地理学評論 Ser. A
Online ISSN : 2185-1735
Print ISSN : 0016-7444
72 巻 , 11 号
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  • 武田 祐子
    1999 年 72 巻 11 号 p. 721-745
    発行日: 1999/11/01
    公開日: 2008/12/25
    ジャーナル フリー
    本研究の目的は,時空間プリズム概念を取り入れた新しい時空間プリズム立地・配分モデルを構築することにある.そのために,評価モデルである時間地理学のPESASPシミュレーション・モデルを,立地・配分モデルの最大カバー・モデルとしてとらえ直し,その拡張を行う.
    従来のPESASPシミュレーション・モデルを応用した施設の最適配置モデルは,最大カバー・モデルの目的関数や条件を変化させることにより定式化することができる.本研究では,時空間プリズム立地・配分モデルと従来のものとの目的関数の比較・検討を行い,その解空間を明らかにする.時空間プリズム立地・配分モデルは,中継施設のような複雑な利用パターンが行われる施設を対象とした立地・配分モデルといえる.そしてその利点は,時空間プリズムの大きさを操作することで,時間利用パターンによって異なるさまざまな効用空間を明らかにできる点にある.
    なお,立地・配分モデルの目的関数の複雑化は,その最適地点探索を難しくするが,本研究では,その解法として遺伝的アルゴリズムの一種である進化戦略を用いた.
  • 恩田 真理子
    1999 年 72 巻 11 号 p. 746-762
    発行日: 1999/11/01
    公開日: 2008/12/25
    ジャーナル フリー
    琉球列島の久高島裾礁において,空中写真判読により微地形を分類し,巨礫分布を調査した.野外調査では,長径1m以上の巨礫の形態,位置の記載とともに,台風通過後に長径20cm以上の移動礫の記載を行った.また,実験的に大礫を置き,その移動距離と方向の計測を行った.礁原上の巨礫は礁斜面の縁脚の一部が暴浪によって破壊され分離した礫(縁脚起源礫)と,縁溝に堆積している礫(縁溝起源礫)の2種に分類できた・調査期間中に冬季季節風および最大風速20m/s以上,最大有義波高6m以上の台風により巨礫が移動したことを確認した.巨礫は,幅の広い礁原や沖側に湾曲した礁原の陸側に多く観察できた.礁原上の巨礫は・滞在時間が礁池内の巨礫に比べて短く,数も少ない。礁池内の一部の巨礫は,造礁サンゴの付着のたあに再移動できなくなり,礁池底に堆積して,礁池底の埋積に寄与する.
  • 青木 賢人
    1999 年 72 巻 11 号 p. 763-772
    発行日: 1999/11/01
    公開日: 2008/12/25
    ジャーナル フリー
    地形的雪線高度は古環境復元の重要な指標の一つである.涵養域比(accumulation area ratio:AAR)法は過去の氷河の地形的雪線高度の認定法として精度が高いと指摘されていたが,解析に用いるAAR値は研究者によって大きく異なっている.そこで地形的雪線高度の復元に用いるための適切なAAR値を求めるため,現成氷河のAAR値と質量収支との関係を検討した.各氷河の質量収支とAAR値は高い相関を示すことが知られており,世界各地の32氷河について質量収支の均衡を仮定した場合のAAR値(AAR0値)を平均すると59.2±6.7%となり,氷河のタイプによる差は認められなかった.明瞭なモレーンを含む氷河地形は,長期的に停滞していた氷河分布を示している.このような氷河では質量収支は均衡していたと考えられるので,上記の平均的なAAR0値を用いることで氷河地形形成時の地形的雪線高度を復元することができる.
  • 1999 年 72 巻 11 号 p. 773-778,783
    発行日: 1999/11/01
    公開日: 2008/12/25
    ジャーナル フリー
  • 1999 年 72 巻 11 号 p. 782
    発行日: 1999年
    公開日: 2008/12/25
    ジャーナル フリー
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