地理学評論
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75 巻 , 2 号
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  • 栗島 英明
    75 巻 (2002) 2 号 p. 69-87
    公開日: 2008/12/25
    ジャーナル フリー
    本稿は,昨今の分権化に関する議論を踏まえ,名古屋圏における家庭系一般廃棄物収集サービスを事例として,市町村が供給する公共サービスの地域的差異と要因を考察し,そうした差異と市町村の持つ性格を対応させることで,公共サービスにおける地域特性の影響について検討を行った.収集サービスの供給体制においては,コスト削減を目的とする民間委託が進展する中で,一部の市町村では直営職員の数や業者の有無を要因とした広域収集や直営・収集の残存がみられた.収集サービスの供給内容のうち分別数の差異は,排出量の差異や地域コミュニティの不在,コストの高騰に起因する.収集頻度は,一般的に1人当たり排出量の少ない町村では収集頻度も低いが,腐敗性を有する可燃ごみは頻度に差異があまりみられない.ごみ減量化や収集コストの補完を目的とする有料化が多くの市町村でみられたが,県によって進展に差異がみられた.最後に,供給される収集サービスによって市町村を類型化し,市町村の地域特性を測り得る統計指標との関係を検討したところ,これまで指摘されてきた都市部と農村部における収集の委託化や多分別や有料化といった減量化政策の進展度の差異とともに,これまで指摘されてこなかった地域の中心都市での収集サービスの効率化や合理化,さらにはリサイクル・排出抑制政策の遅れという特徴を確認することができた.
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  • 島津 俊之
    75 巻 (2002) 2 号 p. 88-113
    公開日: 2008/12/25
    ジャーナル フリー
    本稿は地理学史におけるクリティカル・ヒストリーの潮流に鑑み,明治政府の地誌編纂事業を新出史料に基づいて再構成し,近代日本の国民国家形成との関係性を考察した.一国地誌の編纂は当初民部省・文部省・陸軍省で個別に構想され,文部省は『日本地誌略』を,陸軍省は『兵要日本地理小誌』などを刊行した.陸軍省から正院に移った塚本明毅は『日本地誌提要』を編纂し,さらに「皇国地誌」の編纂を推進した.それを「大日本国誌」に発展させた内務官僚桜井勉の異動は,その中止や地誌編纂事業の帝国大学移管と規模縮小につながり,井上毅文相の裁定と死は当該事業の命運を断った.正院-内務省系統のキーパースンは,地誌編纂の表象的な国土統合機能を主権強化の要件としたが,国民統合の構想には欠けていた.しかし,対外的な国威発揚の用具ともなった『日本地誌提要』は,その記載内容が実質的に国民統合に向けて動員された.かかる「意図せざる結果」は,国土統合や主権強化の諸過程とあいまって,国民国家形成に寄与し得るものであった.
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  • 75 巻 (2002) 2 号 p. 114-120,iii_2
    公開日: 2008/12/25
    ジャーナル フリー
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