地理学評論 Ser. A
Online ISSN : 2185-1735
Print ISSN : 0016-7444
69 巻 , 6 号
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  • 石川 雄一
    1996 年 69 巻 6 号 p. 387-414
    発行日: 1996/06/01
    公開日: 2008/12/25
    ジャーナル フリー
    本稿では,郊外化がいち早く進展した京阪神大都市圏において,多核化へ向けてどのような動向が考えられるのかを,都心域と郊外核間の特性比較に焦点をあてて検討した.核の特性分析には,核の詳細な就業構造や多様な流動パターンを示すデータと,都市域よりも小地域単位のデータの利用が有効である.そこでこうした指標が利用可能なパーソントリップ調査を分析資料として,核の抽出と機能分類および交通利用パターン,核の勢力圏構造を検討した.
    現段階では,京阪神大都市圏にはアメリカ合衆国にみられるような都心域を凌駕する郊外核成長の動向はみられないが,消費活動では階層構造的な「補完的多核化」が進展していることがわかった.そして就業活動では,弱い「補完的多核化」の兆しを示したが,機能的に都心域と類似した郊外核の成長はごくわずかであった.また女子就業構造・交通利用パターンにおいても,都心域と郊外核では異なる特色を示した.
  • 中川 清隆
    1996 年 69 巻 6 号 p. 415-435
    発行日: 1996/06/01
    公開日: 2008/12/25
    ジャーナル フリー
    道路幅が一様な碁盤の目状地割りに,底面が正方形の直方体建築物が配置された,数値的な都市模型のキャニオンに平行または45°の方向から任意の太陽高度で日射が入射する際の天頂方向への反射日射強度を決定論的に計算するスキームが開発される.あらゆる組み合わせの天空率,建蔽率および太陽高度に対して計算されるこの都市模型の地表面アルベドを整理して,地表面アルベドの天空率依存性,建蔽率依存性,および太陽高度依存性が明白にされる.すなわち,地表面アルベドは,極端に大きな建蔽率や小さな建蔽率の場合は相対的に高く, 0.25を中心とする中程度の建蔽率の場合に相対的に低い.天空率が比較的大きい領域では地表面アルベドは天空率の低下とともに急減するが,小天空率領域では地表面アルベドには天空率依存性はほとんど認められない.地表面アルベドの建蔽率および天空率に対する依存性は,太陽高度が低下するに従って顕在化する.この事実は,都市キャニオン床に日陰が形成されると,本来ならばこのキャニオン床の日陰に入射するはずの直達日射がキャニオンの日向側壁面に入射し,そのうちのかなりの部分が多重反射によりキャニオン内にトラップされるため,天頂方向へ反射される日射量が減少することを意味する.
  • 1996 年 69 巻 6 号 p. 446-466
    発行日: 1996/06/01
    公開日: 2008/12/25
    ジャーナル フリー
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