地理学評論
Online ISSN : 2185-1727
Print ISSN : 1347-9555
検索
OR
閲覧
検索
75 巻 , 9 号
選択された号の論文の3件中1~3を表示しています
    • |<
    • <
    • 1
    • >
    • >|
  • 熊原 康博
    75 巻 (2002) 9 号 p. 553-570
    公開日: 2008/12/25
    ジャーナル フリー
    四国南西部,僧都川および松田川流域における河成段丘の編年を広域テフラを用いて明らかにし,中期更新世以降の地形発達と地殻変動様式について検討した.研究地域の段丘面は高位からH1面,H2面,M面,L面の4面に分類される.最高位のH1面は連続性の良い堆積段丘で,その堆積層には0.58±0.11Maのフィッショントラック年代を示す銭坪テフラと,0.66±0.15Maのフィッショントラック年代を示す光専寺IIテフラが挟在する.銭坪テフラは,年代・鉱物組成・含有鉱物の屈折率の一致から中部九州の由布川火砕流堆積物に対比される可能性が高い.銭坪テフラの年代からH1面は0.6Ma頃に離水したと推定される.H1面以降の段丘面は連続性が悪く,その堆積層は薄い.H1面形成までは松田川流域から増田川・僧都川流域を経て,豊後水道へ注いでいた古南宇和川が存在したが,その後,古南宇和川の水系は河川争奪によって消滅した.広く分布するH1面が厚い堆積層から成ることから,僧都川・松田川流域では約0.6Ma前後まで地盤が沈降あるいは安定していたと想定される.Hl面の縦断勾配の変形から,約0.6Ma以降に北東一南西走向の隆起の軸を持つ曲隆運動が生じたと推定し,この運動が四国山地の曲隆運動の南西端にあたることを示した.この曲隆運動によって,大規模な河川争奪が生じたと推定される.
    抄録全体を表示
  • 西村 雄一郎
    75 巻 (2002) 9 号 p. 571-590
    公開日: 2008/12/25
    ジャーナル フリー
    本稿では,日本におけるジェンダーと職場の関係について,地理学の立場から論じ,日本における研究の可能性を提示することを目的とする.従来の日本の地理学では,職場におけるジェンダーの問題を限定的にしか注目してこなかった.本稿では特に,日本における空間的分業論による研究と時間地理学的研究を取り上げることによって,従来の研究におけるジェンダーの視点の欠如・限界について批判的に検討した.一方,欧米のフェミニスト地理学においては,ポストフォーディズム下での「新しいジェンダー秩序」,および職場内部のミクロな空間におけるジェンダーの構築に関する議論が進展している.そこで本稿では,日本の職場におけるジェンダー秩序の変化とその分析枠組を明らかにしようと試みた.1970年代から1980年代の日本のトヨティズム期における性別職務分離は欧米の場合と異なっていた.1990年代以降の日本経済の変化は,職場におけるジェンダー関係を変化させるだけでなく,職場と家庭の境界が不明確な新たな空間を生み出している.日本において,新たなジェンダー秩序がどのようにつくられるのかについて,職場丙部のミクロな空間性や経済的・社会的・文化的・政治的要素,ネットワークに着目することによって検証する必要がある.
    抄録全体を表示
  • 75 巻 (2002) 9 号 p. 591-594,i_1
    公開日: 2008/12/25
    ジャーナル フリー
    • |<
    • <
    • 1
    • >
    • >|
feedback
Top