては, energy総体を反映すると考えた因子により,比較的大きなenergyの影響下にあった北東部と,それより小さなenergyの影響下にあったと考えられる南西部とに区分できた.そして,偏形樹や気候資料をもとにした強風域の分布,強風の出現頻度などから,北東部は南西部に比べ,北西方向の強い風が吹くことがわかり,因子分析で推定した地域区分と一致した.
    当地域の堆積物の粒度組成は,西方向の強い風や,それによる波浪の影響を受けて構成されると考えられ,西方向の強風をさえぎる石狩平野西方の積丹半島や高島岬の存在が,石狩平野の堆積環境に重要な意味を持つと考えられる.
  • 山本 健児
    1982 年 55 巻 2 号 p. 85-112
    発行日: 1982/02/01
    公開日: 2008/12/24
    ジャーナル フリー
    西独における外国人労働者の地域的分布の動態に関して,すでに少ないながらもいくつかの研究がある.しかし,それらはいずれも看過できない問題を含んでおり,この点について論評を試みた.しかる後,手元にある資料を用い,外国人労働者総体,イタリア人,ギリシア人,スペイン人,ユーゴスラビア人,トルコ人の1965年以降の分布を,絶対的集積と相対的集中の二つの視角から明らかにした.国籍集団により,あるいは年次により多少異なった分布パターンがみられるが,基本的にはいずれも類似したパターンを描いている.これを説明するためには, Gieseらが用いた拡散モデルよりも,政治的・社会的・経済的背景を明らかにしなければならない.本稿では,特に外国人労働市場に注目し,その制度的枠組を検討することによって地域的パターンの説明を行なった.
  • 鹿島 薫
    1982 年 55 巻 2 号 p. 113-129
    発行日: 1982/02/01
    公開日: 2008/12/24
    ジャーナル フリー
    本研究では,小櫃川と養老川の上~下流域の地形発達史を編み,それをもとに下流域における沖積平野の形成過程と上~中流域における河谷の侵食過程との相互関係について考察を加えた.
    縄文海進頂期までの海水準上昇期において,下流域では沖積層の急速な堆積と堆積域の内陸側への拡大が生じた.また上~中流域では,急激な隆起運動のため,河谷の侵食は継続されたものの,比較的側刻の卓越する生育蛇行状態にあった.縄文海進頂期以降に海水準が若干低下すると,下流域では沖積平野の内陸部から,平野面の下刻が始まった.海水準が低下傾向に転じた影響は,上~中流域の河谷形成作用にも現われ,この時期以降,下刻のみが卓越する掘削蛇行状態となった.
  • 早津 賢二, 新井 房夫
    1982 年 55 巻 2 号 p. 130-138
    発行日: 1982/02/01
    公開日: 2008/12/24
    ジャーナル フリー
    新潟県小千谷市から長岡市にかけての信濃川流域は,水準点の変化・段丘面の変位・地質構造の変形の三者がそろった活褶曲についての最良のフィールドの一つとして知られている.この地域におけるテフラ累層および段丘堆積物の中から, 3層の重要な示標テフラ層,すなわち姶良Tn火山灰層 (AT, 約2.1~2.2万年前)・大山倉吉軽石層 (DKP, 約4.5~4.7万年前)・中子軽石層 (NG,約13~15万年前)が検出された.これら示標テフラ層と段丘面(太田・鈴木, 1979) との関係に基づいて,各段丘面の形成年代が次のように推定された. A面:約13~15万年前, B面:約5~6万年前, C面:約2.1~2.5万年前, D~F面: 2万年前以降,おそらく完新世.また,これら各段丘面の形成年代と,すでに算出されている段丘面の変位量から,変動地形の変位速度が計算された.それによると,小千谷地域全体としての北方への傾動運動,および小千谷向斜の造向斜運動は,ともにA面の形成以降現在まで,ほぼ一定の速度で継続していると考えられる.
  • 1982 年 55 巻 2 号 p. 139-140,147
    発行日: 1982/02/01
    公開日: 2008/12/24
    ジャーナル フリー
  • 1982 年 55 巻 2 号 p. 146
    発行日: 1982年
    公開日: 2008/12/24
    ジャーナル フリー
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