地理学評論
Online ISSN : 2185-1719
Print ISSN : 0016-7444
56 巻 , 6 号
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  • 石光 亨
    1983 年 56 巻 6 号 p. 379-382
    発行日: 1983/06/01
    公開日: 2008/12/24
    ジャーナル フリー
  • 笠原 俊則
    1983 年 56 巻 6 号 p. 383-402
    発行日: 1983/06/01
    公開日: 2008/12/24
    ジャーナル フリー
    本稿は,水利条件の劣悪な淡路島諭鶴羽山地南麓における取水・水利形態および水利空間の変化過程の究明を目的とするものである.この地域には,次の5タイプの取水形態が見受けられる.それらは, A: 共同で谷川から引水し,集落専用の簡易水道を持つ, B: 個人で谷川から引水する, C: 湧水(カワ・ホリ)や井戸などから引水する, D: 町営の簡易水道を使用する, E: 溜池から引水する,である.これらのタイプのうち,共同で谷川から取水するAタイプが, 17集落のうち14集落に及んでいる.共同取水を行なう集落では6集落に複数の水利集団が見い出される.そのうち, 3集落(吉野,黒岩,白崎)では社会的要因により,他の3集落(油谷,山本,惣川)では地形的要因によって,それが形成されてきた.この場合,社会的要因とは,小地域集団の隣保が,同時に水利集団をつくることである.ただし,吉野・黒岩では,隣保の分布自体が地形的制約を受け,社会的要因によるといえども,地形的要因を無視することはできない.しかし,白崎では,何世代にもわたって対立関係にあった二つの隣保が別個に水利集団を形成しているので,ここのみは社会的要因を重視しなければならない.これらの水利集団には,農業水利集団ほど明確な水利慣行・配水統制・水利労働などの規定は見られない.ただ,簡易水道の管理に関しては, 10日~1ヵ月交代,あるいは1~2年交代で担当者が設けられている.以上に対し,他の集落においては,地形的制約を克服し,水源を谷川・井戸・湧水・溜池に求めて,個別に最も容易な取水が行なわれていることが明らかになった.
    また,この地域において,最も水利構造の変化の大きかった吉野では,生活用水の空間構造の変化過程は5期に分けられるが,その契機は,産業構造の変化に負うところが大きい.水利空間は,点から面へと拡大され,面の拡大にともなって,水利集団の再編成および単純化が行なわれた.そして,社会機能は隣保レベルから村レベルへと移行していった.
  • 杉谷 隆
    1983 年 56 巻 6 号 p. 403-419
    発行日: 1983/06/01
    公開日: 2008/12/24
    ジャーナル フリー
    沈降域に発達する海岸平野の最終間氷期以後の発達史を,埋没している古地形を復元することによって実証的に明らかにし,さらにこれに基づいて平野の埋積過程を,定量化された数値によってとらえることを試みた.研究地域には有明海北岸平野を選んだ.
    まず,平野のほぼ全域にわたるボーリング・データを,地形学的な吟味のもとに解析し,後期更新世以後の層序を合計13層に区分した.これに基づいて,とくに堆積原面がどのように形成されたかに注意を払いながら,地形学的考察を加え,最終間氷期以後の地形発達史を解明した.
    最終間氷期には,この平野は内湾性の堆積物によって埋積され,平坦面が形成された.その平坦面は,約0.2m/1,000年の速さの沈降運動の影響を受けて埋没していき,現在は現海面下20mの開析された地形面として残存している.その平坦面形成後の古地形は,約7万年前・約3万年前・最終氷期最大下刻期・約1万年前のものがそれぞれ復元される.
    さらに,この平野の最終間氷期以後の埋積過程を定量的にとらえるために,以上の結果に基づいて,各堆積物の堆積時の体積と残存する体積を推定し,最終間氷期以後の沈降量も同じく体積的に評価して考察に加えた.定量的視点からは,この平野の発達史は次のように結論される.最終間氷期から現在の後氷期にいた,る,氷河性海面変動との関連からは,高海水準期から次の高海水準期までの1周期間に,沈降運動の影響は6.4km3に達した.最終氷期の相対的な低海面期には,当時の山地からの岩屑供給量が現在のそれと大差ないものとすれば,平野内で起きた浸食量をはるかに上回る量の岩屑が,平野を通過してより下流へ流送されていき,平野では主に沈降運動の影響が蓄積していった.沖積層は,以上のようにして形成された器を急速9に埋積した堆積物で,その体積5.2km3は,前述した長期間の沈降量6.4km8の約80%という大きな値を占めている.
  • 高木 彰彦
    1983 年 56 巻 6 号 p. 420-439
    発行日: 1983/06/01
    公開日: 2008/12/24
    ジャーナル フリー
    本稿では,参議院選挙をとりあげ,愛知県を事例どして選挙結果の空間的分布とその変化を示すとともに,社会・経済的地域特性との関連を定量的に謝した. (1) まず,選挙繰では,投票率ま,第7回(1965年)・第10回(1974年)選挙とも,農山村部で高く,都市部で低かった.政党別得票率をみると,第7回選挙では保守と革新の得票分布の違いが明瞭で,自民党は農山村部で高い得票率を示し,他政党は都市部で高かった.第10回選挙になると,自民・社会両党の得票が都市部で減少し,共産党・公明党が都市部で増加,民社党が労働組合の支持変更のため急増した. (2) 次いで, 1965・75年における社会・経済的地域特性を因子分析により要約した. (3) 投票率,政党別得票率を従属変数, (2) で得られた因子得点を独立変数として重回帰分析を行なった結果,両者には密接かつ有意な関係のあることが判明した.
  • 1983 年 56 巻 6 号 p. 440-447
    発行日: 1983/06/01
    公開日: 2008/12/24
    ジャーナル フリー
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