地理学評論 Ser. A
Online ISSN : 2185-1735
Print ISSN : 0016-7444
63 巻 , 5 号
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  • 山本 憲志郎
    1990 年 63 巻 5 号 p. 285-314
    発行日: 1990/05/01
    公開日: 2008/12/25
    ジャーナル フリー
    日高山脈北部に分布する周氷河性斜面堆積物は,各基盤岩質別に特徴的な粒度組成,礫径,礫の形態を示す.これらの岩質別の特徴は,Ta-d降下期(約9,000y. B. P.)以降の斜面物質移動に差異をもたらした.
    花崗岩地域の斜面堆積物は大型の礫から構成され,マトリックスも凍上性が低い.そのためTa-d降下以降、顕著な物質移動が生じなかった.それに対して,ホルンフェルス,頁岩地域の斜面堆積物は構成礫が小型であり,マトリックスも凍上性が高いため,Ta-d降下以降より遅くまで周氷河性ソリフラクションによる物質移動が継続したと推定される.しかしTa-d降下以降斜面物質の移動速度の増加,もしくは非周氷河性の営力がこれら岩質域の斜面上で,多少関与した可能性がファブリック・ストレングスの経時変化より推定される.
  • 須田 芳彦
    1990 年 63 巻 5 号 p. 315-334
    発行日: 1990/05/01
    公開日: 2008/12/25
    ジャーナル フリー
    降水量の度数分布は,集計する時間単位が長くなるにしたがって逆J字型・指数・正規型と変化する.1時間から30日間にわたる,この変化の地域的・局地的特徴を,暖候期について,日本全国を対象としたAMeDASデータを用いて調べた.分布のあてはめには,分布モデルと統計量が一対一の対応をする最大エントロピー法を用い,分布の形状を量的ばらつき(対数幾何平均)のもつ情報量によって定量化した.その結果,度数分布は平均10日間で指数分布となり,指数分布となる集計時間の地理的分布には地域的なまとまりがみられる.短時間降水量に対しては,量的ばらつきを地理的分布からみると,地形が関係した局地性が認められ,地形性上昇域で量的ばらつきが大きい.また,集計時間が大雨の持続時間に一致するとき量的ばらつきは最大となるので,地形性上昇による大雨の持続時間を統計的に求めることができ,その値は12時間程度である.
  • 1990 年 63 巻 5 号 p. 335-337,341
    発行日: 1990/05/01
    公開日: 2008/12/25
    ジャーナル フリー
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