地理学評論 Ser. A
Online ISSN : 2185-1735
Print ISSN : 0016-7444
63 巻 , 8 号
選択された号の論文の5件中1~5を表示しています
  • 島津 弘
    1990 年 63 巻 8 号 p. 487-507
    発行日: 1990/08/01
    公開日: 2008/12/25
    ジャーナル フリー
    東北地方の白神,朝日,北上の3つの山地内に流域をもつ20の河川を対象とし,山地河川における礫径特性値の分布を明らかにするとともに,その下流方向への変化を用いて河川流路の区分を行なった.さらに,各々の区間ごとに礫径特性値の変化を規定する要因について,河川の運搬力と支流からの礫の供給という観点から考察した.結果は以下のようになった.河川上・中流部に位置するセグメントIでは,支流からの土石流により礫が供給されるため平均粒径は下流方向には減少しない.セグメントII, IIIでは,下流方向へ平均粒径が減少するが,セグメントIIでは,支流からの土石流による礫の供給の影響を受け,変動係数が増大する。これに対して,セグメントIIIでは,ふるい分けが進行することにより変動係数は減少する.下流部に位置するセグメントIVでは,礫の供給の影響やふるい分けの効果が小さく,礫径はほとんど変化しない.流路途中に位置するセグメントVでは,局所的に支流から礫が供給されるために平均粒径が下流方向へ増大する.
  • 永田 淳嗣
    1990 年 63 巻 8 号 p. 508-529
    発行日: 1990/08/01
    公開日: 2008/12/25
    ジャーナル フリー
    沖縄県のサトウキビ作は生産者価格抑制政策のもとで,収穫機械化を軸とした経営の合理化を迫られている.このことは,とりわけサトウキビ作・糖業を主産業とする離島部において切実な問題となっている.本稿では,県内で唯一の本格的な収穫機械化地域である南大東島を取り上げ,1988年の北ムラでの調査を中心にサトウキビ作経営の実態を考察した.その結果,収穫機械化が現状では必ずしも経営の合理化に結び付いていないことが明らかになった.収穫機械化後の南大東島のサトウキビ作経営は,資本装備の著しい増大と土地基盤への莫大な投資,新植や肥培管理に要する栽培経費や労働力投下の増大によって特徴づけられる.しかしこれまで,資本装備の利用度をいかにして高あるか,従来の粗放的な栽培技術体系から労働集約的,資本集約的な栽培技術体系への転換をいかにして図るかといった問題点の検討が十分になされてこなかったために,農家経営を圧迫する結果になっている.収穫機械化による重労働からの解放は,若者がサトウキビ作に従事するための最低限の条件と考えられる.しかし同時に,収穫機械化が経営の合理化に結び付くものでなければ,サトウキビ作は次第に将来の担い手を失い,沖縄離島の主産業としての地位を低下させていくことになるであろう.
  • 西森 基貴, 吉野 正敏
    1990 年 63 巻 8 号 p. 530-540
    発行日: 1990/08/01
    公開日: 2008/12/25
    ジャーナル フリー
    The purpose of this study is to investigate the relationship between ENSO-events and the gener-ation, development and movement of typhoons by comparing ENSO years with anti-ENSO years. The results are summarized as follows:
    1. In the ENSO years the number of typhoons generated is smaller than that in the anti-ENSO years, but many of those that develop are strong.
    2. The generation of typhoons is closely related to the sea surface temperature (SST) conditions over the Northwest Pacific Ocean. In the ENSO years, the area in which typhoons are generated shifts toward the southeast in accordance with a positive SST anomaly.
    3. Typhoon tracks show clear differences between the ENSO and the anti-ENSO years. During the ENSO years, many typhoons move westward and reach the South China Sea in summer, but in the autumn many typhoons recurve and pass the southeastern waters of Japan. In contrast, during the anti-ENSO years, typhoons move mostly northwestward and affect the west of Japan or reach the East China Sea in summer, but move westward and to the South China Sea in autumn.
  • 1990 年 63 巻 8 号 p. 541-544,553_1
    発行日: 1990/08/01
    公開日: 2008/12/25
    ジャーナル フリー
  • 1990 年 63 巻 8 号 p. 552
    発行日: 1990年
    公開日: 2008/12/25
    ジャーナル フリー
feedback
Top