地理学評論 Ser. A
Online ISSN : 2185-1735
Print ISSN : 0016-7444
74 巻 , 8 号
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  • 奥野 隆史
    2001 年 74 巻 8 号 p. 431-451
    発行日: 2001/08/01
    公開日: 2008/12/25
    ジャーナル フリー
    F. K. Schaeferの例外主義論文の発表以来,今日までに半世紀を経ている.その間, 1960年代前半の既存の統計手法の利用に始まり,その後地理学固有の概念・手法の重視が叫ばれ,それに伴い立地論のモデル展開や空間行動の計量分析などが盛んとなり,そのアブ面一チが集計的なものから非集計的なものへと変化していった・1970年代後半以後・際立った変革が技術と方法の両面に現れてきた.主なものはGISの発達とロにカルモデルの構築である.GISの計量地理学分析への結合は必ずしも十分ではないが,分析法のコンピュータプログラム化の遅れとともに,それの未開発部分の多さにもその原因がある.近年における分析法の開発の主点は,前代の空間プロセスのグローバル面のモデル化から,それのローカル性に焦点を当てたモデル化に移行されっっある.この移行は,地域個性の計量的解明を目指すとともに,空間的非定常性問題の解決を意図する動きといえる.それに関して, (1) 点パターンや空間的自己相関などの伝統的問題に対するローカル分析, (2) 空間的拡張法,空間的適応フィルタ法,多水準モデル法,地理的加重回帰法など多変量的問題状況に対するローカル分析について論評する.またこれらの分析と深く関わる可修正地域単位,実験的推測,地理的加重モデルなどの新しい研究動向にっいても言及する.
  • 佐藤 大祐
    2001 年 74 巻 8 号 p. 452-469
    発行日: 2001/08/01
    公開日: 2008/12/25
    ジャーナル フリー
    海岸の観光地では,海浜別荘地や民宿地域などが大都市からの距離や利用者の社会階層などに応じて発達し,観光産業を基軸とした地域が形成された.その中にあって,近年マリーナの増大が顕著で,漁業などとの海域利用の競合が発生している.本研究では,東京を中心としたマリーナの立地と,マリーナ利用者の属性とレクリエーション行動を解明することを目的とした.1960年代に三浦半島の相模湾岸において別荘地帯の延長線上に開設されたマリーナは,充実した施設を併設している.この利用者は,東京都区部の西部に居住する高額所得者層から成り,夏季を中心にリゾートマンションなどに滞在して,沖合海域において大型のクルーザーヨットでのセーリングとモーターボートでのトローリングを,沿岸海域に密集する漁業活動とすみわけっっ行っている.一方,1973年の第1次オイルショック以降,東京湾において産業施設から転用されたマリーナは簡易な施設で構成されている.中産階級にも広がる利用者は,週末に日帰りし,波浪の静穏な東京湾内湾の中でも沿岸寄りの海域を小型モーターボートを使って行動することで,沖合の大型船の航路とすみわけている.,このようなマリーナとその海域利用の実態が明らかとなった.
  • 成瀬 厚
    2001 年 74 巻 8 号 p. 470-486
    発行日: 2001/08/01
    公開日: 2008/12/25
    ジャーナル フリー
    特定の場所を表象する方法と動機を探求するために,写真家田沼武能の東京に関する作品を意味論的側面と制度的側面から分析した.作者の自己同一性と表象される場所との関係に故郷概念から接近した.意味論的分析から引き出された,田沼作品に通底するnature概念は,この関係を修辞的に結び付けている.戦後の東京下町で青年期を経験した田沼は,その変貌に戸惑いを感じ,処女作『武蔵野』 (1974年)で人間の外なる自然景観と過去の人々が残した建築物や遺物などの文化景観を記録した.この作品は土地そのものの不変の特質を強調したが,『東京の中の江戸』 (1982年)では,人々の表情や生活様式を画像化することを通じて,土地に根付いた人間の生活の不変性,すなわちある種の人間の本性を主張した.『東京の戦後』 (1993年)は撮り続けた写真を1990年代の彼の解釈によって編成したもので,一つの教科書的な歴史物語を呈している.こうした作品生産を通して,作者のアイデンティティは彼自身の自発的な力と出版界などの制度による諸力の中で相互作用的に形成された.
  • 2001 年 74 巻 8 号 p. 487-490,iii
    発行日: 2001/08/01
    公開日: 2008/12/25
    ジャーナル フリー
  • 2001 年 74 巻 8 号 p. e3
    発行日: 2001年
    公開日: 2008/12/25
    ジャーナル フリー
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