地理学評論 Ser. A
Online ISSN : 2185-1735
Print ISSN : 0016-7444
70 巻 , 6 号
選択された号の論文の3件中1~3を表示しています
  • 稲永 麻子, 渡邊 眞紀子, 三上 岳彦, 中山 裕則
    1997 年 70 巻 6 号 p. 333-351_2
    発行日: 1997/06/01
    公開日: 2008/12/25
    ジャーナル フリー
    冬季夜間に赤城山南斜面に現れた地表面温度の温暖帯について,土地利用との関連,とくに森林が温暖帯出現の要因となっているかどうかを検討した.地表面温度は1987年1月27日20:50 JST観測のLANDSAT/TMの熱赤外データから求め,土地利用は国土数値情報土地利用データを用いた.
    地表面温度分布と土地利用分布の比較により,森林が他の土地利用よりも高温であるために,森林の多く分布する標高が温暖帯として認識されている可能性が指摘された.解析の結果,中腹(標高約450~680m) 以下では,土地利用にかかわらず,地表面温度が逆転しているか,標高が増加しても低下していないこと,また,森林は他のほとんどの土地利用よりも高温であることがわかった.したがって,この地表面温度画像に現れた温暖帯は,土地利用にかかわらず形成されていた高温あるいは低標高部分と等温の部分と,森林と他の土地利用との地表面温度差によって生じた見かけ上の高温部の,双方で構成されていると結論された.
  • 水野 真彦
    1997 年 70 巻 6 号 p. 352-369
    発行日: 1997/06/01
    公開日: 2008/12/25
    ジャーナル フリー
    本稿は,自動車産業を事例として,企業間連関における近接の重要性について,取引と物流の両面から考察した.浅沼の提起した「関係特殊的技能」という概念や,貸与図部品,承認図部品,市販品タイプの部品という分類を空間的観点から検討し,部品調達の空間的範囲の仮説を提示した.完成車メーカーや一次部品メーカーが資材や部品を調達するに際し,貸与図部品は地域レベルで,承認図部品は国内レベルで,市販品タイプの部品はグローバルなレベルで調達を行うと考えられる.これは取引プ白セスにおける相互作用の質と量,信頼や「文化的距離」の重要性,物流プロセスにおける輸送リードタイム削減の必要性,輸送費の割合といった,取引と物流の両方の理由による.
    さらに,国際競争の激化で企業の戦略が製品の多様化から低コスト化へとシフトしていることや政治的な要因のため,近年では連関における物理的・文化的近接の重要性は相対的に低下し,連関の空間的範囲は徐々に拡大しつつある.
  • 1997 年 70 巻 6 号 p. 370-376,385_1
    発行日: 1997/06/01
    公開日: 2008/12/25
    ジャーナル フリー
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