地理学評論 Ser. A
Online ISSN : 2185-1735
Print ISSN : 0016-7444
72 巻 , 8 号
選択された号の論文の6件中1~6を表示しています
  • 榧根 勇
    1999 年 72 巻 8 号 p. 487-488
    発行日: 1999/08/01
    公開日: 2008/12/25
    ジャーナル フリー
  • 加賀 美雅弘, Peter MEUSBURGER
    1999 年 72 巻 8 号 p. 489-507
    発行日: 1999/08/01
    公開日: 2008/12/25
    ジャーナル フリー
    本稿は,19世紀末のオーストリア・ハンガリー帝国領内における地域間格差を,住民の健康状態に着目して明らかにすることを目的とした.帝国は広大な領域を持ち,国内にある地域間格差がヨーロッパ全域の地域構造を把握する際にきわめて有意義であることが指摘されていながら,地理学においてはこれまでまったく議論されてこなかった.本稿では,『軍統計年鑑』に掲載されている徴兵検査結果に注目し,地域差を呈する住民の健康状態から地域間格差を論じた.具体的には,健康状態を全般的に示ずと考えられる身体の衰弱と低身長,さらに異なる地域的要因を持つ疾病として甲状腺腫,クレチン病,歯の疾患を取り上げ,その地域差を検討した.
    これらの地域差を描写した結果,徴兵検査に代表される住民の健康状態の地域差が,地域の経済水準や医療・衛生施設の整備,生活水準の地域差と関わること,この地域差が地域外から流入するイノベーションや地域住民のイノベーション受容によって規定されるとの解釈を提示した.19世紀後半は,帝国において鉄道建設をはじめとする近代化が進行した時期にあたり,健康状態の地域差はかかる近代化のプロセスの地域差を反映するものであるといえる.
  • 平 篤志
    1999 年 72 巻 8 号 p. 508-535
    発行日: 1999/08/01
    公開日: 2008/12/25
    ジャーナル フリー
    本稿の目的は,アメリカ合衆国シカゴ大都市圏における日本系企業の立地パターンと属性の変容過程を解明することである.シカゴ大都市圏の日本系企業は,1980年代後半以降に急増した.その分布パターンは,当初みられたシカゴ市中心部およびシカゴ市北西部のオヘア国際空港周辺への集中パターンから,1990年代に入ってシカゴ大都市圏全域での分散パターンに移行しつつある.シカゴ市内への立地要因は市場への近接性が,郊外地域へのそれは国際空港への近接性が主たるものであった.日本系企業の取引先企業は,日本系企業の進出期間が長いほど,またより郊外地域に立地するほど現地アメリカ企業の占める割合が高い傾向にある.従業員の現地採用はかなりの程度進行しているが,最高責任者のそれはいまだ一部分にとどまっている.シカゴ大都市圏における日本系企業の分布パターンと属性の変化過程は,それぞれの特徴が現地企業の全体的な空間パターンと属性の特徴に近似していく過程,すなわち空間的・属性的現地化の過程としてとらえることができる.
  • 大平 明夫, 海津 正倫
    1999 年 72 巻 8 号 p. 536-555
    発行日: 1999/08/01
    公開日: 2008/12/25
    ジャーナル フリー
    北海道北部,大沼周辺に発達する沖積低地(幕別平野)における完新世の相対的海水準変動および海水準の微変動に関連した沖積低地の地形発達にっいて検討した.
    大沼に流入する声問川とサラキトマナイ川の沖積面は,面の連続性・開析度から三つの地形面に区分される.完新世1面は,最高海水準を記録した約6,000yrBP以降に形成された沖積面であり,約3,600yrBPから約2,600yrBPの間に起こった約2m程度の相対的海水準低下に伴って段丘化した.完新世1面を開析して形成された完新世2面も開析を受けており,その開析には約1,600yrBP以降の相対的海水準低下が関わったと推定される.完新世3面は,ほぼ現在の基準面に対応した沖積面で,それ以前に形成された沖積面を開析して拡大している.このように・本地域の沖積面は,完新世後半における海水準の微変動と密接に関連して発達したことが明らかとなった.
  • 1999 年 72 巻 8 号 p. 561
    発行日: 1999年
    公開日: 2008/12/25
    ジャーナル フリー
  • 1999 年 72 巻 8 号 p. 562-564
    発行日: 1999/08/01
    公開日: 2008/12/25
    ジャーナル フリー
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