地理学評論
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77 巻 , 11 号
選択された号の論文の5件中1~5を表示しています
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  • 中村 昭史
    77 巻 (2004) 11 号 p. 695-715
    公開日: 2008/12/25
    ジャーナル フリー
    大都市近郊における,多様な住民から構成される地域社会の特性を明らかにするため,住民が形成する近隣での社会関係を2種類の社会的ネットワークの視点から考察した.事例地域は東京大都市圏縁辺に位置する埼玉県鷲宮町旭町地区とした.聞取り調査およびアンケート調査によって得られた事例から近隣ネットワークとパーソナルネットワークの構造を検討した結果,以下の点が明らかになった.地区内の日常的な活動単位である班組織が,地区外出身者の近隣ネットワークの形成に大きく作用しており,地区出身者同士のグループと分離する傾向が確認された.性別および出身別のパーソナルネットワークを見ると,地区出身者は親類・友人知入を近隣に保有する一方で,地区外出身者は地域外の職場関係や友人知人数が多く,近隣での社会関係の分離傾向を促進していることがわかった.しかしこのような中で,地区外出身の女性が世帯内の役割分担のため近隣での交際数を増加させ,複雑なパーソナルネットワークを形成するにつれ,近隣において異なったグループ同士を結ぶ橋渡しの位置を占める可能性が高い.
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  • 飯島 慈裕, 篠田 雅人
    77 巻 (2004) 11 号 p. 716-733
    公開日: 2008/12/25
    ジャーナル フリー
    八ヶ岳連峰稲子岳の凹地で1997年夏季に形成された冷気湖について,中部日本の大気状態との関係を明らかにするとともに,平野・盆地域での夜間冷却との比較から,山岳地域における夜間冷却の形成条件を検討した.7月下旬の梅雨明け直後には,凹地では秋に匹敵する強さの気温逆転を持っ冷気湖が形成された.これは中部日本が梅雨明けをもたらした大陸からの高気圧に覆われ,山岳地域では顕著な乾燥と弱風という大気状態が継続し,放射冷却が強められたためと考えられる.一方,アメダス観測データによると,中部日本の平野・盆地域では,梅雨明け直後よりも8月下旬の方が冷却の強さや冷気移流が顕著であった.この違いは,平野・盆地域では,大気状態の変化よりも地表面の乾湿状態が夜間冷却の強さに影響を与えるのに対して,山岳地域では大気の乾湿と風速が夜間冷却の強さを大きく支配するためと考えられる.
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  • 斎藤 功
    77 巻 (2004) 11 号 p. 734-759
    公開日: 2008/12/25
    ジャーナル フリー
    カリフォルニア州のチュラーレ郡を対象に,本郡が大規模な酪農家の転入によりアメリカ最大の酪農郡となった過程を分析し,工業的酪農の実態を明らかにした.酪農の担い手は当初のイギリスやアルプス山麓のヨーロッパ系移民からポルトガル系,次いでオランダ系移民の子孫に変わった.1980年代以降,特に1990年代にロサンゼルス郊外のチノバレーから転入したオランダ系酪農家は,土地の販売代金を元手に2,000~3,000頭を搾乳する酪農場を複数立地させた.彼らはヒスパニック労働力と一度に70頭搾乳できるヘリンボーン式搾乳機等を使い,流れ作業方式の工業的酪農を成立させた.酪農家の耕地には畜舎から出る雑廃水を吸収させるためトウモロコシ・小麦が栽培され,それは家畜用サイレージとされ,循環利用される.また,酪農家にアルファルファベイルの干草棚が並ぶのは,それらがインペリアルバレーやユタ州などから購入されたものであることを示している.加えて,綿実,オレンジ残澤,アーモンドの皮などが酪農家に利用され,酪農家の堆肥も綿花栽培や果樹栽培に利用されている.このような地域間結合の存在も工業的酪農を支える基盤になっている.さらに,チュラーレにはLOLやCDIという農協系の乳業工場に加え,クラフト,サプートなどのチーズを生産する多くの乳製品工場が立地し,飼料会社,肥料散布会社などを含めアメリカ最大の酪農複合地域を形成している.
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  • 77 巻 (2004) 11 号 p. 760-764,i
    公開日: 2008/12/25
    ジャーナル フリー
  • 77 巻 (2004) 11 号 p. e1
    公開日: 2008/12/25
    ジャーナル フリー
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